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第5部 慟哭のアヌビス
#8 そいつの体の中に潜む牙
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真夏のぎらつく陽光を受けてさえも、運河の水面は黒く濁っていた。
堤防から垂れ下がった鉄鎖は赤銅色に錆び、橋の橋脚部にはペンキで卑猥な言葉が殴り書きされている。
対岸には倉庫が立ち並び、その向こうに工場の煙突が何本も突き出ている。
そこから吐き出される煙と車の排気ガスのせいで、空気はいがらっぽく、臭い。
煙突群の上には濁った青空が広がり、見上げると眼がチカチカした。
まるで町全体が、退廃の中に沈み込んでいるかのようだった。
翌日の午後。
歩道のない交通量の多い通りを、杏里は危なっかしくママチャリで走っていた。
歩道がないから、車道を走るしかなかった。
きのうと同じショートパンツにタンクトップ姿である。
ただし、色はタンクトップがモスグリーン。
ショートパンツが赤だ。
その上から薄いカーディガンを羽織っていた。
すれ違う車から時折激しいクラクションを浴びせかけられ、そのたびに杏里はよろめいた。
車の邪魔にならないように車道の左端ぎりぎりのところを苦労して走っているのだが、向こうから寄って来ては挑発してくるのだ。
特に中年の男性ドライバーたちは悪質で、すれ違うときにわざわざ窓を開けて杏里に触ろうとする者もいるほどだった。
ショートパンツから伸びた生白い脚と、タンクトップを押し上げて揺れる胸、そして杏里の誘うように半ば開いた唇が、彼らの嗜虐心を刺激してやまないのだ。
コンクリートの橋を幾つか過ぎると、ようやく住宅地の向こうに学校らしき建物が見えてきた。
ほっと安堵のため息を吐いて、交通量の少ない側道に入る。
工場地帯から多少離れたためか、空気からいがらっぽさが消えていた。
このあたりは住宅の間に畑や林が点在しており、その分落ち着いた雰囲気だった。
学校の手前に小さな神社があった。
その石段わきに自転車を止めると、杏里は正門に向かった。
正門は閉まっていた。
その向こうに広がる校庭には、人っ子ひとりいない。
白茶けたグラウンドはからからに干からび、向こうの校舎が陽炎で揺らいで見える。
不思議だった。
小田切のいう通り、ふつう中学校は、夏休み中でも部活やプール開放で開いているものである。
お盆の期間を除けば、ほぼ毎日開いているといっても過言ではない。
なのに、ここは静まり返っている。
校舎の窓にも明かりはなく、死んだテレビ画面の群れのようにただ無表情に薄汚れた夏空を映している。
通用門に回ってみた。
が、小さな門扉には鎖が巻きつけられ、頑丈そうな南京錠かかっていた。
裏門も同じだった。
こちらは内側からかんぬきがかけられ、やはり固く侵入者を拒んでいるのだった。
そこは校舎の裏手に当たっていた。
杏里は校内に目をやって、
「なに、これ」
思わずうめいた。
2階の窓がことごとく割られている。
校舎の壁は落書きだらけだ。
来る途中で見た橋の橋脚にあった落書き。
あれと同じペンキの色、内容だった。
2階の窓から放り投げられたのか、校舎の裏には壊れた机や椅子が散乱している。
なんとも荒んだ光景だった。
杏里は背筋がうそ寒くなるのを感じないではいられなかった。
生徒に会うまでもなかった。
この学校は、明らかに狂っている。
タナトス出動が、要請されるはずだった。
私は、秋からここに通わなければならないのだ。
しかも、窓が割られているのは2階。
2階はふつう、中学2年生の教室にあてられることが多い。
中2といえば、杏里の学年である。
杏里は暗澹たる思いを抱いて、自転車に戻った。
大丈夫だろうか。
真剣に、そう思った。
ここが、今度こそ、私の墓場になるのではないだろうか・・・。
