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第5部 慟哭のアヌビス
#13 罠の中の蝶
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熱をはらんだ空気は、その中に酸性の嫌な臭いを漂わせていた。
何の工場だろう?
杏里はこうべをめぐらせて、周囲に視線をさまよわせた。
階下にはいくつもいくつも錆びたドラム缶が並んでいる。
隅のほうには大きな鉄製の浴槽のようなものがあり、中に黄色い液体が八分目ほど溜まっている。
どうやら臭いはそこから来ているようだった。
上方に目をやると、高い天井の下にいくつか明かり採りの窓があり、そこから斜めに日が差し込んでいた。
窓枠に張った蜘蛛の巣に干からびた蝶の残骸が引っかかっているのが見え、杏里はまるで私みたいだ、と思った。
「望み・・・?」
ひどくくぐもった声で秀樹がいったので、杏里は目の前の異形に視線を戻した。
こんな顔を見るのは初めてだった。
サメのような紡錐形の頭部の両側に、まぶたのない小さな丸い目がふたつ、開いている。
耳と鼻は穴だけを残し、なくなってしまっていた。
髪の毛はほとんど抜け落ち、エンドウの莢のような形をした後頭部が、カーブを描いて盛り上がっている。
口はほとんど耳の穴があるあたりまで裂け、細かい小さな歯がびっしり生えていた。
異様なのは首から上だけではなかった。
肋骨が浮き出たような骨と皮だけのような胴体。
逆側に曲がった昆虫のそれのような長い手足。
変異の過程で破れたシャツの切れ端が、手足の棘にからみついていた。
「望みなんて、あるわけないよ」
しゅうしゅうと空気の漏れるようなとともに、もう一度秀樹がいった。
瞳孔のない白濁したビー玉のような小さな目が、じっと杏里を見つめている。
「外は警官たちに取り囲まれてる。僕には、もう逃げ場はない。それに・・・」
秀樹の頭上で何か細長いものが揺れている。
尻尾だった。
鋼鉄のワイヤーを捩り合わせたような長い尾が、秀樹には生えているのだ。
「君にこの姿を見られてしまった」
「あなたは・・・」
何者なの?
そうたずねようとして、杏里は言葉を呑み込んだ。
それがとんでもない愚問であることに気づいたからだった。
訊かれたって、彼自身、答えようがないに決まっているのだ。
タナトスって何?
そう訊かれても、杏里に答えられないように。
「醜いだろ? 恐くて泣きたいんだろ?」
秀樹が自嘲気味にいった。
「平気なふりなんてしなくていいよ。泣けよ。叫べよ。化け物だ!って」
「初めて見たときは、びっくりしたけど」
慎重に言葉を選びながら、杏里は口を開いた。
「でも、恐くないし、別に醜いとも思わない」
嘘ではなかった。
外見は普通なのに、それとは正反対に重い闇を内に抱え込んだ者たち。
そんな歪んだ存在たちに、杏里はこれまで何度も遭遇してきたのだ。
「見え透いたなぐさめは、いいよ」
秀樹が大きすぎる頭部をゆるゆると振った。
「小学生の頃は、少しみんなと違うだけだった。ほんのちょっと口が歪んでて、眼の位置がずれてるだけだった。なのに、死ぬほど苛められたんだ。今のこの姿が、醜くないはずがない。僕は、もう人間じゃない。怪物だ。なんでこうなったのか、自分でもわからない。もう、わけがわからないんだ」
白いつぶらな目から、透明な液体が滲み出た。
涙?
