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最終話 未来への前進
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お姉ちゃんの事故から1年が経ち、
私は高校2年生になった。
相変わらず私は、1人で弁当を食べている。
変わったのは、食べる場所が教室ではなく、
生徒会室に変わったことだ。
ガチャ
扉が開く音がした。
「結花!何でもう食べてんのよ。
一緒に食べようって言ったでしょ」
「柏木先輩、お疲れ様です」
私は柏木先輩に誘われて、
時々生徒会の手伝いをしている。
「あ~あ、もう半分以上食べちゃってるじゃない。
……今日はハンバーグなんだ」
「先輩が私と一緒に食べる目的って、
私の弁当ですよね」
「そ、そんなわけないでしょ。
結花と話すついでに、ちょっと
味見ができたらなぁって思ってるだけ。
勘違いしないでくれる」
「じゃあ、これはいらないですね」
「何それ」
「先輩が食べたいんじゃないかと思って、
先輩用にハンバーグを用意したんですが」
「いる!絶対いる!私用のハンバーグなんでしょ。
私が食べないと、ハンバーグがかわいそうでしょ」
「何を言ってるか分からないですが、どうぞ」
先輩に、ハンバーグの入った容器を渡した。
「このハンバーグ、めちゃくちゃおいしいよ。
また料理の腕、上がったんじゃない」
「まだまだです。
お姉ちゃん作るハンバーグには、
敵わないんで」
「……美咲先輩は最近どう?」
「車いすにはもう慣れたみたいで、リハビリも頑張ってますよ。
頑張りすぎて、スタッフさんに、よく怒られてますけどね」
「なんか想像できる」
「でも、リハビリを頑張ったおかげで、
明日、家に外泊ができるようになったんですよね」
「やっとだね」
「はい。車いすが大丈夫な家に引っ越しましたし、
これからは定期的に、お姉ちゃんが帰ってこれるんです」
「……結花も母さんも大丈夫?」
「心配してくれて、ありがとうございます。でも大丈夫ですよ。
お姉ちゃんが、外泊で帰ってくるって決まってから、
母さんずっとニコニコしてて。
一緒にお姉ちゃんの好きなショートケーキを作ろうって
話してるんです」
「そっか。親子3人、仲がいいんだね」
「仲がいいというか、まぁ、家族ですから」
「素直じゃないなぁ。仲良いって言えばいいのに。
あの時みたいに、素直になればいいんだよ」
「あの時?」
「結花が病院で泣きながら、美咲先輩と抱き合って」
「えっ」
「最後は、美咲先輩がずっと結花の頭をなでて……あれっ」
「なんで先輩がそのことを知ってるんですか?」
「そ、それは……」
私は、柏木先輩を問い詰めて、すべてを聴いた。
「要するに先輩は、お姉ちゃんと店長と病院と口裏を合わせて、
病院に行かせるように誘導して、先輩はずっと私の様子を
見てたってことですか」
「はい……」
「ずっと引っかかってたんです。
あの時のこと、お姉ちゃんや店長に聴いても、何も言ってくれないし。
ていうか、隠す必要あるんですか」
「こういうのって、隠れてやった方が……
かっこいいと思って」
「隠れてないですよ。
後で振り返ったら、違和感ばかりですし」
「あせってたんだから、しょうがないじゃん。
で、でもね、悪気があったわけじゃなくて、
なんとか結花と美咲先輩を……」
「ありがとうございます」
「ん?」
「あの時、お姉ちゃんと話さなかったら、
お姉ちゃんとの関係は終わってたと思います」
「……怒ってない?」
「なんで、怒るんですか。
感謝しかないですよ」
「うっ、うっ、結花~」
先輩は、泣きながら私に抱き着いてきた。
「なんで泣いてるんですか?」
「分かんない」
先輩が落ち着くまで、私は先輩の頭をなでた。
「先輩、もう大丈夫ですか」
「うん……あれっ、結花の制服っなんか違う?
よく見たら、細かいところのデザインが少し違うような」
「この制服、お姉ちゃんのおさがりなんです」
「美咲先輩のおさがり⁉」
「そうですけど」
「家に余ったりしてない!
