臓物少女

#62 驚愕の真実①

「じゃ、言うよ、いいね」
　へらへらへらあ。
　相変わらず引き攣った笑いを顔に貼りつけながら、明は紗英に詰めよった。
「よ､寄らないで」
　そう言いたげに紗英が後ずさる。
　仕方なかった。
　明は露出狂の本性を剥き出しにして、文字通り全裸ですべてを曝け出しているのだ。
　紗英のロケットおっぱいや、むっちりした太腿、そして股間に食い込んだショーパンを目の当たりにして、明の股間のイチモツはメッサーシュミットを迎撃する戦艦大和の主砲のように猛り狂っている。
　匂いもいけなかった。
　紗英の身体からは、爽やかな入浴剤の香りに混じって、濃厚な女性フェロモンの臭いが漂ってくるのである。
「まず、全裸になってよ」
　さりげなく言ったつもりだったが、「ぜんら」の所で早速舌がもつれてしまった。
「･･･その後は？」
「うひゃうひゃうひゃ」
　明はわざとらしく高笑いしてみせた。
「そんなの言わなくてもわかるだろ？　全裸同士の男と女が次に何をするかなんて」
「後悔しても知らないよ」
「は？」
　明はぽかんと口を開けた。
　後悔？
　美少女を裸に剥いて好き放題できるのに、後悔なんてするはずがない。
「何言ってんの？　そんなのあるわけないじゃん」
「ほんとだね」
　ショーパンの前ボタンに指をかけて紗英が念を押した。
「後で泣きながら詫びることになっても知らないよ」
　射るような眼だ。
　この時、紗英は何やら重大な決意を固めたようだった。