杏里は茫然と、その涙を見つめた。
「外見なんかどうでもいいじゃない」
強い口調でいった。
「だって、君は君なんだから」
「・・・どういうこと?」
秀樹の潤んだ眼が、再び杏里を見た。
「私は、秀樹君がやさしい男の子だってことを知ってる。それでじゅうぶんじゃない?」
やさしく、杏里はいった。
秀樹が遮った。
「杏里、君は、そんな奇麗な顔をしてるから、そんな余裕のあることがいえるんだ。僕みたいな怪物になってみろ。実の親にも疎まれて、来客があるたびに押入れに押し込まれて、いつも紙袋かぶせられて・・・もちろん、学校なんて行けない。友だちも、できたことがない。この社会は、自分たちと少しでも違うところのある者の存在を許さない。僕は、社会の敵なんだ。害獣みたいなものなんだ」
秀樹の目からぽたぽたと液体が続けて落ちた。
杏里は胸が詰まる思いだった。
わかる、と思った。
その気持ち、私には、わかる・・・。
「あのね、秀樹君」
杏里は身を起こすと、裸の右腕を伸ばして、秀樹の鼻先にそっと触れた。
「いいこと、教えてあげる」
秀樹のつぶらな瞳を見つめる。
「・・・いいこと、って・・・?」
秀樹がたずねる。
「私も、人間じゃない」
そういって、微笑んだ。
「馬鹿な」
秀樹は笑ったようだった。
「そんな嘘、なんの慰めにもならないよ」
「証明するのは難しいけど」
杏里はゆっくりと話し始めた。
「前に、隣町であった。奇妙な事件のこと、いってたよね? 廃病院で、裸の中学生たちと、拷問道具と、大量の血痕が見つかったっていう、あの事件」
秀樹がうなずいた。
「あの血痕は、私のものなの。私はあそこで、ある人物の悪意によって、バラバラに解体された。鉄の棒で貫かれて、両手両脚を引き抜かれて、火あぶりにされた。でも、ほら、こうして生きてる。こんなの、絶対人間じゃない。私こそ化け物なの。君の比じゃないよ」
「そ、そんな、信じられない・・・」
「何なら、試してみる?」
杏里は挑発するように、秀樹の骨ばった手を取った。
剃刀のような鋭く長い爪の生えた、凶器じみたその手を、己の胸元に導いた。
「な、何を・・・?」
秀樹がうろたえ、手を引こうとする。
杏里はそうさせなかった。
強く手首を握ると、いった。
「その前に、ひとつ教えて」
粘つくように、その瞳が光を帯び始める。
「君、どうして私をさらったの?」
「そ、それは・・・」
秀樹が異形の顔をそむけた。
「私を、抱きたかったから? 犯したかったから?」
畳みかけるように、杏里がいう。
「ち、違う」
激しく首を振る秀樹。
「ぼ、僕は、ただ、君と一緒にいたかっただけなんだ。君は、僕を避けなかった。自分から話しかけてくれた、ただひとりの女の子だったから」
「そう」
杏里は秀樹の手を胸のふくらみに触れさせると、
「でも、本当は、こうしたかったんじゃないかしら」
更に強く押しつけた。
「よ、よせ・・・」
言葉とは裏腹に、秀樹は手を引っ込めようとはしなかった。
それどころか、杏里の乳房の感触を味わうかのように、ゆっくりと掌で撫でまわし始めた。
「秀樹くん、君がそれで少しでも幸せな気分になれるなら」
杏里は胸を触られるままにまかせながら、おもむろに秀樹の大きな頭部を抱き寄せると、
「私の体を、君に貸してあげる」
目を閉じて、ささやいた。
いつも感じる嫌悪感はなかった。
救ってあげたい。
本気でそう思ったのは、これが初めてだった。
「杏里・・・」
腕の中で、怪物が静かにすすり泣き始めた。
ブラジャーが剥ぎ取られた。
たわわな乳房がこぼれ出る。
「いいの。私にできるのは、これだけだから」
微笑みながら、杏里はつぶやいた。
何の工場だろう?
杏里はこうべをめぐらせて、周囲に視線をさまよわせた。
階下にはいくつもいくつも錆びたドラム缶が並んでいる。
隅のほうには大きな鉄製の浴槽のようなものがあり、中に黄色い液体が八分目ほど溜まっている。
どうやら臭いはそこから来ているようだった。
上方に目をやると、高い天井の下にいくつか明かり採りの窓があり、そこから斜めに日が差し込んでいた。
窓枠に張った蜘蛛の巣に干からびた蝶の残骸が引っかかっているのが見え、杏里はまるで私みたいだ、と思った。
「望み・・・?」
ひどくくぐもった声で秀樹がいったので、杏里は目の前の異形に視線を戻した。
こんな顔を見るのは初めてだった。
サメのような紡錐形の頭部の両側に、まぶたのない小さな丸い目がふたつ、開いている。
耳と鼻は穴だけを残し、なくなってしまっていた。
髪の毛はほとんど抜け落ち、エンドウの莢のような形をした後頭部が、カーブを描いて盛り上がっている。
口はほとんど耳の穴があるあたりまで裂け、細かい小さな歯がびっしり生えていた。
異様なのは首から上だけではなかった。
肋骨が浮き出たような骨と皮だけのような胴体。
逆側に曲がった昆虫のそれのような長い手足。
変異の過程で破れたシャツの切れ端が、手足の棘にからみついていた。
「望みなんて、あるわけないよ」
しゅうしゅうと空気の漏れるようなとともに、もう一度秀樹がいった。
瞳孔のない白濁したビー玉のような小さな目が、じっと杏里を見つめている。
「外は警官たちに取り囲まれてる。僕には、もう逃げ場はない。それに・・・」
秀樹の頭上で何か細長いものが揺れている。
尻尾だった。
鋼鉄のワイヤーを捩り合わせたような長い尾が、秀樹には生えているのだ。
「君にこの姿を見られてしまった」
「あなたは・・・」
何者なの?
そうたずねようとして、杏里は言葉を呑み込んだ。
それがとんでもない愚問であることに気づいたからだった。
訊かれたって、彼自身、答えようがないに決まっているのだ。
タナトスって何?
