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フロージア編

黒い紋章の影響のその後

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「健一、しっかりしてください。
今、治療します。」
ハロメアが治そうとするが、
あまり良くならない
ハロメア必死に治そうとする
「ロタとエリーもボロボロなのです。
一人じゃ皆を助けられないのです。
ミロお願いです。
治療のやり方は教えるのです。
この薬を二人に飲ませて欲しいのです」
ミロに回復薬を二つ渡す。
「それと包帯なのです
血を抑えるのです。」

「私は健一が、戦っているのに間、
何も出来なかったです。」

国の外に出た人が続々と健一達の方へ
近づく。
「まさかカクバサを倒したのか?
洗脳されてないってのはそうだよな」
フロージア国の人達は喜びに浸る

ハロメアは必死に健一の治療をして
リョクチョウ達が来たことも気づかずに
集中しているハロメアの手を握り
「ハロメアちゃん、
ワシ達に任せてくれないか?
この国のために戦ってくれた恩人達じゃ
この狂った世界を救ってくれると
信じておる。
ハロメアちゃんがいなければわしは
諦めていたんじゃ。
国同士の同盟や協力ができない。
そんな世の中じゃ助けを求める事は
できんからな。」
リョクチョウはハロメア達に話す。
「私は何もできなかったです。
戦う事さえできなかったです。」

「何を言っとる。
立派に戦っていたじゃないか。
ハロメアちゃんが頑張ってるから
少なくともワシは勇気をもらったんじゃ」

「何を言ってるの私もよ。」
「僕も元気ももらったよ。
洗脳されたままじゃ死んでも生きても
変わらないから感謝してる。」
「私だって」
ハロメアにみんなが感謝を述べる

「ワシらの恩人じゃ死なしたら
ワシらはろくでなしじゃ」
リョクチョウはフロージア国民に話しかける
まだ壊れてない家で治療を始める
その他の人は家の修理をする

そうして三日が過ぎる
「ハロメアとミロのお陰で元気になったわ
私の復讐のせいでミロには色々
迷惑かけたわね。」

「いいの、エリーが生きてくれて
嬉しいの嬉しいの 
声もちゃんと出るようになったの。
ハロメアとロタと
友達になって本当によかった。」
ハロメアは目を真っ赤にして無理やり
笑う。
ロタは
「ふふ、ありがとうね。
ハロメアあまり寝れてないわね。
しっかり寝ないと健一が起きた時に
疲れるわよ。」

「ロタ、目が覚めて寝れないのです。
もし健一が起きないかと思うと
怖くて眠れないのです。」
ハロメアを抱きしめ
「健一は起きるわよ。
まだ冒険は始めたばっかりよ。
大丈夫だから大丈夫だからね。
ハロメアが倒れちゃうわ。
私が小さい時にエスタフから
眠れない時によく聞いていた歌があるの」
優しくハロメアの背中を叩いて
子守唄を歌うと
疲れていたのかハロメアは
うとうとして眠りにつく。

ハロメアが目を覚ますと
健一が起きていた。
それが嬉しくてハロメアは健一に 
飛んで抱きつく
「本当に心配したのです。
目を覚ます事がないと思ってたのです。
嬉しいのです。」

「ハロメア痛い痛い。」
ハロメアは手を離す
「心配かけたな。
本当に助かったよ。
この国は本当にいい国だな。」

「そうなのです。」
ハロメアは満面の笑顔で笑い、
健一は笑顔になり、
ロタ達は二人を見て微笑ましく見ていた

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