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神の弓-アポロンの弓編-

道具屋トゥールへ

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案内された道具屋トゥールの前に着くと
銅像がお店の前に置いてあった。

「あれロタに似ているのです。」

ロタは急いで店の中に入り、
それに続き健一達もお店の中に入る

お店に入ると筋肉質の男が腕組みを
して座っていた。
「エスタフさん、毎度毎度
やめてください。恥ずかしいです。」

「久しぶりだね。ロタちゃん。
最近会えなくて心配したんだよ。
あの銅像は今まで以上に
うまくできたよ。」 
ロタに親指をグッとエスタフを指差す。

ロタは無言でお店を出て銅像を壊した。
それに続いてエスタフが急いで外に出る
「ロタちゃん。
もう一度作り直さなくちゃ、
ダメってことか、
まだ可愛さが表現出来なかったのか、
今度はもっといい銅像作れるように
しないといけないな。」
エスタフは目をメラメラを燃やして
また作る気になっている。

「ちがーう。銅像を作るな。」
ロタは、エスタフを殴るが、
何故かエスタフは嬉しそうだった。

「もういい、
道具を買いに来たのと、
話を聞きにきたのよ。」

「それならいい道具を紹介しよう。」
と言いながらエスタフとロタは
お店の中へ戻る。

「終わったか、ロタ」
健一が言うとエスタフが
健一の目の前に仁王立ちで睨む。

「ロタだと、お前恋人か恋人なのか、
俺に断りもなく
付き合えっていいと思ってんのか、
ロタちゃんは俺にとって
娘みたいな、いや娘だ。
それもとびきりに可愛い娘だ。
急にロタちゃんが居なくなって
びっくりしたが、
これが原因か
原因がわかった以上は」
エスタフが健一を殴ろうとするが
ロタが間に入ってきた。
「違うわー。恋人じゃない。
町に案内しにきたんだよ。」

「そうです。僕とここのハロメアは
一緒に冒険をしていて、
マルカサ国に行く途中で出会って
この町を案内してもらっているんです」
健一が言うと、
「そうなのです。
私達は冒険をしているのです。」
健一の後ろに隠れながらハロメアが言う

「悪かった。小さい子がいたとは、
ついカッとなっちまった。
悪いな少年。」

「道具が欲しいんだ。回復系と
紋章のシールとかあるか?」
健一が聴くと
「おお、回復系は一通りと
紋章のシールは黄色2枚と青4枚と
緑色が2枚、残ってるが買っていくか」
健一は頷き、健一は紋章のシールを
買う。
残り28万ゴールドになった。
「少年。紋章のシールの
長く使う方法が分かるか?」

「長く使う方法だと教えてくれよ。」
(何故ハーランは俺より長く紋章の力を
使えたのかわかるのか。)

「二枚重ねて貼るだけだ。
くれぐれも違う紋章のシールを重ねて
貼るのだけは気をつけろ。重ねた時点で
紋章がエラーを起こして
使えなくなるからな。」

「同じ紋章を重ねればいいんだな。
3枚以上を重ねた場合はどうなる?」

「3枚以上はやめとけ、
相当な精神的を持ってないと
精神的にやられるぞ。
なんせ紋章の力を
無理やり出しているんだ」
エスタフは真剣に話してくれた。

「ああ、ありがとう。」
(2枚重ねて使えば長く使えるのか、
3枚以上は重ねないように
気をつけないとな。)

「エスタフ本題はここからよ。
神の弓について知っていること全部
教えてよ。」
ロタは突如、健一とハロメアの前に立ち
言い放つ。

エスタフが喋り始めると
雰囲気が一瞬変化をし、
健一はブルッと少し震えた。
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