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フロージア編

神の七つ道具と鬼

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3人はフロージア国と別れを告げる。
ハロメアは
「悲しいのです。」
「またすぐに会えるわよ。」
二人は話ながら健一についてくる
神の七つ道具の弓に白い紋章の力を使って
次の神の七つ道具を探す。
「山を指してるな。」

「えー、登るの。私も楽に飛べるように
ならないとな。飛ぶ方が疲れるし歩くしか」
山を見て落ち込むロタを
「私、山大好きなのです。
健一、ロタ行くのです。」
ハロメアは張り切る
「よし、行くか。」

歩いて5時間ほどすると発動しても
何も発動しない。
「故障してるのですか?」

「それはないだろう。
ここに神の七つ道具があるんだろう。」

「怪しいわね。どう見てもそこに
神の七つ道具があるわよ。
明らかに家がひとつだけあるって」
息を切らしながらロタは指を刺す。
「誰かるのか?」
健一は扉をノックするが反応がない。
鍵はかかってなく
勝手に入ろうとすると後ろから
「何、勝手に入ろうとする」
鬼の少年が後ろから走ってくる
「鬼ー」
「鬼がいるのです。」
「初めて見たな。鬼だな。」

「ぎゃー人間」
鬼の少年は腰を抜かす。
「大丈夫なのです。」

「優しいなお前、俺の子分にしてやる」
鬼の少年は笑う。
「子分はイヤなのです。友だちなら
いいのです。」

「わがままだな。いいだろう。友だちだ」
ハロメアと笑顔で握る鬼の少年。

「ここに神の七つ道具があるか?」
「あるぞ、中に入れ。」
中に入ると兜が飾られている。
「少し触るぞ。」
健一が触れようとすると手を叩く

「何をしている。やはり人間、
また騙されるとこだった。
我の大切な物を奪うのか。
我は一人で生きてきた。」

「悪かった。奪う事はしない。
確かめたいんだ。
本当に神の七つ道具かどうか」

「信じない。」
「お願いなのです。」
鬼の少年は考えて
「友だちの頼みなら、いいか。
触られてやる」
健一の紋章の力を発動させる
すると振動する
「我と同じ不思議な紋章が出るのか?
体から水を出るぞ。」
鬼の少年は青の紋章を発動させ水を出した。
「ほら我も、使えるぞ
えっと名前なんだ?教えろ。
オラは羅独らどく

「俺は健一。」
「私はハロメアなのです。」
「ロタよ。私はヴァルキリアよ。」

「おー、羽があるのか。
すごいではないか。」
羽を触ってはしゃぐ羅独の顔面を殴り
「痛いわよ。」
羅独らどくは顔面を抑える
「鬼婆」ロタに向かってこそって言うが
聴こえていたらしく。
「こいつ」ロタが羅独らどく
殴りかかろうとするが健一が止める
「なんで止めるの。」

「ロタ、落ち着け。
羅独らどく
俺らの話を聞いてくれ」

「分かった。聞いてやる
座るがいい。」





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