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第41話 精霊の恩恵
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精霊のフレイヤがやってきてから数日が経過した。
クリスさんと別れた後は村長にハンター協会の誘致の件を相談しに行った。ハンター協会は一週間程度で来るとのことである。最初は数人程度の人員がきて数日の生態調査を行い、調査内容次第で動員数を決めるようである。
ハンター協会についてはあと数日で来るということ以外は特に情報がない。ただフレイヤが畑に来てから作物への影響が少しずつ出てきている。
前までは同じ作物を20株植えたら1株が魔系に変化するかどうかってくらいだった。それが10株に1株くらいになった気がする。まだ数日しかたっていないので確率の偏りとかもあるしたまたまな可能性もある。
そして一番大きい変化がすべての作物に精霊の祝福(極小)が付くようになった。この祝福がある作物の売値が1%くらい上がっていた。さらにこの作物を使って料理をしたらバフが発生するようになった。バフ内容は30分間LUKの1%アップだった。このゲームのLUKの影響するところは色々ある用だ。
戦闘面はクリティカル攻撃の発生確率、状態異常の発生確率に影響があるようだ。まあ戦闘していないので今は気にするところではないけど。
生活面は釣りや採掘などで手に入るアイテムがレアなものになりやすくなるらしい。あとはイベントの発生確率に影響があるようだ。今後釣りや採掘をするときにはバフ料理を食べるのは有りだね。
採掘はどこでできるのかは知らないけど、たぶんいつも行っている川と反対にある山とかかな?
フレイヤが来たことでみられた変化はこんな感じである。この変化は俺にとっては正直おまけなのであまり気にしてはいない。フレイヤが来たことによる一番の恩恵、それは………。
「さあマロン!もういっかいしゅべりだいにいきなしゃい!」
「ぷぅ!」
フレイヤがマロンの背中に乗り滑り台の階段を上っている。そして上にたどり着くとそのまま滑り始める。
「きゃーーーーーー!」
フレイヤはジェットコースターに乗っている人のように楽しそうに叫んでいる。
一番の恩恵、それはこの状況である。かわいい×かわいい=最強の状況が誕生したのである。
「うふふ、どちらもかわいいわねぇ」
「ええ、かわいらしいですね」
フー姉とリリアは微笑まし気にその光景を眺めて呟いている。
「……すぴぃ」
「ぷぅ……」
遊び疲れるとフレイヤはマロンに抱き着いたままどちらも寝息を立てて眠りにつく。
「マロンはふわふわしてるし気持ちよさそうだな」
「ボクもふわふわには自信あるのです。どうです、コウタ?」
俺の呟きに反応したペリカは身体をしな垂れかかりながらそう発言する。
「…………耳触っていい?」
どうしてケモ耳って触りたくなるんだろう?こう本能に訴えかけるような魅力があると思うんだよね。
「くふふ、良いのです。コウタだけの特別なのです」
俺はおもむろにペリカのうさ耳を触る。……おお、毛のふわふわ感に肌のぷにぷに感があり少し触るのが癖になりそうである。
「……ん、……あ、コウタが積極的なのですぅ……」
少々夢中になってうさ耳をもみもみぷにぷにしていると耳が敏感なのかペリカは艶めかしい声をあげる。俺はそれに少しドキッとしやりすぎたなと反省していると俺にくっついているペリカが引きはがされる。
「よくこの状況で盛りつけますね、このウサギは」
「むぅ失礼なのです。普通のふれあいなのです。それにコウタもうれしそうにしてたのです。」
「コウタさん!あなたも今のはやりすぎではないですか!」
おっとこちらに矛先が向いた。
「はい、すみません。やりすぎました」
「別にお互いが了承してるならいいじゃないのです。リリアだって抱き着いたりしてるのです。」
「私はあんな盛った声だしたりしません」
「表情は似たような感じなのです」
「なっ!?」
うーん、普段は仲が悪いわけじゃないけど時々こうなる。原因は、はい俺ですね。いまだに中途半端な関係性を維持している俺が悪いですね。
「もう、二人とも落ち着きなさい。コウちゃんが困っちゃうわ。」
二人の仲裁に入るフー姉。いや、ほんと助かります。
二人はフー姉に宥められ言い争いは沈静化した。
「うふふ、貸しよ」
争いを沈めたフー姉は俺にそう言ってウインクをする。利息とかどうなってますかね。早く返さないととんでもないことになりそうだ。
「ありがとうフー姉」
「良いのよ。それよりもデ・-・ト。いつするのかしら」
「いや忘れてるとかではないよ?そのー……場所とかまだ決めれてなくて」
村には娯楽施設とかないからね。きれいな景色が見えるところとかあればいいんだけど。
「あら?別に村のお店巡りとかでいいわよ?リリアさんも似たようなものでしょ?」
……そういえばそうか。なんか難しく考えていたようだ。リリアの時はあいさつ回り兼ねて買い物したりピクニックていう形で遊びに行ったため、デートっていう意識があまりなかった。そのため、改めてデートするってなるとおしゃれなお店かきれいな景色のところに行くことしか浮かばなかった。この村におしゃれなお店とかないからせめてきれいな景色のところないかなって感じになっていた。
「ボクは森に行きたいのです」
森ね。フレイヤが来てから行ってないな。モンスターとか大丈夫かな?
