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第一章
特攻隊員
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たくさんの仲間が特攻し祖国のために散っていった。
日本が勝つと信じて。
家族や大切な人を守るため戦ってきた。
「それなのに日本が負けたと言うのは本当ですか?」
悔しい気持ち、怒りと悲しみが一気にこみ上げてきた。
「本当だよ!日本は負けたんだ。でも先祖のお陰で今とても平和な日本になったんだよ。戦争のない誰もが安心して暮らせる日本に」
誰もが安心して...。
空襲に悩まされることや大切な人が巻き込まれることもなく平和な世界に。
俺達の戦いは誰かの役に立ったのか?
そんなことを考えてると麗奈が聞いてきた。
「一朗くんはどうして海で沈みそうになってたの?」
俺は俺自身が覚えてることを話始めた。
父と母、弟妹の五人家族。
戦争が激しくなった頃当時5歳から憧れていた飛行機のパイロットになるのが夢だった。
16歳の時俺は航空機乗員養成所に入所した。
もちろん父と母は反対したが家族を守るためそして幼い頃の夢を叶えるため俺は反対を押し切った。
しばらく色んな訓練をしたのち1945年7月とうとう俺は特攻命令が出された。
待ち望んでいた特攻命令。
絶対に敵艦を沈めてやる。
そんな気持ちで当日を迎えた。
敵艦に体当たりするため大切な人を守るため俺は迷いなく突っ込んだはずだった。
だがすぐ敵に見つかり俺は敵艦の攻撃を受け飛行機と共に海に墜落した。
「間違いなく俺は撃たれた。なのによくわからないが今こうしてここにいるんだ」
心臓に手をやり下を向く。
「一朗くんは特攻隊員だったんだね。どうしてここにいるかわからないが今こうして生きててくれて、ありがとう。日本のために戦ってくれてありがとう。話してくれてありがとう」
おじさんは俺の頭をポンポンしながら微笑んで言った。
日本が勝つと信じて。
家族や大切な人を守るため戦ってきた。
「それなのに日本が負けたと言うのは本当ですか?」
悔しい気持ち、怒りと悲しみが一気にこみ上げてきた。
「本当だよ!日本は負けたんだ。でも先祖のお陰で今とても平和な日本になったんだよ。戦争のない誰もが安心して暮らせる日本に」
誰もが安心して...。
空襲に悩まされることや大切な人が巻き込まれることもなく平和な世界に。
俺達の戦いは誰かの役に立ったのか?
そんなことを考えてると麗奈が聞いてきた。
「一朗くんはどうして海で沈みそうになってたの?」
俺は俺自身が覚えてることを話始めた。
父と母、弟妹の五人家族。
戦争が激しくなった頃当時5歳から憧れていた飛行機のパイロットになるのが夢だった。
16歳の時俺は航空機乗員養成所に入所した。
もちろん父と母は反対したが家族を守るためそして幼い頃の夢を叶えるため俺は反対を押し切った。
しばらく色んな訓練をしたのち1945年7月とうとう俺は特攻命令が出された。
待ち望んでいた特攻命令。
絶対に敵艦を沈めてやる。
そんな気持ちで当日を迎えた。
敵艦に体当たりするため大切な人を守るため俺は迷いなく突っ込んだはずだった。
だがすぐ敵に見つかり俺は敵艦の攻撃を受け飛行機と共に海に墜落した。
「間違いなく俺は撃たれた。なのによくわからないが今こうしてここにいるんだ」
心臓に手をやり下を向く。
「一朗くんは特攻隊員だったんだね。どうしてここにいるかわからないが今こうして生きててくれて、ありがとう。日本のために戦ってくれてありがとう。話してくれてありがとう」
おじさんは俺の頭をポンポンしながら微笑んで言った。
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