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#26 敵か味方か⑥
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漏れたのは確かだが、下着を汚すまでには至らず済んだ。
それもこれも、明が仮性包茎だからである。
仮性包茎の場合、普段亀頭は余った包皮に包まれている。
したがって、多少漏れても、少量であれば包皮の作る狭い空隙に溜めておくことができるのだ。
「ぶはあっ!」
チャックを下げるのももどかしく、半分勃起したペニスをほじり出し、皮を剥くなり小便器に向けて放尿する。
どぼどぼどぼどぼっ。
真っ白な湯気を上げて、赤黒い亀の頭の先っぽから明の体温で温められた黄色い液体が噴出した。
「はひいいっ」
排尿の間は、ほとんど涅槃の境地だった。
ひたひたと満ちてくるぬるい快感に浸りながら、明はふと、本来のオーガズムとはこのようなものではないかと思ったりする。
女性が性的な絶頂を迎えた際感じるというドライオーガズムとは、こんなふうにずっと長く続くものなのかー。
永遠に近い放尿が終わり、千鳥足で従業員用トイレを出ると、女刑事は壁にもたれてスマホを耳に当てていた。
「わかりました。こっちは全然大丈夫です」
誰と話しているのか、さっきまでとは、別人のように険しい顔つきをしている。
トイレからふらっと出てきた明に気づくなり、女刑事はあたふたとスマホをスーツのポケットに突っ込み、
「長かったですね」
と不自然な愛想笑いをその童顔に貼りつけた。
「危ないところでした」
照れ隠しに頭を掻きながら、明はふと、紗英はどうなったのかと心配になった。
オッサン刑事に正体を見せろとすごまれていた紗英はー。
「ちびらなくてよかったですね。じゃ、戻りますか」
女刑事がぎこちなく微笑んだその時である。
-うぎゃああああああっ! なんじゃこりゃあっ!
すさまじい悲鳴が、事務所のほうから聴こえてきた。
それもこれも、明が仮性包茎だからである。
仮性包茎の場合、普段亀頭は余った包皮に包まれている。
したがって、多少漏れても、少量であれば包皮の作る狭い空隙に溜めておくことができるのだ。
「ぶはあっ!」
チャックを下げるのももどかしく、半分勃起したペニスをほじり出し、皮を剥くなり小便器に向けて放尿する。
どぼどぼどぼどぼっ。
真っ白な湯気を上げて、赤黒い亀の頭の先っぽから明の体温で温められた黄色い液体が噴出した。
「はひいいっ」
排尿の間は、ほとんど涅槃の境地だった。
ひたひたと満ちてくるぬるい快感に浸りながら、明はふと、本来のオーガズムとはこのようなものではないかと思ったりする。
女性が性的な絶頂を迎えた際感じるというドライオーガズムとは、こんなふうにずっと長く続くものなのかー。
永遠に近い放尿が終わり、千鳥足で従業員用トイレを出ると、女刑事は壁にもたれてスマホを耳に当てていた。
「わかりました。こっちは全然大丈夫です」
誰と話しているのか、さっきまでとは、別人のように険しい顔つきをしている。
トイレからふらっと出てきた明に気づくなり、女刑事はあたふたとスマホをスーツのポケットに突っ込み、
「長かったですね」
と不自然な愛想笑いをその童顔に貼りつけた。
「危ないところでした」
照れ隠しに頭を掻きながら、明はふと、紗英はどうなったのかと心配になった。
オッサン刑事に正体を見せろとすごまれていた紗英はー。
「ちびらなくてよかったですね。じゃ、戻りますか」
女刑事がぎこちなく微笑んだその時である。
-うぎゃああああああっ! なんじゃこりゃあっ!
すさまじい悲鳴が、事務所のほうから聴こえてきた。
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