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神の七つ道具_オケアノスの兜

羅天の過去

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「羅刹に次あったら確実に殺される。
呼吸の音が極限まで小さくなっていた。
だからお前たちは気づかれなかった。」

「こんなボロボロにして、
私たちの為だなんてよく言えたわね。 
どうしてそこまで羅独を狙うのよ。」

「羅独、弱くていつも誰かについていく
そんな弱い羅独を見ていると昔の自分が
ちらついて仕方がない。
鬼は強くなければ、
鬼というだけで兵器みたいな扱いを受けた
役に立たなければ、罵倒され
殺されそうになった事もある。
だから俺は強さを求めてあらゆるものを
壊して壊していった、
自分を失っていた。
8年前に羅独の兄、羅壱らいちに会い
俺の生活は変わっていった。」

-10年前
羅天14歳
「俺が負けたのは悪かったけど、
もう争いは終わったんだ。
血を流さなくて良くなった。
国同士が一緒になるのだめなんだろ。」

「何を言ってる?
国同士の同盟を禁じられているが、
争う場合マガタマは関与などしない
お前は兵器としてここにいることを
許している。
感情など必要ない、ただの殺戮兵器として
殺していけばいいものを、
誰一人殺さないとはどういう事だ。
見張りから全て聞いた。」
口髭を蓄えた王は羅天の頭を先の尖った靴で
踏みつける。
「殺さない。そんな簡単に殺せるワケない」

「そうか、仕方がない。」
羅天の前に3人の鬼が並んでいる。
「どうするつもりだ。」
羅天の額に大粒の汗が流れる。
「ついてこい」

王は側近達に3人の鬼を拘束し、
牢獄まで連行する
「やめてくれ、みんなを解放してくれ。」

「それなら、あの国の奴らを殺せ。
望むのはそれだけだ。 
負けや引き分けなどあってはならない
完璧までの勝利。
中途半端な勝利などいらん。」

「俺は殺さない。
もっと強かったらこんな牢獄壊せたのに。」

「羅天、お主はそれでいい、
私の自慢の孫よ
ワシのことなど気にするでない。
アビ王、ワシ以外の二人を解放してくれ」

「じいさん、じいさん。何命令している」

「二人はまだ若い。
無限の可能性がある。
殺しはさせぬが役立つようになる」

「今、役に立たなけゃ意味がない。
代わりを探せばいい。
爺さんに罰を与えなくてはいけない。
口答えをするとどうなるか、
そこの二人と羅天良く見るが良い。」

老いた鬼の右足を太ももからしたを
王は嬉々として刃で切り落としていく、
それを見た羅天は慌てて
止めに入ろうとするが側近の一人に
止められてしまう。

鬼の爺さんは叫ばずに我慢をする
羅天は涙を流し
「俺がもっと強かったらこんなことに
強くならないといけない。」
と小さな声で羅天は誓い。

羅天は2年間、見張りを味方につけ
近隣国の住民に国を
離れさす為に恐怖を毎日毎日与えつづけ、
ついに近隣国から人が消え
おじいちゃんや双子の弟と妹を解放する
ように伝えようと戻ると、
見張り役が既に来ていた。

「報告は完了した。
血を流させずに完全勝利をした。」 

「斬れ」
 
見張り役の首を切り落とし
「王に嘘の情報を流し、
いつそいつらが王の首を狙うかも
分からないのに」

羅天の近くに首が転がっていく、
あまりの衝撃で動けなくなっていた








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