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第4部 暴虐のカオス
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とっさに目を閉じ、顔を背けようとした。
が、杏里はあえてそうしなかった。
小田切と交わした会話を思い出したのだ。
-タナトスの第一の使命は、何だ?
ー対象のストレスを発散し、他者に向かおうとする"死への衝動"を"生の衝動"に転化させること。
ーそのために、タナトスが心がけるべきことは?
-決して逆らわず、対象にしたいようにさせること。
-なぜだ?
-でないと永遠に昇華の瞬間は訪れず、対象の苦しみが続くから。
そう。
これは与えられた任務を果たす機会なのだ。
逃げるわけにはいかないのだった。
「先生は、山口君とどういう関係だったんですか?」
悲鳴を飲み込み、息を調えると、杏里はたずねた。
時間を稼ぐつもりはない。
しゃべらせることで、対象のストレスを軽減できることを経験から知っているからだった。
「彼はあたしを女として見てくれた。あなたの寝ているそのベッド。そこは彼とあたしの愛の巣だった」
うわ言のように鈴木翠がいった。
杏里のフェロモンに当てられて狂いはじめているのか、とんでもない秘め事をあっさり口にした。
最初に翠が翔太の名を出したときからなんとなくそんな予感はしていたものの、実際に耳で聞くとやはりショックだった。
あの外来種は、楓だけでなく、この女とも寝ていたんだ。
ひどい。
これじゃ、あまりにも、楓がかわいそう。
「でも、捨てられた?」
意地の悪い感情がわきあがってきて、堪えきれず杏里は訊いた。
杏里の言葉に、翠の顔がひきつった。
瞳を潤ませると、すすり泣くような声で、答えた。
「あたしが不妊症だから、もうつき合えないって、そういわれたわ。まだ中学生なのに、彼、子どもを欲しがってたの。ね、変でしょ? 子どもなんて、どうでもいいじゃない」
不妊症?
そうか。
杏里は胸の中で納得した。
だから翔太は楓に乗り換えたのだ。
外来種はそのほとんどが、雄だという。
稀に存在する雌は、黒野零のように、雄を歯牙にもかけない上位存在らしい。
同種族の雌から見放された彼ら雄は、自然人間の女を繁殖のための器にしようとする。
杏里は、楓の腹を突き破って飛び出してきたあの異様な胎児の姿を思い出し、吐きそうになった。
目のないピンク色の蛇。
丸い頭に開いた口には、生まれたばかりなのにびっしりと鋭い歯が生えていた。
あれを目撃して、はっきりわかった。
いくら成体が人間そっくりであろうとも、彼らはやはり人間ではない。
生まれながらにして狂気に取り憑かれた化け物なのだ。
「でも、会いたいの。もう一度、彼に」
翠の指が杏里の瞼に触れた。
「ね、あなた、彼をどうしたの? まさか、あたしみたいに捨てられて、その仕返しに殺してしまったんじゃ・・・」
歪んだ顔を近づけてくる。
息が臭う。
「よくわからないんです」
対象の目を正面から見据えて、杏里は答えた。
「私、麻酔をかけられて寝てましたから」
「嘘おっしゃい」
翠の声が険しくなった。
「あの日、篠崎病院に自衛隊のトラックが乗りつけて、何かビニールシートにくるまれた死体みたいなものを運び出していったって、あそこで働いてる知り合いに聞いたわ。ちょうど、あなたの入院していた病室あたりが封鎖されて、ちょっとした騒ぎになっていたって」
なるほど、鈴木翠は保険医である。
この街最大の篠崎病院に、医師か看護師の知り合いがいてもおかしくはない。
杏里は黙り込んだ。
これ以上は何もいえなかった。
外来種関連の情報は機密事項である。
第一、説明できたとしてもおそろしく長くなるだけだし、どうせ信じてはもらえない。
「いわない気?」
翠が杏里の右目を、親指と人差し指でぐいと押し開いた。
「仕方ないわね。いいたくなるようにしてあげるわ」
右手に握った針が近づいてくる。
整体の治療で使うような、10センチほどもある長い針だった。
「こうすると、どんな感じかしらね」
針を眼窩と眼球の間に差し込まれた。
