永遠の少年と神 最終話のみ

ポルテクト

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最後の結末

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「神様、僕はみんなに忘れられようとも
後悔はない。
もう未練なんてない。
あるとすれば、いやなんでもない。
さっさと、元に戻してください。」

「そうだね。君はよくやったよ。
ただ、君は誰に感謝される事もなく、
君は死ぬことになるんだよ。」

「もういいんだ。疲れたよ僕は
長生きしすぎたんだよ。
神様の失敗作の僕が役にたったんだ。
神様の読み違いだよ。」

「ふははは、想像もつかなかったよ。
本当に滅亡前に戻すことになるとはね。
神が変わる瞬間は神の規約上は、
以前の神が残したものは全て、
以前の神が消滅させて、新しく生命を
作る手筈なんだけどね。
以前の神は消滅する前に、
消せなかったみたいだよ。」

「そんなことは僕にはどうでもいいです。
ただ、今までで生きている実感が
湧きました。
神様、さようなら。
楽しい時間でした。」

「僕も楽しかったよ。
少しは退屈な時間が減ったよ。」
1人の女の子が
「ねえ、エンちゃんさ、1人で何を
話してるの?
神、さようなら?
ここで死のうとしているの、答えてよ」

「君が無事でみんなが無事で良かったよ
失敗作の僕がここまでこれたのは
成功作のみんながいたからだよ。」

「失敗作とか言わないでよ。
みんな、エンちゃんがいたから、
ここまでこれたのよ。
エンちゃんがここで1人で死ぬのは
許さない。」

「でも、エリカ僕はもう充分幸せだよ。
僕は長生きしすぎたよ。
死にもしないし年も取らないから、
生きてても辛いだけなんだよ。」

「神様聞こえてるんでしょ、
私の声が聞こえてるんでしょ。
だったら殺さないでエンちゃんを
殺さないでお願いしますお願いします。」

「エリカ、それは僕が望んだ事なんだ
だからそれは約束できない。
最初に神様と約束していたんだよ。」

「2人に聞こえるようにしといたよ。
まさか、君の記憶を全員消したのに、
ここに君がいて、それで覚えているとはね
どうしてなんだい?」

「神様
それはひとつしかない愛それだけよ。」

「愛か、僕も興味があるんだ、
これから僕にも見せてくれよ。
その愛というのをね。
でも約束は約束だ。」

少年の周りが光が起こるが
死んでいない

「神様どうなっているのですか?
全部おわったら死ぬというのは?」

「いや、君は死ぬよ。
只、君は老けるし体は痛くなるし、
寿命というものが生まれて、
うーん、千代の神は細かくて
わかんないな。
まあ、僕は君達を遠くから見ているよ。」
それ以降神様の声は聞こえなくなる

五年後エリカ20歳の誕生日に
大勢に祝ってもらい結婚をした。

50年後、
おばあさんになったエリカの前に孫達が
「ねぇ、エリカばあちゃん、
この絵本ね、
1人の少年と女の子と神様の話なんだけどね
素敵なんだよ。
お母さんに聞かせてもらったけど、
また聞きたいって言ったら、
おばあちゃんなら聞かせてくれるって」

「あー、エンおじちゃん抱っこ」

「おー、よしよし」
かつて少年の姿のまま歳を取らない少年は
歳をとり、笑顔で孫を抱っこをする

「おばあちゃん絵本読んで」

「少し恥ずかしいわね、お爺さん。」

「そうだな。」
2人はあの時と同じように微笑みあった
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