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1章3部アラビア海航海編ーインド・ヴァルダナ王朝ー
第四十五話 盗賊少女
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そして褐色肌の美少女は語部優の横に座った。
「あの…」
語部優が声を掛けると褐色肌の美少女は「何?」と冷たい口調で応える。
「大丈夫ですか?破れた衣装に身を包んで、寒くはありませんか?」
白いボロボロの小汚い奴隷服の様な衣装を見て話した。
「これか?心配無用、私はこう見えて盗賊だから。」
「えっ、盗賊…もしかしてものを奪ったりとか。」
「なんだ?盗賊が金目のを奪って何が悪い?」
「え、いや。最初質問された時僕に盗賊では無いか聞いてきたじゃないですか?!しかし貴女が盗賊だったなんて…」
と、驚いて言った。
「盗賊同士協力するとでも思っていたのか?世間から敵視されている者同士は敵だ。」
褐色肌の美少女は言った。そして話を続けて「しかしお前、すごく真面目そうだよな」と言う。
「え?」
「お前はスリや盗みなどしないだろ?」
「はい。まぁ、僕の国では盗みなどをしたら窃盗罪で警察行きになっちゃいますからね。それにお婆ちゃんにも迷惑かけてしまいますしね。」
「お婆ちゃん?」
褐色肌の美少女はお婆ちゃんと言うワードに反応を示した。
「お前お婆ちゃんが居るのか?」
「ええ、入院をしているお婆ちゃんがいまして…しかし癌と腹水が併発してしまって食事をしてもすぐに吐き出してしまうほど酷くもう余命も少ないと…。」
語部優は褐色肌の美少女に話した。すると褐色肌の美少女は語部優に話をした。
「…実は私にもお婆ちゃんが居た。謎の病にかかってしまい発症から二日で亡くなった。私は親不孝だ、両親とも話さず一言もかけないで家を飛び出し、盗賊となり盗みを働いてしまった。」
「………。」
話を聞いた語部優は涙を流し褐色肌の美少女に同情した。
「えぇ!何故お前が泣く!泣きたいのはこっちの方だ!」
「ごめんなさい…つい君の話を聞いていたらお婆ちゃんの事と照らし合わせてしまって…。君は盗んでもいい!何したっていい。亡くしたお婆ちゃんの分稼いで幸せに暮らしてもう一度両親と親孝行してみようよ!」
語部優の発言を聞いたアウロラは「おい待て少年。」と声をかけるが語部優は気づかなかったのか話を続けた。
「僕も協力するよ。一緒に君の手伝いをします!。」
「お前…ありがとう。」
語部優と美少女は互いに涙を流し見つめ合った。それを見ていたアウロラは語部優に「朕というものが居ながら差し置いていい雰囲気になりやがって、て言うか少年処罰の対象。」と激墳寸前の口調で呟いた。
「あの…」
語部優が声を掛けると褐色肌の美少女は「何?」と冷たい口調で応える。
「大丈夫ですか?破れた衣装に身を包んで、寒くはありませんか?」
白いボロボロの小汚い奴隷服の様な衣装を見て話した。
「これか?心配無用、私はこう見えて盗賊だから。」
「えっ、盗賊…もしかしてものを奪ったりとか。」
「なんだ?盗賊が金目のを奪って何が悪い?」
「え、いや。最初質問された時僕に盗賊では無いか聞いてきたじゃないですか?!しかし貴女が盗賊だったなんて…」
と、驚いて言った。
「盗賊同士協力するとでも思っていたのか?世間から敵視されている者同士は敵だ。」
褐色肌の美少女は言った。そして話を続けて「しかしお前、すごく真面目そうだよな」と言う。
「え?」
「お前はスリや盗みなどしないだろ?」
「はい。まぁ、僕の国では盗みなどをしたら窃盗罪で警察行きになっちゃいますからね。それにお婆ちゃんにも迷惑かけてしまいますしね。」
「お婆ちゃん?」
褐色肌の美少女はお婆ちゃんと言うワードに反応を示した。
「お前お婆ちゃんが居るのか?」
「ええ、入院をしているお婆ちゃんがいまして…しかし癌と腹水が併発してしまって食事をしてもすぐに吐き出してしまうほど酷くもう余命も少ないと…。」
語部優は褐色肌の美少女に話した。すると褐色肌の美少女は語部優に話をした。
「…実は私にもお婆ちゃんが居た。謎の病にかかってしまい発症から二日で亡くなった。私は親不孝だ、両親とも話さず一言もかけないで家を飛び出し、盗賊となり盗みを働いてしまった。」
「………。」
話を聞いた語部優は涙を流し褐色肌の美少女に同情した。
「えぇ!何故お前が泣く!泣きたいのはこっちの方だ!」
「ごめんなさい…つい君の話を聞いていたらお婆ちゃんの事と照らし合わせてしまって…。君は盗んでもいい!何したっていい。亡くしたお婆ちゃんの分稼いで幸せに暮らしてもう一度両親と親孝行してみようよ!」
語部優の発言を聞いたアウロラは「おい待て少年。」と声をかけるが語部優は気づかなかったのか話を続けた。
「僕も協力するよ。一緒に君の手伝いをします!。」
「お前…ありがとう。」
語部優と美少女は互いに涙を流し見つめ合った。それを見ていたアウロラは語部優に「朕というものが居ながら差し置いていい雰囲気になりやがって、て言うか少年処罰の対象。」と激墳寸前の口調で呟いた。
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