そのまま眼窩の縁に沿って、ぐるりと動かしていく。
じわりと血がにじみ始めた。
ぷちぷちと気味の悪い音がして、視神経が切れていった。
右の視野が暗くなる。
たこ焼きを針でひっくり返す要領だった。
長い針を杏里の眼球の裏側にまで差し込むと、翠が針の先でいきなりこじった。
激痛に杏里はうめいた。
右目が見えなくなっていた。
ピンクのブラジャーの谷間に、質量のある濡れた温かいものが落ちた。
左目で見下ろすと、ビー玉ほどの眼球だった。
切れ残った視神経の束が、瞳孔とは反対の部分から配線コードのように伸びている。
股間から尻にかけてがじんわりと温かくなる。
膀胱がゆるみ、尿が漏れ出したのだ。
「まだなの? しぶといわね」
翠がいい、今度は残った左目を指でこじ開けてきた。
杏里は小刻みに震え始めていた。
痛みよりも、ショックのほうが大きかった。
摘出された自分の目玉を目の当りにするというのは、あまりにも不条理な体験だったのだ。
歯を食いしばって、耐えた。
同じ作業が繰り返され、今度は腹に生温かい丸いものが転がり落ちるのがわかった。
左の眼球がえくり取られたのだった。
激痛と闇の中に杏里は居た。
もう何も見えない。
ただ翠の荒い息遣いが耳元で聞こえるだけだ。
饐えたような臭い息が、また近づいてきた。
翠は内臓を病んでいるのかもしれなかった。
吐く息が、腐った魚のような臭いを放っている。
「あんた、化け物? 目玉を抉り出されたのに、泣き喚きもしないなんて」
翠の声が聞こえた。
苛立ちを含んだ、唸るような声音だった。
「じゃ、これはどう?」
ふいに、左右の眼窩に違和感を感じた。
眼球のなくなった穴に、何かが入ってきたのだ。
指だった。
翠が眼窩に指を突っ込んで、中をかき回し始めたのだった。
指先が脳にじかに触れた。
「いやあ!」
杏里は絶叫した。
今まで味わったことのない、異常極まりない不快な感触だった。
己の意志に関係なく、杏里の体が痙攣し始めた。
筋肉が統制を失い、てんでばらばらに動き出していた。
顔面がひきつり、紐で縛られた四肢が不自然にねじれていく。
括約筋が緩み、杏里は脱糞した。
便の悪臭が濃厚に部屋の中に漂った。
「あらあら」
翠は愉快そうに笑っていた。
「そんなに気持ちいいの? じゃ、もっといじってあげる。あんたの脳味噌を」
気を失いたくても、失えない。
そんな地獄の中で、杏里はびくびくと全身の筋肉を引きつらせながら、糞尿にまみれてのたうっていた。
が、杏里はあえてそうしなかった。
小田切と交わした会話を思い出したのだ。
-タナトスの第一の使命は、何だ?
ー対象のストレスを発散し、他者に向かおうとする"死への衝動"を"生の衝動"に転化させること。
ーそのために、タナトスが心がけるべきことは?
-決して逆らわず、対象にしたいようにさせること。
-なぜだ?
-でないと永遠に昇華の瞬間は訪れず、対象の苦しみが続くから。
そう。
これは与えられた任務を果たす機会なのだ。
逃げるわけにはいかないのだった。
「先生は、山口君とどういう関係だったんですか?」
悲鳴を飲み込み、息を調えると、杏里はたずねた。
時間を稼ぐつもりはない。
しゃべらせることで、対象のストレスを軽減できることを経験から知っているからだった。
「彼はあたしを女として見てくれた。あなたの寝ているそのベッド。そこは彼とあたしの愛の巣だった」
うわ言のように鈴木翠がいった。
杏里のフェロモンに当てられて狂いはじめているのか、とんでもない秘め事をあっさり口にした。
最初に翠が翔太の名を出したときからなんとなくそんな予感はしていたものの、実際に耳で聞くとやはりショックだった。
あの外来種は、楓だけでなく、この女とも寝ていたんだ。
ひどい。
これじゃ、あまりにも、楓がかわいそう。
「でも、捨てられた?」
意地の悪い感情がわきあがってきて、堪えきれず杏里は訊いた。
杏里の言葉に、翠の顔がひきつった。
瞳を潤ませると、すすり泣くような声で、答えた。
「あたしが不妊症だから、もうつき合えないって、そういわれたわ。まだ中学生なのに、彼、子どもを欲しがってたの。ね、変でしょ? 子どもなんて、どうでもいいじゃない」
不妊症?
