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第10話 日常
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ピピピピ・・・と目覚ましの音で目が覚める。
目が覚めた後は歯を磨き、朝食をとる。朝食の内容はいたって普通、卵かけ納豆ご飯と豆腐の味噌汁である。
「さて、午前中は仕事をするか」
俺はデザインの仕事をしている。デザインといっても自分で一から作るわけではなく、AIから提案されたデザイン案をもとに作成する。
AI技術が発展してから何十年と経ち、自動化できる分野の仕事はほぼすべてAIに置き換わった。現代まで残り続ける仕事は単純な労働ではない芸術や娯楽に関する仕事、警察、司法や行政に関する仕事などである。残っている仕事も昔とはだいぶ形は変わっているらしい。
そのため、そもそも働いている人の割合が半数を下回る時代だ。しかし、働かなくてもベーシックインカムのおかげで十分に暮らしていけるお金は手に入る。
今働いている人は、本当にその仕事をやりたいと生きがいにしている人か少しぜいたくな暮らしをしたい人になる。俺は半々の考えで今の仕事をしている。
3時間ほどで仕事を終え、ちょうどお昼になったため昼食をとることにした。昼食は豚肉とキャベツの入ったソース焼きそばである。
昼食も終え現在時刻は13時15分、やらなければいけないことはもうないためゲームをすることにした。
ゲームはもちろん『のんびり牧場ファンタジー』だ。
のんびり牧場ファンタジー にログインをすると、目の前にはマロンが座ってこちらをつぶらな瞳で見つめていた。
「こんにちはマロン。まずはご飯にしようか」
俺はリンゴをインベントリから取り出し、しゃがんだ状態でマロンの口元にもっていく。
マロンはすぐにリンゴに噛り付き始め、その様を眺めながらもう片方の手でマロンを撫でる。
「このあと畑作業をしに行くけどマロンも来るか?」
言葉が通じるかは分からないけど何となく聞いてみることにした。
「ぷぅ!」
一旦食事を止めこちらを見たマロンは返事をするかのように一鳴きしまた食事を始める。
言葉が通じたってことでいいのだろうか。
食事を終えたマロンは俺の胸元に向かって跳びかかってきたため、そのまま抱えて畑に向かうことにした。
畑に着き世話を始めようとするが流石にマロンを抱えたままではできない。
「マロン、手を自由にしたいから一旦下すね」
それを聞いたマロンは俺の頭にジャンプししがみ付く。
「重・・・」
突然頭に1キロ程の重さがかかったため、少しよろめき重いと口に出す。すると、頭をダンッと蹴られた。
どうやら重いという言葉に怒ったようだ。もしかしてマロンは女の子なのかもしれない。女性に重いは禁句だから俺が悪いな。
「ウソウソ~。重くな~い。羽のように軽~い」
そう言いながら背中方向に向いているマロンを正面に向くように乗せなおす。
「ぷぅ」
よろしいとでも言うようにマロンは一鳴きする。
「落ちないようにしっかりしがみ付いといてね」
それから畑作業として水やりと少し雑草が生えていたので鎌で刈り取った。
「だいぶ成長してきてるな。そういえば作物に鑑定してないな」
ふと鑑定の存在を思い出したので成長中のカブに向かって鑑定を行う。
<カブ 【成長率】70%>
カブの種を植えてから2日たって70%ってことは1日あたり35%成長しているのか。それならば明日には収穫できそうだ。ついでにジャガイモにも鑑定を行う。
<ジャガイモ 【成長率】50%>
ジャガイモは1日当たり25%なら明後日に収穫できるな。
「畑作業も終わったし次はどうしようか」
今後のことを考えるならお金を稼げる何かをしたいよな。今所持金50Gしかないし。そういえば物を売るのは雑貨屋かな?Tipsに載ってそうだし確認しよう。
なになに、主に2つの方法があるのか。
一つ目は雑貨屋や行商人に売却する方法。メリットとしてすぐにお金が手に入る。デメリットとして雑貨屋が開いているもしくは行商人がいないと行うことができない。
二つ目は出荷箱に納品する方法。メリットとしてタイミングを気にしなくていいこと。デメリットとして換金されるタイミングが18時になること。換金されるとお金は自動でインベントリに収納されるから取りに行く必要はないらしい。
「今すぐお金が必要なわけじゃないから出荷箱にいくつか手持ちの物いれとこう」
出荷箱は畑の少し外に設置されていた。なぜ今まで気にならなかったのかと苦笑した。
とりあえず釣った魚12匹すべて出荷箱に入れる。入れるといってもわざわざインベントリから取り出すわけではなく、目の前に表示されるUIから出荷箱に入れるものを選択する。
出荷額も表示されるらしく、魚12匹で600Gになった。元手は釣り竿の500Gだけなので100Gの儲けか。釣れる種類によってはもっと稼ぐこともできるだろうし、このあと釣りに行くのもありか。
