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12.気掛かり
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ついにハオルドたちの村にも雪が降り始めた。
畑に撒いた種から、いくつか小さく芽が出てきていた。
ハオルドは老人の元へ出向いた。
「じいさん、ついに雪が降ってきてな。例の薬草かは分からんが小さな芽がいくつか出てきた」
「それを伝えにわざわざ来たのか、律儀なやつじゃ。それにしてもお主の表情、随分明るくなったのう。…ほ?芽が出たということは!」
「あぁ、リリーナと結婚したんだ」
「そうかそうか!それはめでたい!…アッチの相性、わしの言った通りじゃろ?ほっほっ」
ハオルドは参ったという感じで、頭を搔いて笑った。
「それで…報告だけではないじゃろ。何か話があって来たんじゃないのかの?」
「…あぁ。薬草についてなんだが、どうしても代償というのが引っかかってな。もう少し情報が欲しい。リリーナを巻き込むわけにはいかない」
「そうは言ってものう…わしもかなり旅を続けておったが…。うーむ、少し遠いが…七番街にある教会の牧師に会ってみてはどうかの?黒魔術の知識やらにも精通してるとの噂じゃ。胡散臭そうではあるが他にアテが思い浮かばんのぅ…」
「わかった。行ってみよう。今は少しでも手掛かりがほしい」
ハオルドは老人に別れを告げ、その足で七番街の教会へと向かった。
畑に撒いた種から、いくつか小さく芽が出てきていた。
ハオルドは老人の元へ出向いた。
「じいさん、ついに雪が降ってきてな。例の薬草かは分からんが小さな芽がいくつか出てきた」
「それを伝えにわざわざ来たのか、律儀なやつじゃ。それにしてもお主の表情、随分明るくなったのう。…ほ?芽が出たということは!」
「あぁ、リリーナと結婚したんだ」
「そうかそうか!それはめでたい!…アッチの相性、わしの言った通りじゃろ?ほっほっ」
ハオルドは参ったという感じで、頭を搔いて笑った。
「それで…報告だけではないじゃろ。何か話があって来たんじゃないのかの?」
「…あぁ。薬草についてなんだが、どうしても代償というのが引っかかってな。もう少し情報が欲しい。リリーナを巻き込むわけにはいかない」
「そうは言ってものう…わしもかなり旅を続けておったが…。うーむ、少し遠いが…七番街にある教会の牧師に会ってみてはどうかの?黒魔術の知識やらにも精通してるとの噂じゃ。胡散臭そうではあるが他にアテが思い浮かばんのぅ…」
「わかった。行ってみよう。今は少しでも手掛かりがほしい」
ハオルドは老人に別れを告げ、その足で七番街の教会へと向かった。
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