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24. 一緒に歌った唄
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「一年ぶりですね」
「そんな経つか。それよりあの置き手紙はなんだったんだ。『もし秘書から俺かと聞かれたら否定してくれ』って」
ほんとは奥さんの写真見せられてもしらばっくれてほしかったけどね。
何でもかんでもこの人が私の言うことを聞くわけが無い。
あの頼みが精一杯だった。
「ちょっと社内で色々あって。気にしないでください。仕事とかご家庭とか、どうなんですか?」
「まぁ、普通かな」
「あ、明希が帰ってきましたよ。結婚するみたいです」
「……あれからもう10年経つか。あの企画書の件は…可哀想なことをした。元気か?」
「元気ですよ。元気ですし、恨みとか一切ないですよ、あの子には」
あの子には、ね。
私は明希が書いた手紙の上司が、真島さんだと分かった時は本当に殺意しかなかった。
今でも、私を雑に扱う真島さんを刺したくなるけど。
なんで惚れちゃったんだろ。
やっぱだめだな、この人と会うと。
心が黒く染まってしまう。
「この後どうしますか?」
「ぶらつくか」
飲食店を出たあと、どこに行くともはっきりしないまま本当にただぶらつくだけだった。
この人はいつもずるい。
私がお膳立てをすると乗っかってくるくせに、自分からは動かない。
本当にどうでもいいってことなんだろうか。
この一年、仕事以外でも渡瀬といる時間が多くなった分、余計に嫌な男に感じてしまう。
朝早くから少し都心から離れた場所で合流して、お昼ご飯から夜ご飯まで散々飲み歩いて、一日一緒にいれるのは嬉しいけどもっと頻繁に会いたいと思ってしまう。
時間の長さって大事だけど、頻度も重要だよ。
セックスも同じでしょ?
長さも頻度も大切だと思う。
ていうか、だんだん歩き疲れてきたんだけど、特にどこに行こうとも帰ろうとも言わない。
煮え切らない態度に私は思い切って提案した。
「せっかく久しぶりに会えましたし、携帯の充電もしたいし、トイレにも行きたいので、ホテルに行きましょう」
「おう。疲れたし、お好きなとこついていくわ」
私は携帯のナビを出して、『ラブホテル』と検索した。
歩いて15分くらいのところに2.3件ヒットして、ナビを見ながら歩いた。
15分って意外と遠い。
私ちゃんとホテルって言ったよね?
その上で一緒に歩いてるってことは、色々とオッケーってことだよね?
私は隙を見て彼の手を、というか指を握った。
振りほどかれることはなかった。
「俺の指握るのは高いぞ?」
お酒も回ってか陽気そうだけど、握り返してくれることはない。
玲香さんとデートしてた頃は、自分から手を握ったりしてたのかな。
むかつくなぁ。
慣れた土地じゃない場所だから、握らせてくれてんのかな。
関係ないか。
ホテルに入って部屋を選ぶ時「どこでもいい」って言われたけど、そりゃどこでもいいでしょうね。
どうせまた私が払うんだし。
私は先にシャワーを浴びてとりあえずソファに腰掛けた。
彼はバスタブに湯を張り入浴剤を入れている。
私から明希を奪ったこの人を、10年前の私は本当に殺してやりたいと思ってたんだよ。
起業して彼の会社を取引先にしてから、彼を担当に付かせる為になんでもした。
とにかく近付こうと必死で、私の心は寂しいと怒りでいっぱいで、どう苦しめてやろうかと復讐ばかりを考えてた。
いつの間に好きになったんだろ。
何が良かったんだろ。
関わるようになっても、私はこの人をいい人間だとは思わないし、人として嫌いだ。
それなのに、女として求められたくて、男として求めてる事実に抗えなくて、好きすぎて傷付く度に憎しみが増えた。
ベッドに入って、大の字に寝ている彼の腕に、乗っかるような形で寄りかかった。
だってどうせ向こうから腕枕なんてしてくるわけないし、頼んでもしてもらえないから。
それなら、それっぽい体勢でと私なりのせめてもの抵抗。
腕枕っぽくはなってる。
彼は私の背中を撫でるように触り始めて、私からキスをして舌を入れた。
相変わらずおっぱいが好きみたいで、執拗に揉みしだいてくる。
私は体勢をかえて、彼のモノを握り、舐めた。
彼は前戯とも言えない前戯であっさりと挿入した。