お金は出すから!」
「えっ……何に使うつもりですか?」
「今の制服よりもカワイイから、
良いなって思って」
「あっ、そういうことですか」
「何を想像したの?」
「お姉ちゃんの制服を買って、
においをかぎたいとか、そういうことかと」
「そんなわけないでしょ!!
結花、私のこと変態だって思ってたの!!」
「すみませんでした」
「謝るな!!!」
学校が終わった後、いつも通りバイト先に向かった。
事務所に入ると、店長が1人で事務作業をしていた。
「店長、お疲れ様です」
「お疲れ様です」
「あの……」
柏木先輩の話では、店長も私たちのために
動いてくれたんだよね。
今更だけど、お礼が言いたい。
「何ですか?」
「以前、私の姉が入院している病院に、
配達したこと覚えていますか?」
「ああ、そんなことがありましたね」
「ありがとうございました。
店長のおかげで、姉としっかり、
向き合う事ができました」
「あ~もしかして、柏木さんがしゃべっちゃいました?」
「はい」
「柏木さんには言ったんですけどね。
ずっと隠す意味はないって」
「ですよね」
「でも、すみません。だますようなことをして」
「いえ、だまされたなんて思ってないですから。
でも、なんで店長は柏木先輩に協力してくれたんですか?」
「柏木さんが必死に訴えてきたんです。
今、ちゃんと結花さんと高階さんが向き合わないと、
ダメだって言われて、それで協力したんですよ」
「先輩……そんなこと言ってたんですね」
「良い先輩ですね」
「はい」
私が返事をすると、店長は後ろのテーブルにあった、
果物のかご盛を持ってきた。
「店長、これは?」
「明日、高階さんが家に戻ってくるんですよね」
「はい。1日だけですが」
「外泊祝いってことで、お姉さんに渡してください。
今回はウソじゃないですよ」
「分かってますよ。ありがとうございます」
店長は私に、果物のかご盛を渡してくれた。
「店長、見ましたよ~」
「事務所でプレゼントなんて、大胆ですね」
「こんな若い子を口説くなんて、犯罪ですよ」
バイトの先輩たちが、事務所に入ってきた。
「ち、違います!これは、お姉ちゃんへの祝いで。
ですよね、店長!」
「……」
「店長?」
なんで、何も言ってくれないの。
違うって言ってよ。
「結花ちゃん、顔が赤いよ~」
「えっ、私たちが知らないだけで、2人ってそういう関係?」
「これは、通報案件ですね」
違うよね。だってさっき、お姉ちゃんのお祝いだって言ってたし。
でも黙ってるってことは、私のこと……
ないないない。だって店長とは10歳以上離れてるし、
私が恋愛なんてありえないし、そういうのって、
もっと大人になってからでしょ。
店長は優しい、誠実だし、良い人だけどさ。
私と店長が付き合ったら、店長は犯罪者になるんでしょ。
ダメダメ、今はダメだよ…………今?
もっと時間が経ったら……
「このかご盛は、高階さんの外泊が決まったんで、
そのお祝いですよ」
「えっ」
その通りだよ。店長はおかしいことは言ってないよ。
でも、さっきの沈黙は何だったの。
「高階ちゃん、良くなってるんだね~」
「私も何かお祝い、持っていこうかな」
「疑ってすみませんでした」
バイトの先輩たちは、事務所を出て行った。
「店長……」
「すみません。結花さんの反応が興味深くて」
「本当に良くないですよ、そういうの」
「お詫びのしるしに、結花さんにも何かプレゼントしますね」
「そういうのがダメだって言ってるんです」
「難しいですね」
「難しくない!!」
次の日の朝
「母さん、スポンジケーキ焼けたんだけど、どうかな」
「いいんじゃない、おいしそうだよ」
「よかった。後は、クリームを塗って、
店長からもらった果物をカットしてのせたら完成だね」
「……ホントに結花は、料理が上手くなったよね」
「そんなことないよ。私なんかより、お姉ちゃんの方が」
「結花。もうそういうのはやめるんじゃなかったの」
「分かってるよ。
前にお姉ちゃんが作ってくれたケーキが、おいしかったから。
ただそれだけだよ」
「そっか」
コンコン
「お姉ちゃんかな」
「結花、見に行ってくれる」
「うん」