そう訊かれても、杏里に答えられないように。
「醜いだろ? 恐くて泣きたいんだろ?」
秀樹が自嘲気味にいった。
「平気なふりなんてしなくていいよ。泣けよ。叫べよ。化け物だ!って」
「初めて見たときは、びっくりしたけど」
慎重に言葉を選びながら、杏里は口を開いた。
「でも、恐くないし、別に醜いとも思わない」
嘘ではなかった。
外見は普通なのに、それとは正反対に重い闇を内に抱え込んだ者たち。
そんな歪んだ存在たちに、杏里はこれまで何度も遭遇してきたのだ。
「見え透いたなぐさめは、いいよ」
秀樹が大きすぎる頭部をゆるゆると振った。
「小学生の頃は、少しみんなと違うだけだった。ほんのちょっと口が歪んでて、眼の位置がずれてるだけだった。なのに、死ぬほど苛められたんだ。今のこの姿が、醜くないはずがない。僕は、もう人間じゃない。怪物だ。なんでこうなったのか、自分でもわからない。もう、わけがわからないんだ」
白いつぶらな目から、透明な液体が滲み出た。
涙?
杏里は茫然と、その涙を見つめた。
「外見なんかどうでもいいじゃない」
強い口調でいった。
「だって、君は君なんだから」
「・・・どういうこと?」
秀樹の潤んだ眼が、再び杏里を見た。
「私は、秀樹君がやさしい男の子だってことを知ってる。それでじゅうぶんじゃない?」
やさしく、杏里はいった。
秀樹が遮った。
「杏里、君は、そんな奇麗な顔をしてるから、そんな余裕のあることがいえるんだ。僕みたいな怪物になってみろ。実の親にも疎まれて、来客があるたびに押入れに押し込まれて、いつも紙袋かぶせられて・・・もちろん、学校なんて行けない。友だちも、できたことがない。この社会は、自分たちと少しでも違うところのある者の存在を許さない。僕は、社会の敵なんだ。害獣みたいなものなんだ」
秀樹の目からぽたぽたと液体が続けて落ちた。
杏里は胸が詰まる思いだった。
わかる、と思った。
その気持ち、私には、わかる・・・。
「あのね、秀樹君」
杏里は身を起こすと、裸の右腕を伸ばして、秀樹の鼻先にそっと触れた。
「いいこと、教えてあげる」
秀樹のつぶらな瞳を見つめる。
「・・・いいこと、って・・・?」
秀樹がたずねる。
「私も、人間じゃない」
そういって、微笑んだ。
「馬鹿な」
秀樹は笑ったようだった。
「そんな嘘、なんの慰めにもならないよ」
「証明するのは難しいけど」
杏里はゆっくりと話し始めた。
「前に、隣町であった。奇妙な事件のこと、いってたよね? 廃病院で、裸の中学生たちと、拷問道具と、大量の血痕が見つかったっていう、あの事件」
秀樹がうなずいた。
「あの血痕は、私のものなの。私はあそこで、ある人物の悪意によって、バラバラに解体された。鉄の棒で貫かれて、両手両脚を引き抜かれて、火あぶりにされた。でも、ほら、こうして生きてる。こんなの、絶対人間じゃない。私こそ化け物なの。君の比じゃないよ」
「そ、そんな、信じられない・・・」
「何なら、試してみる?」
杏里は挑発するように、秀樹の骨ばった手を取った。
剃刀のような鋭く長い爪の生えた、凶器じみたその手を、己の胸元に導いた。
「な、何を・・・?」
秀樹がうろたえ、手を引こうとする。
杏里はそうさせなかった。
強く手首を握ると、いった。
「その前に、ひとつ教えて」
粘つくように、その瞳が光を帯び始める。
「君、どうして私をさらったの?」
「そ、それは・・・」
秀樹が異形の顔をそむけた。
「私を、抱きたかったから? 犯したかったから?」
畳みかけるように、杏里がいう。
「ち、違う」
激しく首を振る秀樹。
「ぼ、僕は、ただ、君と一緒にいたかっただけなんだ。君は、僕を避けなかった。自分から話しかけてくれた、ただひとりの女の子だったから」
「そう」
杏里は秀樹の手を胸のふくらみに触れさせると、
「でも、本当は、こうしたかったんじゃないかしら」
更に強く押しつけた。
「よ、よせ・・・」
言葉とは裏腹に、秀樹は手を引っ込めようとはしなかった。
それどころか、杏里の乳房の感触を味わうかのように、ゆっくりと掌で撫でまわし始めた。
「秀樹くん、君がそれで少しでも幸せな気分になれるなら」
杏里は胸を触られるままにまかせながら、おもむろに秀樹の大きな頭部を抱き寄せると、
「私の体を、君に貸してあげる」
目を閉じて、ささやいた。
いつも感じる嫌悪感はなかった。
救ってあげたい。
本気でそう思ったのは、これが初めてだった。
「杏里・・・」
腕の中で、怪物が静かにすすり泣き始めた。
ブラジャーが剥ぎ取られた。
たわわな乳房がこぼれ出る。
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微笑みながら、杏里はつぶやいた。
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