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#192 結局何だったのか…? ~すずめの戸締まり~
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見るまでになんと2年も経ってしまいました。
何をいまさらという感じですが、一応、極めて個人的な感想などを一つ。
【あらすじ】
宮崎の静かな町で暮らす17歳の少女すずめは、「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会う。彼の後を追った先の廃墟で見つけたのは、まるでそこだけが世界から取り残されたように佇む、古ぼけた扉。なにかに引き寄せられるようにすずめは扉に手を伸ばすが...。
やがて、日本各地で次々に開き始める扉。”閉じ師”と名乗る青年によると、その向こう側からは”ミミズ”が現れ、世界に害悪をもたらすため、開いた扉は閉めなければいけないのだという。不思議な扉に導かれ、すずめの“戸締まりの旅”が始まる。
これ、元ネタ、村上春樹の短編、『カエルくん、東京を救う』だって、監督、どっかで言ってましたっけ?
まあ、それはともかくー。
かなり伝奇SF的なモチーフを基盤としているのですが、その根拠となる説明が曖昧すぎて、リアリティがない。
完全なファンタジーならそれでもまだ多少は目もつぶるけど、東日本大震災など、現実世界の出来事を話の核に据えているのなら、せめてもう少し設定をきちんとしてほしい。
要石の役を解かれ、自由になって喜んでいた”ダイジン”が、終盤、また自ら進んで要石になろうとする、その心理の変遷がよくわからない。物語としては大事な鍵の部分なのに、そのあたりの事情は察しろということなのか?
結論としては、これも『君の名は』と同様、結局は若い子向けの恋愛もの以外の何物でもないってこと。
そんなどうでもいいことに現実の災害を意味ありげに絡めないでほしいと見終わって思った次第。
何をいまさらという感じですが、一応、極めて個人的な感想などを一つ。
【あらすじ】
宮崎の静かな町で暮らす17歳の少女すずめは、「扉を探してるんだ」という旅の青年に出会う。彼の後を追った先の廃墟で見つけたのは、まるでそこだけが世界から取り残されたように佇む、古ぼけた扉。なにかに引き寄せられるようにすずめは扉に手を伸ばすが...。
やがて、日本各地で次々に開き始める扉。”閉じ師”と名乗る青年によると、その向こう側からは”ミミズ”が現れ、世界に害悪をもたらすため、開いた扉は閉めなければいけないのだという。不思議な扉に導かれ、すずめの“戸締まりの旅”が始まる。
これ、元ネタ、村上春樹の短編、『カエルくん、東京を救う』だって、監督、どっかで言ってましたっけ?
まあ、それはともかくー。
かなり伝奇SF的なモチーフを基盤としているのですが、その根拠となる説明が曖昧すぎて、リアリティがない。
完全なファンタジーならそれでもまだ多少は目もつぶるけど、東日本大震災など、現実世界の出来事を話の核に据えているのなら、せめてもう少し設定をきちんとしてほしい。
要石の役を解かれ、自由になって喜んでいた”ダイジン”が、終盤、また自ら進んで要石になろうとする、その心理の変遷がよくわからない。物語としては大事な鍵の部分なのに、そのあたりの事情は察しろということなのか?
結論としては、これも『君の名は』と同様、結局は若い子向けの恋愛もの以外の何物でもないってこと。
そんなどうでもいいことに現実の災害を意味ありげに絡めないでほしいと見終わって思った次第。
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