玄関を開けると、優しく微笑みながら、車いすに座った姉がいた。
「ただいま、結花」
「おかえり、お姉ちゃん」
私は高校2年生になった。
相変わらず私は、1人で弁当を食べている。
変わったのは、食べる場所が教室ではなく、
生徒会室に変わったことだ。
ガチャ
扉が開く音がした。
「結花!何でもう食べてんのよ。
一緒に食べようって言ったでしょ」
「柏木先輩、お疲れ様です」
私は柏木先輩に誘われて、
時々生徒会の手伝いをしている。
「あ~あ、もう半分以上食べちゃってるじゃない。
……今日はハンバーグなんだ」
「先輩が私と一緒に食べる目的って、
私の弁当ですよね」
「そ、そんなわけないでしょ。
結花と話すついでに、ちょっと
味見ができたらなぁって思ってるだけ。
勘違いしないでくれる」
「じゃあ、これはいらないですね」
「何それ」
「先輩が食べたいんじゃないかと思って、
先輩用にハンバーグを用意したんですが」
「いる!絶対いる!私用のハンバーグなんでしょ。
私が食べないと、ハンバーグがかわいそうでしょ」
「何を言ってるか分からないですが、どうぞ」
先輩に、ハンバーグの入った容器を渡した。
「このハンバーグ、めちゃくちゃおいしいよ。
また料理の腕、上がったんじゃない」
「まだまだです。
お姉ちゃん作るハンバーグには、
敵わないんで」
「……美咲先輩は最近どう?」
「車いすにはもう慣れたみたいで、リハビリも頑張ってますよ。
頑張りすぎて、スタッフさんに、よく怒られてますけどね」
「なんか想像できる」
「でも、リハビリを頑張ったおかげで、
明日、家に外泊ができるようになったんですよね」
「やっとだね」
「はい。車いすが大丈夫な家に引っ越しましたし、
これからは定期的に、お姉ちゃんが帰ってこれるんです」
「……結花も母さんも大丈夫?」
「心配してくれて、ありがとうございます。でも大丈夫ですよ。
お姉ちゃんが、外泊で帰ってくるって決まってから、
母さんずっとニコニコしてて。
一緒にお姉ちゃんの好きなショートケーキを作ろうって
話してるんです」
「そっか。親子3人、仲がいいんだね」
「仲がいいというか、まぁ、家族ですから」
「素直じゃないなぁ。仲良いって言えばいいのに。
あの時みたいに、素直になればいいんだよ」
「あの時?」
「結花が病院で泣きながら、美咲先輩と抱き合って」
「えっ」
「最後は、美咲先輩がずっと結花の頭をなでて……あれっ」
「なんで先輩がそのことを知ってるんですか?」
「そ、それは……」
私は、柏木先輩を問い詰めて、すべてを聴いた。
「要するに先輩は、お姉ちゃんと店長と病院と口裏を合わせて、
病院に行かせるように誘導して、先輩はずっと私の様子を
見てたってことですか」
「はい……」
「ずっと引っかかってたんです。
あの時のこと、お姉ちゃんや店長に聴いても、何も言ってくれないし。
ていうか、隠す必要あるんですか」
「こういうのって、隠れてやった方が……
かっこいいと思って」
「隠れてないですよ。
後で振り返ったら、違和感ばかりですし」
「あせってたんだから、しょうがないじゃん。
で、でもね、悪気があったわけじゃなくて、
なんとか結花と美咲先輩を……」
「ありがとうございます」
「ん?」
「あの時、お姉ちゃんと話さなかったら、
お姉ちゃんとの関係は終わってたと思います」
「……怒ってない?」
「なんで、怒るんですか。
感謝しかないですよ」
「うっ、うっ、結花~」
先輩は、泣きながら私に抱き着いてきた。
「なんで泣いてるんですか?」
「分かんない」
先輩が落ち着くまで、私は先輩の頭をなでた。
「先輩、もう大丈夫ですか」
「うん……あれっ、結花の制服っなんか違う?
よく見たら、細かいところのデザインが少し違うような」
「この制服、お姉ちゃんのおさがりなんです」
「美咲先輩のおさがり⁉」
「そうですけど」
「家に余ったりしてない!
お金は出すから!」
「えっ……何に使うつもりですか?」
「今の制服よりもカワイイから、
良いなって思って」
「あっ、そういうことですか」
「何を想像したの?」
「お姉ちゃんの制服を買って、
においをかぎたいとか、そういうことかと」
「そんなわけないでしょ!!