やっぱり舐めてはくれなかったし、ゴムだって付けてくれなかった。
寂しい気持ちでいるくせに『また、生でいれてくれた』という感覚が襲ってきて、自分に嫌気が差して、もう何もかもどうにでもなれって感じで、真島さんに"渡瀬の上書き"をしてもらった。
彼とセックスしてるこの時間を、忘れないように頭に、体に、刻み込んでおきたい。
相変わらずイクふりをして、それでもちゃんと気持ちよくて。
もっともっとって求め続けた。
遅漏気味の彼は、自分がイクまでは飽きるまで抱いてくれるからその間触れ合うことが出来て嬉しい。
他の男なら遅いのなんてクソ迷惑なんだけど、やっぱりこの人だから。
ずーっとくっついてたい。
「真島さん……気持ちいいです」
「えろいな」
もう。やっぱ好きだよ。
ちゃんと好きだよ。
行為が終わった後、彼は動画を見ながら歌を歌ってた。
「よくこの曲知ってますね。私の年代でも結構マイナーですよ」
なんて笑いながら、
「でも、これいい曲だから覚えたい」
という真島さん。
誰に聞かせるつもりか、誰に教わったのか知らないけど、私もくっつきながら一緒に歌ったりして、こういう穏やかな空気がずっと続けばいいのになと思った。
彼が寝静まった頃、相変わらず私は彼の横では眠れなかった。
帰りの駅に向かう道中、聞いてみた。
「次は何月頃会えますか?」
「来年かな」
一年後ってこと?
私たち、織姫と彦星とかですか?
「またこれくらいの季節ですか?」
「忙しくなってきたからそれ以降かな」
まぁ会う気はあるってことなんだ。
にしても長いよ。
せめて1ヶ月後とか、半年後とかでもいいよ。
来年って。
今年まだ入ったばっかだよ?
一年後どころか、一年以上先だってさ。
久しぶりに彼に抱かれた満足感と孤独感が交差したけど、孤独感が勝って寂しかったし、来年と言われたことに対して怒りを覚えた。
この感情が消えるんだったら、どの人格でもいいからもう私のこと乗っ取ってよ。
治療がうまくいってるせいで、私を守る東堂さんはすっかり消えてしまった。
自分で自分を守れるほど私は強くないから、全ての嫌な感情をどう消化していいのか分からなくて辛かった。
「そんな経つか。それよりあの置き手紙はなんだったんだ。『もし秘書から俺かと聞かれたら否定してくれ』って」
ほんとは奥さんの写真見せられてもしらばっくれてほしかったけどね。
何でもかんでもこの人が私の言うことを聞くわけが無い。
あの頼みが精一杯だった。
「ちょっと社内で色々あって。気にしないでください。仕事とかご家庭とか、どうなんですか?」
「まぁ、普通かな」
「あ、明希が帰ってきましたよ。結婚するみたいです」
「……あれからもう10年経つか。あの企画書の件は…可哀想なことをした。元気か?」
「元気ですよ。元気ですし、恨みとか一切ないですよ、あの子には」
あの子には、ね。
私は明希が書いた手紙の上司が、真島さんだと分かった時は本当に殺意しかなかった。
今でも、私を雑に扱う真島さんを刺したくなるけど。
なんで惚れちゃったんだろ。
やっぱだめだな、この人と会うと。
心が黒く染まってしまう。
「この後どうしますか?」
「ぶらつくか」
飲食店を出たあと、どこに行くともはっきりしないまま本当にただぶらつくだけだった。
この人はいつもずるい。
私がお膳立てをすると乗っかってくるくせに、自分からは動かない。
本当にどうでもいいってことなんだろうか。
この一年、仕事以外でも渡瀬といる時間が多くなった分、余計に嫌な男に感じてしまう。
朝早くから少し都心から離れた場所で合流して、お昼ご飯から夜ご飯まで散々飲み歩いて、一日一緒にいれるのは嬉しいけどもっと頻繁に会いたいと思ってしまう。
時間の長さって大事だけど、頻度も重要だよ。
セックスも同じでしょ?
長さも頻度も大切だと思う。
ていうか、だんだん歩き疲れてきたんだけど、特にどこに行こうとも帰ろうとも言わない。
煮え切らない態度に私は思い切って提案した。
「せっかく久しぶりに会えましたし、携帯の充電もしたいし、トイレにも行きたいので、ホテルに行きましょう」
「おう。疲れたし、お好きなとこついていくわ」
私は携帯のナビを出して、『ラブホテル』と検索した。
歩いて15分くらいのところに2.3件ヒットして、ナビを見ながら歩いた。
15分って意外と遠い。
私ちゃんとホテルって言ったよね?
