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神の弓-アポロンの弓編-

対ドーラン決着

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「エルピス、頑張ったね。
今度は私が頑張るから見てて。」
ロタは倒れたエルピスに言う。

「ソウラン情けないね。
立ち上がりなさい。」

「ハハハ、アイツを倒す為に
ここまでやってきたんだろう」
カイランがソウランに向かって言う

ドーランは五連発で銃を放った。
ロタは弓で対抗するが弓が跳ね返され、
弾丸を避けきれずロタの腕を少し掠める

「どうなってるの。
この威力は紋章使い⁉︎
まさか弾丸に赤の紋章のシールを」

「そうよ。
ストックがたくさんあるのよ。
本当に沢山ね。」
エルピスの方をドーランは見る

「エルピスがどうしたって言うのよ。」

「小娘貴方は紋章のシールの作り方は
ご存知かしら」

「知らないわよ。」
ロエスタフは紋章のシールの
作り方や入手方法を聞いても
教えてはくれないのを思い出す。

「人の血からシールはできてるのよ。
ただの人間ではなく紋章の力を使える者の
血なのよ。
みんながその力を欲し求め
紋章使いを襲い始めたんだよ。」

「そんな事許されるの?」
ロタは驚く。

「許されようが許されまいが関係ないのよ
私たちはそれを利用して、
アイツに復讐をする為にやってきてんのよ
ここでわけのわからない小娘に
邪魔させるわけには行かないのよ。」

「復讐のためにこの国の人たちを殺したの
私を良くしてくれた国の人の為に
私はあなたを倒して国の被害を無くす」

「私たちはもう止まらないのよ。」

ドーランとロタは凄まじい攻撃を繰り広げる

「熱いね!本気になったんだドーラン
君、あの娘、死んじゃうよ
助けに行かなくて良いのかい。
そうか別にここで死ぬわけだし、
関係ないか。
それに君は俺には勝てないし、
君と僕とでは力の差が大きい」
二人は赤の紋章を剣に発動させるが、
カイランの威力と速さが上回り、
健一が吹き飛びそうになるが剣で地面に刺す
「俺が弱いなら、今ここでお前より
強くなればいいだけの事だ。」

「強くなる、力も速さも全てが下の君に
勝てるのか、笑わせるねぇ。」

健一は足に赤い紋章のシールをつけ
凄まじい速さでカイランに近づき、
さらに剣に黄色い紋章のシールを使い
雷を帯びた剣で擦り傷を負わせる。

俺に擦り傷を負わせるとは面白いよ。
そうじゃなくちゃな。
戦いは一方的な試合じゃつまらないからな」
カイランは楽しそうに剣を振り、
さらに速さを上げていく。
「どうした?
俺より強くなるんじゃないのか?」
カイランの攻撃は徐々に健一の体を傷つける

シールを使う暇もない程、
油断はできない斬り合いが続く。

ロタはその二人の戦いを見る。
「よそ見する暇なんてないはずよ。」

「そうね。そろそろわたし達も決着を
つけましょう。」

「いいわ、飽きた頃だし、
パーティーは終わりにしようじゃない」
ドーランはガチャガチャガチャと連続で
銃を引くが弾が出てこないと感じた瞬間
凄まじい音を立て、物凄い勢いで
火花を撒き散らしながら流れてくる

それに対し
「私は負けない。」
ロタの手はボロボロになりながらも
高速で火の紋章を付けた弓を連続で
15回、放つ。

二つの塊がぶつかり、ぶつかったところで
爆発をし、
その爆風から一本の火の付いた弓が
ドーランの体を撃ち抜く。

「私が小娘に、神の弓さえ手に入れば」
ドーランはそう言い残し倒れた。









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