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1章3部アラビア海航海編ーインド・ヴァルダナ王朝ー
第二十八話 語部優の過去#1ー先輩とゲーセンー
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その後全員とバラけてから数時間、語部優は人気の全くない路地裏へ身を潜めた。
「皆さんどうしているかな…。巻いたでしょうか……。」
「心配するな少年。」
「僕のせいだ……」
自分自身を責める語部優にアウロラが「ごめん…」と謝罪をした。
「なぜ神様が謝るのですか?」
「少年の体を操ってつい暴れてしまった。悪いのは朕の方だ。本当にすまなかった。」
言葉を選び謝罪を語部優に申し上げるアウロラに語部優は過去の話を始めた。
「神様、昔僕は大好きな先輩がいたんです。」
「先輩?」
「はい、僕が小学五年生の夏、公園の公衆トイレでいじめを受けていた時、助けてくれた先輩がいたんです。」
「ああ、あの時見たぞ。ヘリヤと戦って気絶していた時の記憶で。」
「えぇ!見たんですか?!」
既に見ていたアウロラに語部優が驚きながら言った。
「そりゃ見るでしょ。アンタ、少年の体と朕の体は一心同体。見たくなくても記憶や想像は朕の目には入ってくるわよ!。それで続きは?」
「え?」
「え?て、過去の話の続き。話して早く」
「はい。」
語部優はアウロラの急かしに直ぐに続きの過去話を始めた。
「僕をいじめから助けてくれた先輩が僕を連れて行ってくれました。」
二年前ー。
「どこへ行くのですか?この先は来たことはないので…」
「はあ?お前この世に生まれて何してんだよ!。人生を無駄にしてんぞっ!」
語部優は先輩に連れられた先は…。
「え、ここは…。」
「ここはゲーセンだ!入るぞ!」
「えぇ!ちょっと待って下さい!先輩!」
僕はひたすら先輩の後を追い娯楽施設の知らない僕は轟音のように鳴る不協和音に耳を塞いで歩き続ける先輩の後を追った。
すると先輩は足を止め語部優に言った。
「お前はこれやった事あるか?」
「なんですか?初めて見ましま…。」
「はあ?なんだよ、UFOキャッチャーも知らねぇのかよっ!。」
初めて見るUFOキャッチャーに語部優にUFOキャッチャーを見慣れた先輩が呆れた表情で言った。
「こうやってやるんだぞ!UFOキャッチャー処女がッ!」
先輩は語部優の前で実践した。そのUFOキャッチャーの景品は某有名会社の人気マスコットキャラクターのポ〇ポ〇プリンに似たポムポンブリンであった。
「こうやってと…これでいけるぞ!」
先輩は器用にアームをポムポンブリンの隙間に引っ掛けた。
「よっしゃ!」
「おおー!」
一発で景品を獲る先輩に「凄いですね!」と言った。すると先輩は語部優に言った。
「次はお前だ。」
「えぇ!僕はお金は持っていないし、それに初めてで何もとれませんよ!」
「じゃ俺が教えてやる。」
先輩はUFOキャッチャーの小銭投入口に百円玉を入れた。
「皆さんどうしているかな…。巻いたでしょうか……。」
「心配するな少年。」
「僕のせいだ……」
自分自身を責める語部優にアウロラが「ごめん…」と謝罪をした。
「なぜ神様が謝るのですか?」
「少年の体を操ってつい暴れてしまった。悪いのは朕の方だ。本当にすまなかった。」
言葉を選び謝罪を語部優に申し上げるアウロラに語部優は過去の話を始めた。
「神様、昔僕は大好きな先輩がいたんです。」
「先輩?」
「はい、僕が小学五年生の夏、公園の公衆トイレでいじめを受けていた時、助けてくれた先輩がいたんです。」
「ああ、あの時見たぞ。ヘリヤと戦って気絶していた時の記憶で。」
「えぇ!見たんですか?!」
既に見ていたアウロラに語部優が驚きながら言った。
「そりゃ見るでしょ。アンタ、少年の体と朕の体は一心同体。見たくなくても記憶や想像は朕の目には入ってくるわよ!。それで続きは?」
「え?」
「え?て、過去の話の続き。話して早く」
「はい。」
語部優はアウロラの急かしに直ぐに続きの過去話を始めた。
「僕をいじめから助けてくれた先輩が僕を連れて行ってくれました。」
二年前ー。
「どこへ行くのですか?この先は来たことはないので…」
「はあ?お前この世に生まれて何してんだよ!。人生を無駄にしてんぞっ!」
語部優は先輩に連れられた先は…。
「え、ここは…。」
「ここはゲーセンだ!入るぞ!」
「えぇ!ちょっと待って下さい!先輩!」
僕はひたすら先輩の後を追い娯楽施設の知らない僕は轟音のように鳴る不協和音に耳を塞いで歩き続ける先輩の後を追った。
すると先輩は足を止め語部優に言った。
「お前はこれやった事あるか?」
「なんですか?初めて見ましま…。」
「はあ?なんだよ、UFOキャッチャーも知らねぇのかよっ!。」
初めて見るUFOキャッチャーに語部優にUFOキャッチャーを見慣れた先輩が呆れた表情で言った。
「こうやってやるんだぞ!UFOキャッチャー処女がッ!」
先輩は語部優の前で実践した。そのUFOキャッチャーの景品は某有名会社の人気マスコットキャラクターのポ〇ポ〇プリンに似たポムポンブリンであった。
「こうやってと…これでいけるぞ!」
先輩は器用にアームをポムポンブリンの隙間に引っ掛けた。
「よっしゃ!」
「おおー!」
一発で景品を獲る先輩に「凄いですね!」と言った。すると先輩は語部優に言った。
「次はお前だ。」
「えぇ!僕はお金は持っていないし、それに初めてで何もとれませんよ!」
「じゃ俺が教えてやる。」
先輩はUFOキャッチャーの小銭投入口に百円玉を入れた。
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