昨日は一人黙々とやっていて自滅したけど今はマロンがいるし大丈夫だな。よし、釣りをしに行きますか。
目が覚めた後は歯を磨き、朝食をとる。朝食の内容はいたって普通、卵かけ納豆ご飯と豆腐の味噌汁である。
「さて、午前中は仕事をするか」
俺はデザインの仕事をしている。デザインといっても自分で一から作るわけではなく、AIから提案されたデザイン案をもとに作成する。
AI技術が発展してから何十年と経ち、自動化できる分野の仕事はほぼすべてAIに置き換わった。現代まで残り続ける仕事は単純な労働ではない芸術や娯楽に関する仕事、警察、司法や行政に関する仕事などである。残っている仕事も昔とはだいぶ形は変わっているらしい。
そのため、そもそも働いている人の割合が半数を下回る時代だ。しかし、働かなくてもベーシックインカムのおかげで十分に暮らしていけるお金は手に入る。
今働いている人は、本当にその仕事をやりたいと生きがいにしている人か少しぜいたくな暮らしをしたい人になる。俺は半々の考えで今の仕事をしている。
3時間ほどで仕事を終え、ちょうどお昼になったため昼食をとることにした。昼食は豚肉とキャベツの入ったソース焼きそばである。
昼食も終え現在時刻は13時15分、やらなければいけないことはもうないためゲームをすることにした。
ゲームはもちろん『のんびり牧場ファンタジー』だ。
のんびり牧場ファンタジー にログインをすると、目の前にはマロンが座ってこちらをつぶらな瞳で見つめていた。
「こんにちはマロン。まずはご飯にしようか」
俺はリンゴをインベントリから取り出し、しゃがんだ状態でマロンの口元にもっていく。
マロンはすぐにリンゴに噛り付き始め、その様を眺めながらもう片方の手でマロンを撫でる。
「このあと畑作業をしに行くけどマロンも来るか?」
言葉が通じるかは分からないけど何となく聞いてみることにした。
「ぷぅ!」
一旦食事を止めこちらを見たマロンは返事をするかのように一鳴きしまた食事を始める。
言葉が通じたってことでいいのだろうか。
食事を終えたマロンは俺の胸元に向かって跳びかかってきたため、そのまま抱えて畑に向かうことにした。
畑に着き世話を始めようとするが流石にマロンを抱えたままではできない。
「マロン、手を自由にしたいから一旦下すね」
それを聞いたマロンは俺の頭にジャンプししがみ付く。
「重・・・」
突然頭に1キロ程の重さがかかったため、少しよろめき重いと口に出す。すると、頭をダンッと蹴られた。
どうやら重いという言葉に怒ったようだ。もしかしてマロンは女の子なのかもしれない。女性に重いは禁句だから俺が悪いな。
「ウソウソ~。重くな~い。羽のように軽~い」
そう言いながら背中方向に向いているマロンを正面に向くように乗せなおす。
「ぷぅ」
よろしいとでも言うようにマロンは一鳴きする。
「落ちないようにしっかりしがみ付いといてね」
それから畑作業として水やりと少し雑草が生えていたので鎌で刈り取った。
「だいぶ成長してきてるな。そういえば作物に鑑定してないな」
ふと鑑定の存在を思い出したので成長中のカブに向かって鑑定を行う。
<カブ 【成長率】70%>
カブの種を植えてから2日たって70%ってことは1日あたり35%成長しているのか。それならば明日には収穫できそうだ。ついでにジャガイモにも鑑定を行う。
<ジャガイモ 【成長率】50%>
ジャガイモは1日当たり25%なら明後日に収穫できるな。
「畑作業も終わったし次はどうしようか」
今後のことを考えるならお金を稼げる何かをしたいよな。今所持金50Gしかないし。そういえば物を売るのは雑貨屋かな?Tipsに載ってそうだし確認しよう。
なになに、主に2つの方法があるのか。
一つ目は雑貨屋や行商人に売却する方法。メリットとしてすぐにお金が手に入る。デメリットとして雑貨屋が開いているもしくは行商人がいないと行うことができない。
二つ目は出荷箱に納品する方法。メリットとしてタイミングを気にしなくていいこと。デメリットとして換金されるタイミングが18時になること。換金されるとお金は自動でインベントリに収納されるから取りに行く必要はないらしい。
「今すぐお金が必要なわけじゃないから出荷箱にいくつか手持ちの物いれとこう」
出荷箱は畑の少し外に設置されていた。なぜ今まで気にならなかったのかと苦笑した。
とりあえず釣った魚12匹すべて出荷箱に入れる。入れるといってもわざわざインベントリから取り出すわけではなく、目の前に表示されるUIから出荷箱に入れるものを選択する。
出荷額も表示されるらしく、魚12匹で600Gになった。元手は釣り竿の500Gだけなので100Gの儲けか。釣れる種類によってはもっと稼ぐこともできるだろうし、このあと釣りに行くのもありか。
昨日は一人黙々とやっていて自滅したけど今はマロンがいるし大丈夫だな。よし、釣りをしに行きますか。
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