異世界で最強の英雄で魔王になりました

ハビナ国編

ボタンの戦い

ボタンがすむ家へと男は向かう。

「はぁはぁ」
ボタンの家についたハロメアとロタは
急に息が荒くなったボタンを
心配そうに見る。
「2人とも逃げて、早く逃げて」
ボタンは慌てて2人を遠くに逃げるように
「おいていけないわよ。
それに健一だってここに来てないのよ。」

「もう手遅れよ。
あの殺気はあの時に感じた殺気なの。
この国にずっと隠れていたなんて
私が責任を取らなくては」
無造作に置かれた剣を取り、
ボタンは息を乱しながら走っていく。
「少し様子を見にいくわよ。」
ロタはハロメアをおんぶして走り、
家の影からボタンを見る

健一に城に入るように進めた漢が
「ボタン、今日までは我慢していてました
ですが彼が城の中に勝手に入り、
まあ城が崩れて彼は潰れたんですがね。
あなたの指示でいれたんですよね？
危険な兵器があるかもしれないので
あなたの手に渡らないように」

「違う、私は彼が神の七つ道具について
色んな人に聞いたら何かわかるかもとは
言ったけど、
それに城に行ったとしても、
それは彼の選択なの
私のせいなら、助けなくちゃダメなの。
カムロ兄さんならそうしてるはず」

石や砂、ゴミがボタンの方に投げられていく
「彼を助ける為に城に入ることを
許してください」

「何故、そうまでして助けにいく。
わざわざワシらの前に現れたのじゃ
下手をすればボタンあなたが殺されるのう」
1人のおじいさんが聞くと
「おじいさん、裏切るのですか？
今回は聞かなかったことにしましょう。
後は私に任せてください。
皆さんも家にお入りください。」

「あなたは一体何者ですか？」
ボタンが聞くと
「この国に生きる人間です。
ずっとこれから先も、
ようやく後始末ができる。」
男はボタンに小型爆弾を投げるが、
ギリギリで致命傷を避ける
「後始末とは何のことでしょうか？」

「逃げられましたか。
ですが、ダメージを受けましたね。」

「私は王家の生き残りとして、
まだ死ぬ訳には行かない。
私の役目はまだ終わってない。」
男にボタンは攻撃を仕掛けるが、
全て避けられる。

「何を言ってるんだ。
君には役目なんてない。」
男はボタンを何度も蹴りまくる。

「まだあります。」
ボタンはふらふらになりながら立ちあがる