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1章1部 プロローグ編
第六話 過去話
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「お帰り、結構時間かかったんだね。」
「探し物が結構分かりにくいところにあったからね。心配かけてしまった。」
アリババの言葉にそう応えたカシム。そしてモルジアナはカシムに問う。
「カシムさまデーツチャイ飲みますか?」
「デーツチャイ?あ、飲むよ。ありがとう。」
「じゃ、デーツチャイの用意をしてきますね。」
モルジアナはそう言ってカシムの屋敷へ入って行った。その後語部優らはちょっとした雑談を行いデーツチャイの話題になった。
「名前は語部…だったけ?」
「うん。」
「語部くんはチャイは初めて飲むけど、どんな気持ち?」
「う~ん。まだ飲んだことがないから正直な気持ちちょっと緊張してる。」
「語部くん実はチャイは中で一番好んでいるのは兄さんなんだよ。」
アリババはカシムの肩に腕をまわして言った。カシムはちょっと動揺した言葉で「どうだろうね…」と答える。
語部優はモルジアナについても質問をアリババとカシムの二人に投げかけた。
「モルジアナさんはこの屋敷の家政婦兼掃除係をしていると言っていたけど、ここで一緒に暮らしているの?」
「ああ、もちろんさ。モルジアナは家のない方だから…」
カシムはそう言った。語部優は「どうして?」と問う。するとカシムの言葉からモルジアナの悲しい過去を話始める。
「モルジアナは奴隷として売られていたんだ。売春婦としてね。」
「売春婦として?」
「はい。表では地上で売られ見世物などにされ、裏では暴力を受けていたと聞きます。本来なら誰にでも話さないのですが僕にだけ全て語ってくれました。それで僕はモルジアナを家の家政婦として招くため奴隷商人に持ち金ほぼ全てを果てて買いました。それ以降モルジアナを外や買い物に出さず代わりに僕が薪で稼いでいるのです。」
「そんな過去が…。」
語部優は目に涙を滲ませ言った。カシムは語部優に「この話はモルジアナの前で話さないでれないか?」と言うと語部優は「もちろんです。」と言った。
そうしているうちに語部優らにモルジアナが声をかけた。
「チャイができましたよ!。」
「チャイができたみたい行こう。さあ語部さんも。」
語部優はお言葉に甘えデーツチャイのお茶会をするため立派な豪邸に足を踏み込んだ。
「探し物が結構分かりにくいところにあったからね。心配かけてしまった。」
アリババの言葉にそう応えたカシム。そしてモルジアナはカシムに問う。
「カシムさまデーツチャイ飲みますか?」
「デーツチャイ?あ、飲むよ。ありがとう。」
「じゃ、デーツチャイの用意をしてきますね。」
モルジアナはそう言ってカシムの屋敷へ入って行った。その後語部優らはちょっとした雑談を行いデーツチャイの話題になった。
「名前は語部…だったけ?」
「うん。」
「語部くんはチャイは初めて飲むけど、どんな気持ち?」
「う~ん。まだ飲んだことがないから正直な気持ちちょっと緊張してる。」
「語部くん実はチャイは中で一番好んでいるのは兄さんなんだよ。」
アリババはカシムの肩に腕をまわして言った。カシムはちょっと動揺した言葉で「どうだろうね…」と答える。
語部優はモルジアナについても質問をアリババとカシムの二人に投げかけた。
「モルジアナさんはこの屋敷の家政婦兼掃除係をしていると言っていたけど、ここで一緒に暮らしているの?」
「ああ、もちろんさ。モルジアナは家のない方だから…」
カシムはそう言った。語部優は「どうして?」と問う。するとカシムの言葉からモルジアナの悲しい過去を話始める。
「モルジアナは奴隷として売られていたんだ。売春婦としてね。」
「売春婦として?」
「はい。表では地上で売られ見世物などにされ、裏では暴力を受けていたと聞きます。本来なら誰にでも話さないのですが僕にだけ全て語ってくれました。それで僕はモルジアナを家の家政婦として招くため奴隷商人に持ち金ほぼ全てを果てて買いました。それ以降モルジアナを外や買い物に出さず代わりに僕が薪で稼いでいるのです。」
「そんな過去が…。」
語部優は目に涙を滲ませ言った。カシムは語部優に「この話はモルジアナの前で話さないでれないか?」と言うと語部優は「もちろんです。」と言った。
そうしているうちに語部優らにモルジアナが声をかけた。
「チャイができましたよ!。」
「チャイができたみたい行こう。さあ語部さんも。」
語部優はお言葉に甘えデーツチャイのお茶会をするため立派な豪邸に足を踏み込んだ。
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