異邦の13人ーThe 13 of Etranzeー

ロン・インディー

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1章2部 ペルシャ湾航海編

第十七話 新船長、誕生

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 そして船長の要役を引き受けた語部優はシンドバッドに言った。
「船長としての役目を引き受けたのですが最初は何をすればいいのですか?」
「よし!では最初は挨拶回りだ!語部、この船には僕を除いて六人の乗員が居る。そいつらに挨拶に行こう。」
 爽やかな顔で陽気な口調で言う。
「ああ、はい。」
「よし、その勢いだ!行こう!語部、いや船長!」
 シンドバッドは語部優の肩に腕を回し船内へ入る扉へ歩いて行った。それにアリババとモルジアナも後を追う。
 シンドバッドは木の丸窓の付いた扉を開けた。そこには六人のターバンを巻いた大男が群がって話していた。
「さあ、乗員の皆!大切な話があるから良く聞いててくれないか?!」
「どうした?シンドバッド船長。それにその少年達は何者だ?」
 髭を鎖骨あたりまで長く伸ばす大男がシンドバッドに聞く。
「よくぞ聞いてくれました!この方達は新しく入った新人君達だ!」シンドバッドは言った。
「今日からこの少年が船長だ!」
「えぇーーー!!」
 船内に居た大男らは大声で叫んで驚いた。そして眼帯をはめた大男がシンドバッドに言った。
「おふざけはよしてくださいよ船長、こんな若い少年が船長になれるはずが…」
「なれるよ。このこの少年、語部にはなんだか希望が持てそうな気がするんだ。心配すんな僕の目に狂いはない」
 シンドバッドは大男らに言った。
 大男らに「ガハハハハ!」大笑いした後シンドバッドに髭を鎖骨あたりまで長く伸ばす大男が言った。
「ホント全く貴方様には世話がやけるぜぇ船長、いや元船長。」
 大男らは語部優を船長と認めシンドバッドに話しをしていた大男が語部優の方に来た。そして大男は言った。
「少年名は?」
「僕は語部優と言います。」と名前を言った。
「語部優。良い名だ、俺はムハンマドだよろしく、船長。そしてそこの青年と綺麗な別嬪な姉ちゃんは?名前は?」
 大男はアリババとモルジアナに名前を聞いた。
「あ、はい僕はアリババと言います。」
「私はモルジアナです。よろしく致します。」
 二人は自己紹介をして頭を下げた。
 するとムハンマドを突き飛ばし五人の大男がモルジアナに近ずいてはいきなり会話をしながら自己紹介をはじめた。
「へえ、君モルジアナて言うんだ。俺はイスカンダルて言うんだ!よろしく!」
坊主で鼻にはピアスを付け上半身は裸、ズワーブパンツのような膨れたような白のズボンを いている男がイスカンダル。
「可愛い!巨乳巨尻パーフェクトガール!!俺はフセイン!」
モルジアナの体の魅力的に話すのはフセイン。目に眼帯をはめて頭にはターバン、ちょび髭か鼻毛か分からないが鼻下に生やしている。そしてこちらも上半身裸のマッチ男で下はズワーブズボンの白を履き靴はカリガを履いている。
「俺はアサド!宝石のような瞳にぱっちりとした目!長いまつ毛に柔らかそうな綺麗なピンクの唇素敵です!」
唇や目を評価する大男はアサド。髪は漆黒でクルタを着ている。靴履いておらず裸足。
「俺はジャミル!この船は男しかいなかったんだ。可愛い女子が来てくれるとマジで熱いぜ!」
ずーっと女の子が来て欲しかったのはジャミル。頭にはタスキを巻き髭をオシャレに整えた大男は白のトーブに白のズボン、靴は先の尖った中東伝統靴を履いている。
「……」
無口で手を使ってモルジアナの美しいスタイルを表している人がいる。頭にはターバン、上半身裸の下半身は茶色に変色したズボンを履くコロコロと太った豚顔の巨漢。
するとジャミルが巨漢に指を指し「コイツはハミル!」と代わりに自己紹介をした。
 大男らの熱い視線と興奮に「あはははは…」苦笑いして「あ、ありがとうございます。」と礼を言った。するとシンドバッドが大男に言った。
「お前らモルジアナが引いているぞ、そこまでにしてやれ。」
 そしてシンドバッドは続けてみんなに言った。
「まあ、とりあえず。僕らは目指すは次の島。さあ、語部船長!全て任せた!」
 シンドバッドは語部優に指を指し全てを再び任せられた。
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