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ハビナ国編

魔物とハロメア

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輝き出した指輪を見てハロメアは
思い出す。
「そうでした。
皆さん、お願いです。どうか助けて下さい」
泉で仲良くなった魔物のゴブリンが
10体と筋肉隆々のゴブリン、
マッチョゴブリンが飛び出してきた。
「ロタさんが危険なのです。
助けて欲しいのです。全員でロタさんの
顔の水の塊を叩いて欲しいのです。
ロタさんには当たらないようにお願い
したいのです。」ロタを指差しながら
ゴブリンに頭を下げると
ゴブリン達は親指をグッと立てる

「ゴブリンを呼んだぐらいでどうなる?
魔物を呼べる人間がいるとはな。」
水の紋章の力でゴブリン達に水を飛ばすが
マッチョゴブリンの突進にヤナギが吹き飛ぶ

その内にゴブリンはロタを
傷つけないような力で一斉に叩く。
「ブハァハァハァ
助かった、ありがとう。ハロメアと
ゴブリン達」
ゴブリンは嬉しそうにダンスをする

「ゴブリン如きに僕が吹き飛ばされるとは
国にいる人間、出てこい。
こいつら全員殺せ。」
シーンと誰も出てこない。
「灯がついてるのは知っている
僕との契約を忘れたわけではないな。」
城の方から大きな音が鳴る
「そうか、僕が見つけやすいように
瓦礫とかをどかしているのかそれでいい。」
ヤナギは飛び起きて水の噴射で
マッチョゴブリンを吹き飛ばそうとするが
踏ん張り耐える

その隙にロタはヤナギに弓で攻撃をするが
後ろに下がり避けられる
「ハロメア、ボタンの治療をお願い。
ここは私とゴブリン達で戦うから」
 
「そうだね。ボタンが目を覚ました時に
君たちが死んでたらどんな反応するのか
とてもワクワクしてくるよ」

「本当に最低な男」
ロタは連続で弓を放つ

「凄い速さだね。」
"水紋・水衣すいもん・みずころも"
ヤナギは水を体に纏う

「これは危険ね。ゴブリン達、
城にいる健一を助けに行って、
それとハロメアも一緒に連れて行って
マッチョゴブリン悪いけど、
私と戦って
ハロメア、ボタンを治して来て、
それまでにこいつを倒すよ。」
マッチョゴブリンは胸を叩く。
「ロタ、無理をしないで下さい。」

「僕が逃すわけないだろ」
ロタが身を呈してハロメア達を守る
ロタの手は赤くなっている
「なんて出鱈目な強さなの。
ここから先は私が相手よ」
ロタは連続で赤の紋章のシールをつけた
弓を連続で放つが、ヤナギも水を放ち
相殺する。
「腕が限界だろう。」

「この国の事知らないけど、
ボタンのが強い。」
腕の痛さに倒れたロタ
「ボタンのが強い?
あんな雑魚よりも、僕のが強いだろう」

水の勢いを乗せたパンチをロタの顔を
目掛けて殴る。
ロタは死を覚悟をして、
ハロメアと健一にごめんと心の中で謝る
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