結花、私のこと変態だって思ってたの!!」
「すみませんでした」
「謝るな!!!」
学校が終わった後、いつも通りバイト先に向かった。
事務所に入ると、店長が1人で事務作業をしていた。
「店長、お疲れ様です」
「お疲れ様です」
「あの……」
柏木先輩の話では、店長も私たちのために
動いてくれたんだよね。
今更だけど、お礼が言いたい。
「何ですか?」
「以前、私の姉が入院している病院に、
配達したこと覚えていますか?」
「ああ、そんなことがありましたね」
「ありがとうございました。
店長のおかげで、姉としっかり、
向き合う事ができました」
「あ~もしかして、柏木さんがしゃべっちゃいました?」
「はい」
「柏木さんには言ったんですけどね。
ずっと隠す意味はないって」
「ですよね」
「でも、すみません。だますようなことをして」
「いえ、だまされたなんて思ってないですから。
でも、なんで店長は柏木先輩に協力してくれたんですか?」
「柏木さんが必死に訴えてきたんです。
今、ちゃんと結花さんと高階さんが向き合わないと、
ダメだって言われて、それで協力したんですよ」
「先輩……そんなこと言ってたんですね」
「良い先輩ですね」
「はい」
私が返事をすると、店長は後ろのテーブルにあった、
果物のかご盛を持ってきた。
「店長、これは?」
「明日、高階さんが家に戻ってくるんですよね」
「はい。1日だけですが」
「外泊祝いってことで、お姉さんに渡してください。
今回はウソじゃないですよ」
「分かってますよ。ありがとうございます」
店長は私に、果物のかご盛を渡してくれた。
「店長、見ましたよ~」
「事務所でプレゼントなんて、大胆ですね」
「こんな若い子を口説くなんて、犯罪ですよ」
バイトの先輩たちが、事務所に入ってきた。
「ち、違います!これは、お姉ちゃんへの祝いで。
ですよね、店長!」
「……」
「店長?」
なんで、何も言ってくれないの。
違うって言ってよ。
「結花ちゃん、顔が赤いよ~」
「えっ、私たちが知らないだけで、2人ってそういう関係?」
「これは、通報案件ですね」
違うよね。だってさっき、お姉ちゃんのお祝いだって言ってたし。
でも黙ってるってことは、私のこと……
ないないない。だって店長とは10歳以上離れてるし、
私が恋愛なんてありえないし、そういうのって、
もっと大人になってからでしょ。
店長は優しい、誠実だし、良い人だけどさ。
私と店長が付き合ったら、店長は犯罪者になるんでしょ。
ダメダメ、今はダメだよ…………今?
もっと時間が経ったら……
「このかご盛は、高階さんの外泊が決まったんで、
そのお祝いですよ」
「えっ」
その通りだよ。店長はおかしいことは言ってないよ。
でも、さっきの沈黙は何だったの。
「高階ちゃん、良くなってるんだね~」
「私も何かお祝い、持っていこうかな」
「疑ってすみませんでした」
バイトの先輩たちは、事務所を出て行った。
「店長……」
「すみません。結花さんの反応が興味深くて」
「本当に良くないですよ、そういうの」
「お詫びのしるしに、結花さんにも何かプレゼントしますね」
「そういうのがダメだって言ってるんです」
「難しいですね」
「難しくない!!」
次の日の朝
「母さん、スポンジケーキ焼けたんだけど、どうかな」
「いいんじゃない、おいしそうだよ」
「よかった。後は、クリームを塗って、
店長からもらった果物をカットしてのせたら完成だね」
「……ホントに結花は、料理が上手くなったよね」
「そんなことないよ。私なんかより、お姉ちゃんの方が」
「結花。もうそういうのはやめるんじゃなかったの」
「分かってるよ。
前にお姉ちゃんが作ってくれたケーキが、おいしかったから。
ただそれだけだよ」
「そっか」
コンコン
「お姉ちゃんかな」
「結花、見に行ってくれる」
「うん」
玄関を開けると、優しく微笑みながら、車いすに座った姉がいた。
「ただいま、結花」
「おかえり、お姉ちゃん」
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