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ハビナ国編

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健一は途中で白の紋章の力を使いながら
歩いていく。
「健一、少しは休憩した方がいいわ。」

「ああ、そうだな。」
草っ原に座り込む。

「半日も歩いて、何も無いなんて、
魔物すらいないじゃ無い。
ハロメアの指輪の赤い宝石が燻んでるのは
なぜかしらね」

「アイツらがいなければ、
俺は守れなかったな。
指輪の燻んでいる理由知りたいな」

「それもそうね、あの指輪がなければ、
みんなに助けられたわ。」

「それはよかったのです。」
眠そうにガクッとなるハロメア
「眠たいのかハロメア」
健一が聴くと
「いいえ、まだ眠くは無いのです。」

「無理しなくていい。
時間はまだあるからな。」
 
「私達も休憩するわ
健一も寝ていいわよ。
私が周りを警戒しているからね。
紋章の力の発動時間が遅くなってきてるし
寝なさい。
ハロメアも、寝なさい。」

「気づいてたのか、交代で寝よう。
何かあったら起こしてくれ」

健一は2時間ぐらい寝て起き上がる
「ロタ、交代の時間だ。」

「まだ、寝ていいのよ。
そんな時間経ってないと思うしね。」

「充分、疲れ取れた。」
健一を見て、ロタは諦めて
「わかった、寝るわよ。
何か有れば起こしてね。」

「ああ」
ロタは眠りにつく。

ロタとハロメアの
二人が寝ている間に赤い髪の男が健一に
近づいていく。
「何のようだ?」
健一はナイルの首に剣を向ける。
「怖いね、たまたま会えたんだし
二人を死なせたくなければ、
ゆっくり話をしようじゃ無いか。」

健一はゆっくり剣を下げる
「何を企んでるんだ?」

「世界平和。」ナイルは髪を結ぶ

「世界平和だと、お前らのせいで
国の同盟とかなく協力する体制がない
助かる命も助からないことも、
あるだろう。」

「国と国の関わりがなくなれば、
大きな争いはなくなるだろう。
死ななくていい命も死ぬ可能性もある、
平和を望むから僕が殺していかないと
国の同盟や協力を結びたがる連中をさ。」

「それは平和とは言わない。
ただの支配だろう。」
健一はナイルに警戒しながら話を聞く。

「君は僕を理解できないか、
あの時とは違う答えだな。」

「いつの話をしている?」

「さあ、結構前の話だから、
君の記憶が戻った時にそれを話そう。
記憶が戻った時は、マガタマに君が
入るしか無くなる」

「俺は何があってもマガタマに、
入る事なんてねえよ。」

ナイルは手首を回す
「今の君はいらないな。
僕より弱い君をね。
前に僕は君が転生者だと言ったのは
覚えているか?
だけど他の人間や魔物は気づかないのは
何故か?」

「なぜ、お前は俺をしっている?」

「君と僕は前に冒険を、していたからな
願いを叶えたと思い込んだ前の世界を、
一つ覚えておくといい、
願いを叶えた後が大変だとね。」
ナイルは立ち上がる
「願いが叶った後の世界。
何を願った?」

「それは言えないんだよ。
この呪いのせいでね。」
服を脱いで身体中の呪いを健一に見せる。
すぐに服を着て、
ナイルは
「いい時間潰しが出来た。」
ナイルの姿は一瞬にして姿を消す



 









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