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#40 四天王 その一③
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「なんかヤバい予感しかしませんよね。第一、こいつ馬鹿ですかね。自分から尻ノイドなんて名乗っちゃって、恥ずかしくないんですかね?」
普段の生活で、確実に自分より”下”と思われる存在に出会ったことがないだけに、その対象を久しぶりに発見した明の舌鋒は鋭く、なかなか止むことがない。
しかし、それも画面の中の尻人間が次に取った行動を目撃するまでの話であった。
なんと尻ノイドは、自ら広げた肛門から周囲の”観衆”たちに向けて、だしぬけに茶色い液体を噴出したのである。
「どうじゃ! くらえ! 糞ビーム!」
たちまち沸き起こる阿鼻叫喚の嵐。
「あ~あ、やっちゃった」
笹原刑事が頭を抱えてうめいた。
「やると思ったよお~」
尻ノイドの噴出した液体は明らかに下痢便である。
しかも、量が半端ない。
噴出が、いつまでたっても止まらないのだ。
「ガハハハハッ! 参ったか!」
身体を左右に回転させ、観衆たちに満遍なく下痢便を浴びせかけながら、尻ノイドが吠えた。
「エグ・・・」
明はあんぐりと口を開けたまま、不明瞭な発音でつぶやいた。
参ったか? だと?
そんなの訊くまでもない。
そりゃ、誰だって頭から大量の下痢便を浴びせかけられたら、参るに決まっている。
白いミニワンピを茶色に染め変えられ、悲鳴を上げながら崩れ落ちる少女。
いかしたOLもすかした若造もみんなうんこだらけの泥人形と化して、みるみるうちに積もっていく糞の山に埋もれている。
テレビ画面では、さすがに言葉を失ったらしく、沈黙してしまった女性アナのひきつった顏を背景に、そんな地獄絵図が展開されていた。
「大変・・・。早くなんとかしないと、街中がウンチだらけになってしまう・・・」
笹原刑事が顔を上げ、無情にも閉じられた紗英の部屋のドアを見た。
「ここはやっぱり・・・」
普段の生活で、確実に自分より”下”と思われる存在に出会ったことがないだけに、その対象を久しぶりに発見した明の舌鋒は鋭く、なかなか止むことがない。
しかし、それも画面の中の尻人間が次に取った行動を目撃するまでの話であった。
なんと尻ノイドは、自ら広げた肛門から周囲の”観衆”たちに向けて、だしぬけに茶色い液体を噴出したのである。
「どうじゃ! くらえ! 糞ビーム!」
たちまち沸き起こる阿鼻叫喚の嵐。
「あ~あ、やっちゃった」
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しかも、量が半端ない。
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「ガハハハハッ! 参ったか!」
身体を左右に回転させ、観衆たちに満遍なく下痢便を浴びせかけながら、尻ノイドが吠えた。
「エグ・・・」
明はあんぐりと口を開けたまま、不明瞭な発音でつぶやいた。
参ったか? だと?
そんなの訊くまでもない。
そりゃ、誰だって頭から大量の下痢便を浴びせかけられたら、参るに決まっている。
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