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ハビナ国編

エルフとの出会い3

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エリーは手を交差して
ロタの脇腹に両方の剣の先を当てる
「急に何をするのよ。」

「私の邪魔をしないで、
私1人でもやれる。
死ぬことさえ怖くはないの。
せめてあいつに、私たちの怒りを
教えてあげるの。」
ロタの脇腹から剣を離す。
ロタは少し後ろに下がる。

「ハロメア
せっかくエリーとミロと仲良くなったのに、
水を差して、ごめんね。
エリーを死なしたくはないの。」
ハロメアの目を見て話す。

ハロメアは
「分かったのです。
エリーを、死なせたくないのは
同じなのです。」
健一の手をギュと握る

「勘違いをしないで、
あなたに勝っても負けても私は必ず
森のエルフ達の怒りをあいつにわからせる
私がやらないといけない。
ミロもわかってくれる。」

「ミロはそれで笑顔になると思ってる?」

「私が弱いからいつまでも話してくれない
ミロに厳しいこと言うのに、
私自身が弱いから、
怖がりで逃げてばかりで最後はいつもミロに
助けてもらって情けないわ。
わたしが守らなければいけないのに、
いつもボロボロになって護るの。
私が頼りないからミロは笑顔にならない。
私が強かったら、
笑顔や話したりできるようになるの。
私がミロの邪魔をしているのよ。
一緒にいるのだって、
1人じゃ怖くて何もできないから、
返事がなくて話しかけるのは、
不安に心が押し潰されないようにするため
笑顔なのも、泣いたりしたら
ミロに見放されるとおもって怖いのよ。
死を覚悟すれば私も強くなる。
死ぬことさえも怖くなければ強くなるの。」

「怖いなら助けてもらえば
いいじゃないの。」
エリーはロタに向かい攻撃を仕掛ける
ロタは後ろに下がりながら弓で攻撃を
受け流しながら避ける。
「助けてと願うなら弱いまんまでしょ。」

「エリー、ほんの数時間しか
いなかったけど、弱いわね。」
受けて止めてるロタに少しずつ傷が増えてく
「そう、頼ろうとしたから弱かった。」

後ろに飛んで弓でエリーの右足に弓を放つ
「私は色んな人に頼ってきたわ。
ここにいる健一とハロメアにも、
国のみんなにも助けられたわ。」

「そうなのです。ロタに助けられた人も
多くいるのです。」

「立派ですね。ハロメア達は、
私に助けはもういらない。
さようなら、これで終わりよ。」
足の怪我が回復したエリーは
ロタに攻撃をする振りをして走り去る

「待ちなさいエリー」
ロタの声はもうエリーには届かない。

ミロはチョンチョンとロタを突く
「どうしたの」
ミロは地面に指してエリーが落とした写真を
拾う。
その写真には少し幼いエリーとミロ、
そして森にいたであろうエルフが大勢が写る
写真が落ちていた。
「エリーを探したいの?」
ミロは首を縦に振る。
「健一、ハロメア
エリーを助けに行くわよ。」

「賛成なのです。」

「もちろん。
助けに行くのはいいけど、
場所分からないだろう。」

ミロは写真の裏を3人に見せる
"フロージア国へ"と書かれてあった



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