その上で一緒に歩いてるってことは、色々とオッケーってことだよね?
私は隙を見て彼の手を、というか指を握った。
振りほどかれることはなかった。
「俺の指握るのは高いぞ?」
お酒も回ってか陽気そうだけど、握り返してくれることはない。
玲香さんとデートしてた頃は、自分から手を握ったりしてたのかな。
むかつくなぁ。
慣れた土地じゃない場所だから、握らせてくれてんのかな。
関係ないか。
ホテルに入って部屋を選ぶ時「どこでもいい」って言われたけど、そりゃどこでもいいでしょうね。
どうせまた私が払うんだし。
私は先にシャワーを浴びてとりあえずソファに腰掛けた。
彼はバスタブに湯を張り入浴剤を入れている。
私から明希を奪ったこの人を、10年前の私は本当に殺してやりたいと思ってたんだよ。
起業して彼の会社を取引先にしてから、彼を担当に付かせる為になんでもした。
とにかく近付こうと必死で、私の心は寂しいと怒りでいっぱいで、どう苦しめてやろうかと復讐ばかりを考えてた。
いつの間に好きになったんだろ。
何が良かったんだろ。
関わるようになっても、私はこの人をいい人間だとは思わないし、人として嫌いだ。
それなのに、女として求められたくて、男として求めてる事実に抗えなくて、好きすぎて傷付く度に憎しみが増えた。
ベッドに入って、大の字に寝ている彼の腕に、乗っかるような形で寄りかかった。
だってどうせ向こうから腕枕なんてしてくるわけないし、頼んでもしてもらえないから。
それなら、それっぽい体勢でと私なりのせめてもの抵抗。
腕枕っぽくはなってる。
彼は私の背中を撫でるように触り始めて、私からキスをして舌を入れた。
相変わらずおっぱいが好きみたいで、執拗に揉みしだいてくる。
私は体勢をかえて、彼のモノを握り、舐めた。
彼は前戯とも言えない前戯であっさりと挿入した。
やっぱり舐めてはくれなかったし、ゴムだって付けてくれなかった。
寂しい気持ちでいるくせに『また、生でいれてくれた』という感覚が襲ってきて、自分に嫌気が差して、もう何もかもどうにでもなれって感じで、真島さんに"渡瀬の上書き"をしてもらった。
彼とセックスしてるこの時間を、忘れないように頭に、体に、刻み込んでおきたい。
相変わらずイクふりをして、それでもちゃんと気持ちよくて。
もっともっとって求め続けた。
遅漏気味の彼は、自分がイクまでは飽きるまで抱いてくれるからその間触れ合うことが出来て嬉しい。
他の男なら遅いのなんてクソ迷惑なんだけど、やっぱりこの人だから。
ずーっとくっついてたい。
「真島さん……気持ちいいです」
「えろいな」
もう。やっぱ好きだよ。
ちゃんと好きだよ。
行為が終わった後、彼は動画を見ながら歌を歌ってた。
「よくこの曲知ってますね。私の年代でも結構マイナーですよ」
なんて笑いながら、
「でも、これいい曲だから覚えたい」
という真島さん。
誰に聞かせるつもりか、誰に教わったのか知らないけど、私もくっつきながら一緒に歌ったりして、こういう穏やかな空気がずっと続けばいいのになと思った。
彼が寝静まった頃、相変わらず私は彼の横では眠れなかった。
帰りの駅に向かう道中、聞いてみた。
「次は何月頃会えますか?」
「来年かな」
一年後ってこと?
私たち、織姫と彦星とかですか?
「またこれくらいの季節ですか?」
「忙しくなってきたからそれ以降かな」
まぁ会う気はあるってことなんだ。
にしても長いよ。
せめて1ヶ月後とか、半年後とかでもいいよ。
来年って。
今年まだ入ったばっかだよ?
一年後どころか、一年以上先だってさ。
久しぶりに彼に抱かれた満足感と孤独感が交差したけど、孤独感が勝って寂しかったし、来年と言われたことに対して怒りを覚えた。
この感情が消えるんだったら、どの人格でもいいからもう私のこと乗っ取ってよ。
治療がうまくいってるせいで、私を守る東堂さんはすっかり消えてしまった。
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