そんな気がして、ならなかったのである。
大通りを避け、遠回りをしてマンションまで帰った。
荘内橋中学の印象があまりにすさまじく、それに気をとられていたのがいけなかった。
マンションの車寄せに、自転車に乗ったまま入ったときだった。
突然脇の集会所の建物の陰から人影が現れ、杏里の目の前を横切ろうとした。
衝撃があった。
「あ」
杏里は悲鳴を上げた。
人影が倒れ、その上に自転車の前輪が乗り上げた。
自転車から投げ出され、杏里は地面に転がった。
「うう・・・」
コンクリートにしたたかに腰を打ちつけ。一瞬気が遠くなりかけたが、呻き声に気づいて跳ね起きた。
自転車の下敷きになって、男がうつ伏せに横たわっていた。
角刈りの、身体の大きな男だった。
白い半そでのシャツに、作業ズボンといった格好だ。
近寄りかけて、杏里は束の間躊躇した。
男のたくましい上腕部から、刺青が覗いている。
白いシャツを透かして、背中にも一面彫り物があるのがわかる。
が、いつまでもためらっている場合ではなかった。
「大丈夫ですか?」
杏里は男に駆け寄り、傍らに跪いた。
「いててて」
男が首をねじって、杏里を斜め下から見上げてきた。
その顔をひと目見て、杏里はひっと息を呑んだ。
きのうのあの男だった。
階段の下から、杏里のスカートの中を覗き込んでいた、あの人相の悪い男・・・。
いやな予感がした。
とてつもなく、嫌な予感だった。
この男、ひょっとして、わざとぶつかってきたのではないか。
そんな思いが頭の隅をかすめた。
しかし、ぶつかったのは確かなのだ。
悪いのは私のほうなのだ・・・。
「大丈夫なわけねえだろ」
男がおもむろに上体をおこして、ドスの効いた声でいった。
「ったく、どこ見て走ってやがるんだ」
暴力的な匂いのする男だった。
三白眼の細い眼。
右の頬に、刃物で切られたような傷痕が蚯蚓腫れになって残っている。
「ごめんなさい・・・」
杏里は謝った。
腹の底が冷たくなる。
不安の塊が喉元までせり上がってきていた。
「肩、貸せよ。脚の骨が折れたかも知れねえ。これじゃ、ひとりで歩けねえよ」
男が正面から杏里を見つめ、にやりと笑った。
好色そうな、いやらしい笑い方だった。
「あんた、ここに住んでるんだろ? 手当てしてもらわねえとな。俺の部屋は、403号室だ。一緒に来てくれよ」
「403?」
杏里はハッとなった。
403号室といえば、杏里の住居の隣だ。
呉秀樹の家ではないか
まさか・・。
この人、ヒデキ君のお父さん?
「そうだ。それがどうかしてのか」
男の眼が蛇の眼のように気味悪く光る。
「い、いえ」
杏里は立ち上がった男の脇の下に肩を入れ、よろよろと立ち上がった。
「ありがとよ」
耳元で男がささやいた。
酒臭い匂いがして、思わず顔をそむけたくなった。
歩き出したとたん、
「おっと」
よろめくふりをして、男が杏里の乳房をタンクトップの上からつかんだ。
杏里は唇を噛んだ。
不快感が全身を駆け抜けた。
もたれかかってくる男に肩を貸しながら歩き出すと、今度は腰に硬い棒状のものが当たった。
男のペニスだった。
ズボンの生地越しにも、それが硬く太くなっているのがわかった。
「ねえちゃん、何歳だ? りっぱなおっぱいしてんな」
エレベーターに向かう間にも、男の指が執拗に乳首を弄り回してくる。
杏里は絶望的な気分に襲われた。
触られるたびに乳首が硬くなっていく。
タンクトップの上からもそれとわかるほど、コチコチに勃起している。
股間が潤い始めていた。
頭は嫌悪感でいっぱいだ。
なのに身体は心を裏切り始めている。
これがタナトスの性(さが)だった。
獲物を見つけると、"昇華”が済むまで獲物を己に惹きつけておくように、体が自然に受け入れ態勢を整えてしまうのだ。
「おまえ、もう感じてんのか」
案の定、男が驚いたようにいった。
そして、杏里の耳朶を舐めると、含み笑いとともに囁いた。