そうか。
杏里は胸の中で納得した。
だから翔太は楓に乗り換えたのだ。
外来種はそのほとんどが、雄だという。
稀に存在する雌は、黒野零のように、雄を歯牙にもかけない上位存在らしい。
同種族の雌から見放された彼ら雄は、自然人間の女を繁殖のための器にしようとする。
杏里は、楓の腹を突き破って飛び出してきたあの異様な胎児の姿を思い出し、吐きそうになった。
目のないピンク色の蛇。
丸い頭に開いた口には、生まれたばかりなのにびっしりと鋭い歯が生えていた。
あれを目撃して、はっきりわかった。
いくら成体が人間そっくりであろうとも、彼らはやはり人間ではない。
生まれながらにして狂気に取り憑かれた化け物なのだ。
「でも、会いたいの。もう一度、彼に」
翠の指が杏里の瞼に触れた。
「ね、あなた、彼をどうしたの? まさか、あたしみたいに捨てられて、その仕返しに殺してしまったんじゃ・・・」
歪んだ顔を近づけてくる。
息が臭う。
「よくわからないんです」
対象の目を正面から見据えて、杏里は答えた。
「私、麻酔をかけられて寝てましたから」
「嘘おっしゃい」
翠の声が険しくなった。
「あの日、篠崎病院に自衛隊のトラックが乗りつけて、何かビニールシートにくるまれた死体みたいなものを運び出していったって、あそこで働いてる知り合いに聞いたわ。ちょうど、あなたの入院していた病室あたりが封鎖されて、ちょっとした騒ぎになっていたって」
なるほど、鈴木翠は保険医である。
この街最大の篠崎病院に、医師か看護師の知り合いがいてもおかしくはない。
杏里は黙り込んだ。
これ以上は何もいえなかった。
外来種関連の情報は機密事項である。
第一、説明できたとしてもおそろしく長くなるだけだし、どうせ信じてはもらえない。
「いわない気?」
翠が杏里の右目を、親指と人差し指でぐいと押し開いた。
「仕方ないわね。いいたくなるようにしてあげるわ」
右手に握った針が近づいてくる。
整体の治療で使うような、10センチほどもある長い針だった。
「こうすると、どんな感じかしらね」
針を眼窩と眼球の間に差し込まれた。
そのまま眼窩の縁に沿って、ぐるりと動かしていく。
じわりと血がにじみ始めた。
ぷちぷちと気味の悪い音がして、視神経が切れていった。
右の視野が暗くなる。
たこ焼きを針でひっくり返す要領だった。
長い針を杏里の眼球の裏側にまで差し込むと、翠が針の先でいきなりこじった。
激痛に杏里はうめいた。
右目が見えなくなっていた。
ピンクのブラジャーの谷間に、質量のある濡れた温かいものが落ちた。
左目で見下ろすと、ビー玉ほどの眼球だった。
切れ残った視神経の束が、瞳孔とは反対の部分から配線コードのように伸びている。
股間から尻にかけてがじんわりと温かくなる。
膀胱がゆるみ、尿が漏れ出したのだ。
「まだなの? しぶといわね」
翠がいい、今度は残った左目を指でこじ開けてきた。
杏里は小刻みに震え始めていた。
痛みよりも、ショックのほうが大きかった。
摘出された自分の目玉を目の当りにするというのは、あまりにも不条理な体験だったのだ。
歯を食いしばって、耐えた。
同じ作業が繰り返され、今度は腹に生温かい丸いものが転がり落ちるのがわかった。
左の眼球がえくり取られたのだった。
激痛と闇の中に杏里は居た。
もう何も見えない。
ただ翠の荒い息遣いが耳元で聞こえるだけだ。
饐えたような臭い息が、また近づいてきた。
翠は内臓を病んでいるのかもしれなかった。
吐く息が、腐った魚のような臭いを放っている。
「あんた、化け物? 目玉を抉り出されたのに、泣き喚きもしないなんて」
翠の声が聞こえた。
苛立ちを含んだ、唸るような声音だった。
「じゃ、これはどう?」
ふいに、左右の眼窩に違和感を感じた。
眼球のなくなった穴に、何かが入ってきたのだ。
指だった。
翠が眼窩に指を突っ込んで、中をかき回し始めたのだった。
指先が脳にじかに触れた。
「いやあ!」
杏里は絶叫した。
今まで味わったことのない、異常極まりない不快な感触だった。
己の意志に関係なく、杏里の体が痙攣し始めた。
筋肉が統制を失い、てんでばらばらに動き出していた。
顔面がひきつり、紐で縛られた四肢が不自然にねじれていく。
括約筋が緩み、杏里は脱糞した。
便の悪臭が濃厚に部屋の中に漂った。
「あらあら」
翠は愉快そうに笑っていた。
「そんなに気持ちいいの? じゃ、もっといじってあげる。あんたの脳味噌を」
気を失いたくても、失えない。
そんな地獄の中で、杏里はびくびくと全身の筋肉を引きつらせながら、糞尿にまみれてのたうっていた。
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