「森は襲ってくるモンスターが出るかもしれないから自衛できる準備はしておこうか。」
そろそろ中級魔法を覚えたほうがいいのかもしれない。あとは最低限の武器の購入はしておこう。
クリスさんと別れた後は村長にハンター協会の誘致の件を相談しに行った。ハンター協会は一週間程度で来るとのことである。最初は数人程度の人員がきて数日の生態調査を行い、調査内容次第で動員数を決めるようである。
ハンター協会についてはあと数日で来るということ以外は特に情報がない。ただフレイヤが畑に来てから作物への影響が少しずつ出てきている。
前までは同じ作物を20株植えたら1株が魔系に変化するかどうかってくらいだった。それが10株に1株くらいになった気がする。まだ数日しかたっていないので確率の偏りとかもあるしたまたまな可能性もある。
そして一番大きい変化がすべての作物に精霊の祝福(極小)が付くようになった。この祝福がある作物の売値が1%くらい上がっていた。さらにこの作物を使って料理をしたらバフが発生するようになった。バフ内容は30分間LUKの1%アップだった。このゲームのLUKの影響するところは色々ある用だ。
戦闘面はクリティカル攻撃の発生確率、状態異常の発生確率に影響があるようだ。まあ戦闘していないので今は気にするところではないけど。
生活面は釣りや採掘などで手に入るアイテムがレアなものになりやすくなるらしい。あとはイベントの発生確率に影響があるようだ。今後釣りや採掘をするときにはバフ料理を食べるのは有りだね。
採掘はどこでできるのかは知らないけど、たぶんいつも行っている川と反対にある山とかかな?
フレイヤが来たことでみられた変化はこんな感じである。この変化は俺にとっては正直おまけなのであまり気にしてはいない。フレイヤが来たことによる一番の恩恵、それは………。
「さあマロン!もういっかいしゅべりだいにいきなしゃい!」
「ぷぅ!」
フレイヤがマロンの背中に乗り滑り台の階段を上っている。そして上にたどり着くとそのまま滑り始める。
「きゃーーーーーー!」
フレイヤはジェットコースターに乗っている人のように楽しそうに叫んでいる。
一番の恩恵、それはこの状況である。かわいい×かわいい=最強の状況が誕生したのである。
「うふふ、どちらもかわいいわねぇ」
「ええ、かわいらしいですね」
フー姉とリリアは微笑まし気にその光景を眺めて呟いている。
「……すぴぃ」
「ぷぅ……」
遊び疲れるとフレイヤはマロンに抱き着いたままどちらも寝息を立てて眠りにつく。
「マロンはふわふわしてるし気持ちよさそうだな」
「ボクもふわふわには自信あるのです。どうです、コウタ?」
俺の呟きに反応したペリカは身体をしな垂れかかりながらそう発言する。
「…………耳触っていい?」
どうしてケモ耳って触りたくなるんだろう?こう本能に訴えかけるような魅力があると思うんだよね。
「くふふ、良いのです。コウタだけの特別なのです」
俺はおもむろにペリカのうさ耳を触る。……おお、毛のふわふわ感に肌のぷにぷに感があり少し触るのが癖になりそうである。
「……ん、……あ、コウタが積極的なのですぅ……」
少々夢中になってうさ耳をもみもみぷにぷにしていると耳が敏感なのかペリカは艶めかしい声をあげる。俺はそれに少しドキッとしやりすぎたなと反省していると俺にくっついているペリカが引きはがされる。
「よくこの状況で盛りつけますね、このウサギは」
「むぅ失礼なのです。普通のふれあいなのです。それにコウタもうれしそうにしてたのです。」
「コウタさん!あなたも今のはやりすぎではないですか!」
おっとこちらに矛先が向いた。
「はい、すみません。やりすぎました」
「別にお互いが了承してるならいいじゃないのです。リリアだって抱き着いたりしてるのです。」
「私はあんな盛った声だしたりしません」
「表情は似たような感じなのです」
「なっ!?」
うーん、普段は仲が悪いわけじゃないけど時々こうなる。原因は、はい俺ですね。いまだに中途半端な関係性を維持している俺が悪いですね。
「もう、二人とも落ち着きなさい。コウちゃんが困っちゃうわ。」
二人の仲裁に入るフー姉。いや、ほんと助かります。
二人はフー姉に宥められ言い争いは沈静化した。
「うふふ、貸しよ」
争いを沈めたフー姉は俺にそう言ってウインクをする。利息とかどうなってますかね。早く返さないととんでもないことになりそうだ。
「ありがとうフー姉」
「良いのよ。それよりもデ・-・ト。いつするのかしら」
「いや忘れてるとかではないよ?そのー……場所とかまだ決めれてなくて」
村には娯楽施設とかないからね。きれいな景色が見えるところとかあればいいんだけど。
「あら?別に村のお店巡りとかでいいわよ?リリアさんも似たようなものでしょ?」
……そういえばそうか。なんか難しく考えていたようだ。リリアの時はあいさつ回り兼ねて買い物したりピクニックていう形で遊びに行ったため、デートっていう意識があまりなかった。そのため、改めてデートするってなるとおしゃれなお店かきれいな景色のところに行くことしか浮かばなかった。この村におしゃれなお店とかないからせめてきれいな景色のところないかなって感じになっていた。
「ボクは森に行きたいのです」
森ね。フレイヤが来てから行ってないな。モンスターとか大丈夫かな?
「森は襲ってくるモンスターが出るかもしれないから自衛できる準備はしておこうか。」
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