「まあ、待ってな。たっぷりかわいがってやるからよ」
エレベーターのドアが開く。
それは、杏里にとって、新たな地獄への入口だった。
堤防から垂れ下がった鉄鎖は赤銅色に錆び、橋の橋脚部にはペンキで卑猥な言葉が殴り書きされている。
対岸には倉庫が立ち並び、その向こうに工場の煙突が何本も突き出ている。
そこから吐き出される煙と車の排気ガスのせいで、空気はいがらっぽく、臭い。
煙突群の上には濁った青空が広がり、見上げると眼がチカチカした。
まるで町全体が、退廃の中に沈み込んでいるかのようだった。
翌日の午後。
歩道のない交通量の多い通りを、杏里は危なっかしくママチャリで走っていた。
歩道がないから、車道を走るしかなかった。
きのうと同じショートパンツにタンクトップ姿である。
ただし、色はタンクトップがモスグリーン。
ショートパンツが赤だ。
その上から薄いカーディガンを羽織っていた。
すれ違う車から時折激しいクラクションを浴びせかけられ、そのたびに杏里はよろめいた。
車の邪魔にならないように車道の左端ぎりぎりのところを苦労して走っているのだが、向こうから寄って来ては挑発してくるのだ。
特に中年の男性ドライバーたちは悪質で、すれ違うときにわざわざ窓を開けて杏里に触ろうとする者もいるほどだった。
ショートパンツから伸びた生白い脚と、タンクトップを押し上げて揺れる胸、そして杏里の誘うように半ば開いた唇が、彼らの嗜虐心を刺激してやまないのだ。
コンクリートの橋を幾つか過ぎると、ようやく住宅地の向こうに学校らしき建物が見えてきた。
ほっと安堵のため息を吐いて、交通量の少ない側道に入る。
工場地帯から多少離れたためか、空気からいがらっぽさが消えていた。
このあたりは住宅の間に畑や林が点在しており、その分落ち着いた雰囲気だった。
学校の手前に小さな神社があった。
その石段わきに自転車を止めると、杏里は正門に向かった。
正門は閉まっていた。
その向こうに広がる校庭には、人っ子ひとりいない。
白茶けたグラウンドはからからに干からび、向こうの校舎が陽炎で揺らいで見える。
不思議だった。
小田切のいう通り、ふつう中学校は、夏休み中でも部活やプール開放で開いているものである。
お盆の期間を除けば、ほぼ毎日開いているといっても過言ではない。
なのに、ここは静まり返っている。
校舎の窓にも明かりはなく、死んだテレビ画面の群れのようにただ無表情に薄汚れた夏空を映している。
通用門に回ってみた。
が、小さな門扉には鎖が巻きつけられ、頑丈そうな南京錠かかっていた。
裏門も同じだった。
こちらは内側からかんぬきがかけられ、やはり固く侵入者を拒んでいるのだった。
そこは校舎の裏手に当たっていた。
杏里は校内に目をやって、
「なに、これ」
思わずうめいた。
2階の窓がことごとく割られている。
校舎の壁は落書きだらけだ。
来る途中で見た橋の橋脚にあった落書き。
あれと同じペンキの色、内容だった。
2階の窓から放り投げられたのか、校舎の裏には壊れた机や椅子が散乱している。
なんとも荒んだ光景だった。
杏里は背筋がうそ寒くなるのを感じないではいられなかった。
生徒に会うまでもなかった。
この学校は、明らかに狂っている。
タナトス出動が、要請されるはずだった。
私は、秋からここに通わなければならないのだ。
しかも、窓が割られているのは2階。
2階はふつう、中学2年生の教室にあてられることが多い。
中2といえば、杏里の学年である。
杏里は暗澹たる思いを抱いて、自転車に戻った。
大丈夫だろうか。
真剣に、そう思った。
ここが、今度こそ、私の墓場になるのではないだろうか・・・。
そんな気がして、ならなかったのである。
大通りを避け、遠回りをしてマンションまで帰った。
荘内橋中学の印象があまりにすさまじく、それに気をとられていたのがいけなかった。
マンションの車寄せに、自転車に乗ったまま入ったときだった。
