モーレツ熊

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18★☆R18※有です。

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雪に反射した日差しが部屋に痛いほど届いていた。




服は脱ぎ散らかされ、床にぐしゃぐしゃに散乱していた。

濡れた敷布も、打ち捨てられていた。





ベッドには後ろ抱きに廻に入れたまま眠るラトヤと、その腕を抱き締めるようにして幸せそうに眠る廻の姿があった。

『あったかい』

無意識に、温もりに擦り寄ろうとして向きを変えようとした時に、お尻の違和感を覚えた。

「え?!」

短く、声を上げてしまった。

「んー、おはよう
 めぐ、今朝は一段と綺麗だね。」

ズルッとラトヤが抜いて、廻を抱き直した。

「お、はようございます。」

昨日の事が夢じゃない事を自覚して、全身が赤くなった。
その姿がまた可愛くて、ちゅっと音を立てて唇にくちづけた。

「ラトヤ様
 夢じゃなかったんですね。」

「んー、その呼び方、嫌だなー
 昨日のいっぱい呼んでくれた、呼び方がいいな~
 めぐだけの呼び方♡」

「らーにゃ、さま?」

「そ、いい子だね~
 めぐ、愛してるよ
 身体の方は無理させてごめんよ。」

「ううん!
 僕が!
 僕が、欲しかったの。
 らーにゃ様が、僕のだって。」

黒に含んだ金色が、また、増え始めた。
目元が桜色に染まるのもわかった。

「めぐは、私のもので、ずっと一緒だよ。
 私はめぐのものだ。」

「うん、好き
 らーにゃ様が好き」

金色の瞳をお互い見つめながら、長いくちづけを交わした。

「止まらなくなるな。」

苦笑いと照れ笑いをしながら、もう少しだけと、また、廻の中に入り込んだ。
昨夜の名残と、朝まで入っていたので柔らかいまま、受け入れた。

「めぐ、気持ちいい?」

「はっ、ん!ん!あん!
 きも、ちいい! んぁっ!
 あん!あん!あん!」

明るい光の中で、白い裸体が桜色に上気するのを見下ろすと、廻は覚えたての快感に拐われて行った。

「い、くぞ」

激しい抽送に、弓形にのけ反り廻が精液を吐き出した。

それと同時に、ラトヤのペニスも、中で満足そうに弾けた。

引き抜くと、尻の間から、精液が流れ出た。
その姿がまた、扇情的だがこれ以上はさすがにロウナーに殺されるな、と長衣を腰に巻きつけ、ぐったりしている廻をブランケットで包むと抱き上げた。

「お風呂に行こう
 その前に、みんなに朝の挨拶をしようね。」

「ん」

こくんと頷いた。





昨日別れた居室へ向かうと、全員が屍のようだった。

「おう!
 おはようさん
 ほら、めぐも」

「みなさん、おはようございます」

今しがたの情事のせいで、まだ、廻の瞳は金色で、その目元は薄紅色に染まっていた。

「!!!やっ、ぱり!やっぱりぃいい!
 ラトヤ!殺す!」

ジェラストは短剣を投げながら拳を打ち込み、ロウナーは無言で拳を打ち込んできた。

そのどれもを、廻を抱きかかえたまま、すぃっと、躱して蹴りを入れていた。

崩れ落ちる2人を廻が心配した。

「らーにゃ様、ダメですよ!
 危ないです!」

「めぐ、悪かった。」

「ら、ら、らーにゃって!!なに?!!!」
シャモンもジェラストも、ロウナーも、ギリリリと音がしそうなほど、いや、音がしたくらい奥歯を噛んでラトヤを見た。
鬼の形相で微笑んだロウナーが一番怖かった。

「ロウナー様、あの、らーにゃ様がそう呼んで欲しいって。
 昨日、僕の口が回らなくて、ちゃんとお呼びできなかったんだけど、それがいいって言ってくださって・・・
 それと、ロウナー様が僕のお母さんみたいだって。
 僕、お母さんがよくわからないけど、ロウナー様に撫でられると、凄くあったかくてうれしくなるんです」

ラトヤに向かって、ね、って微笑むと、その頬にすりすりと頭をつけて甘えていた。
その甘え方が可愛くて、怒りに上がった血も下がってしまった。
ロウナーとしてはその立ち位置より、男性として異性として、せめて!せめて父性として認識してほしかった。



団員のお兄ちゃん'Sと治癒師団員、小越と諏訪に向き直る。

「お前ら、今日はめぐが歩けないから、明日の出発とする!
 装備は戦闘装備!
 同行したい奴は申し出ろ
 今回は、知っての通り、下手すりゃ戦争だ、その口火になるわけには行かない。
 その原因になりそうな時は、自ら死ぬ覚悟を持ってほしい。
 強要はしない、良く考えてくれ」


その場にいた全員が口々についていきます、同行します、と名乗りを上げていた。
誰もが、この子の為なら、と。



ここに廻が来た時に、すでに綺麗な子だと認識していたが、今朝は金色の瞳と桜色に目元が色づいてるせいで綺麗の印象が格段に上がっていた。
廻のそばにいなくてはいけない、護らなくてはと皆が興奮気味に士気を高めていた。


「じゃ、私とめぐは風呂に入るから、朝飯はそのあとでな
 あ、あと、部屋を片しておいてくれ。」


お風呂に行こうといいながら、ラトヤは廻を縦抱っこで抱いたまま居室を後にした。

そこで、はっと気づいたロウナーが、その去り行く背中に罵声を浴びさせた。

「歩けなくなるまでしたんかー!!!!!」

ただの甘々で抱っこしてたわけじゃなかった。
その場で、崩れ落ちてロウナーは_| ̄|○こんな感じでしばらく立ち直れなかった。


ー・-・-・-・・-・・-・・-・・-・・-・-・-・・-・・-・・-・

本当はだいぶ進んだとこまであったんですが、消えてしまいました。
ゼロからです。
加筆修正レベルではなくて、新しいことになってしまってます。

じぶんが切なくて、切なくて・・・
西野カナの歌を口ずさんでました。

せつなーくて、せつーなくて、ふーるーえるー

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