突然脇の集会所の建物の陰から人影が現れ、杏里の目の前を横切ろうとした。
衝撃があった。
「あ」
杏里は悲鳴を上げた。
人影が倒れ、その上に自転車の前輪が乗り上げた。
自転車から投げ出され、杏里は地面に転がった。
「うう・・・」
コンクリートにしたたかに腰を打ちつけ。一瞬気が遠くなりかけたが、呻き声に気づいて跳ね起きた。
自転車の下敷きになって、男がうつ伏せに横たわっていた。
角刈りの、身体の大きな男だった。
白い半そでのシャツに、作業ズボンといった格好だ。
近寄りかけて、杏里は束の間躊躇した。
男のたくましい上腕部から、刺青が覗いている。
白いシャツを透かして、背中にも一面彫り物があるのがわかる。
が、いつまでもためらっている場合ではなかった。
「大丈夫ですか?」
杏里は男に駆け寄り、傍らに跪いた。
「いててて」
男が首をねじって、杏里を斜め下から見上げてきた。
その顔をひと目見て、杏里はひっと息を呑んだ。
きのうのあの男だった。
階段の下から、杏里のスカートの中を覗き込んでいた、あの人相の悪い男・・・。
いやな予感がした。
とてつもなく、嫌な予感だった。
この男、ひょっとして、わざとぶつかってきたのではないか。
そんな思いが頭の隅をかすめた。
しかし、ぶつかったのは確かなのだ。
悪いのは私のほうなのだ・・・。
「大丈夫なわけねえだろ」
男がおもむろに上体をおこして、ドスの効いた声でいった。
「ったく、どこ見て走ってやがるんだ」
暴力的な匂いのする男だった。
三白眼の細い眼。
右の頬に、刃物で切られたような傷痕が蚯蚓腫れになって残っている。
「ごめんなさい・・・」
杏里は謝った。
腹の底が冷たくなる。
不安の塊が喉元までせり上がってきていた。
「肩、貸せよ。脚の骨が折れたかも知れねえ。これじゃ、ひとりで歩けねえよ」
男が正面から杏里を見つめ、にやりと笑った。
好色そうな、いやらしい笑い方だった。
「あんた、ここに住んでるんだろ? 手当てしてもらわねえとな。俺の部屋は、403号室だ。一緒に来てくれよ」
「403?」
杏里はハッとなった。
403号室といえば、杏里の住居の隣だ。
呉秀樹の家ではないか
まさか・・。
この人、ヒデキ君のお父さん?
「そうだ。それがどうかしてのか」
男の眼が蛇の眼のように気味悪く光る。
「い、いえ」
杏里は立ち上がった男の脇の下に肩を入れ、よろよろと立ち上がった。
「ありがとよ」
耳元で男がささやいた。
酒臭い匂いがして、思わず顔をそむけたくなった。
歩き出したとたん、
「おっと」
よろめくふりをして、男が杏里の乳房をタンクトップの上からつかんだ。
杏里は唇を噛んだ。
不快感が全身を駆け抜けた。
もたれかかってくる男に肩を貸しながら歩き出すと、今度は腰に硬い棒状のものが当たった。
男のペニスだった。
ズボンの生地越しにも、それが硬く太くなっているのがわかった。
「ねえちゃん、何歳だ? りっぱなおっぱいしてんな」
エレベーターに向かう間にも、男の指が執拗に乳首を弄り回してくる。
杏里は絶望的な気分に襲われた。
触られるたびに乳首が硬くなっていく。
タンクトップの上からもそれとわかるほど、コチコチに勃起している。
股間が潤い始めていた。
頭は嫌悪感でいっぱいだ。
なのに身体は心を裏切り始めている。
これがタナトスの性(さが)だった。
獲物を見つけると、"昇華”が済むまで獲物を己に惹きつけておくように、体が自然に受け入れ態勢を整えてしまうのだ。
「おまえ、もう感じてんのか」
案の定、男が驚いたようにいった。
そして、杏里の耳朶を舐めると、含み笑いとともに囁いた。
「まあ、待ってな。たっぷりかわいがってやるからよ」
エレベーターのドアが開く。
それは、杏里にとって、新たな地獄への入口だった。
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