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#191 和製ホラーの変奏曲 ~サユリ~
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白石晃士監督の新作。
白石監督といえばなんといっても2005年公開の「ノロイ」。
筆者が唯一怖いと思った和製ホラーです。
ということで期待は高まるのですが、さて、結果は…。
【あらすじ】
念願の一戸建てに引っ越してきた神木家。夢のマイホームでの生活がスタートしたのもつかの間、どこからか聞こえる奇怪な笑い声とともに、家族が一人ずつ死んでいく。神木家を襲う恐怖の原因は、この家に棲みつく少女の霊「サユリ」だった。次男、長女、母が目の前で相次いで死を遂げ、長男・則雄の前にもサユリの影が。
その時、認知症の祖母・春枝が突然覚醒し、「復讐じゃ。アレを地獄送りにしてやる」と力強く言い放つ。
則雄はカンフーの達人でもある祖母と2人、家族を奪ったサユリへのリベンジマッチに挑む。
あらすじでもわかる通り、前半は王道の和製ホラー、後半はギャグとシリアスの混在したバトルもの。
美少女の悪霊かと思いきや、その実ダンプ松本がゾンビになったらかくやという姿のサユリ、立ち向かう根岸希衣演ずるスーパーばあさん、生命力の象徴ともいえる下ネタでここぞという時危機を回避する孫の則雄など、それぞれキャラが立っていて面白い。
できるなら予備知識なしで見たかったというのが正直なところ。
「和製ホラーでは人間が必ず負け組になる。その常識をひっくり返したかった」という白石監督の狙いは見事に当たったというべきでしょう。
ただ、個人的なことを言えば、最近、何を見ても怖くない。
昔、「エクソシスト」や「死霊のはらわた」を見た時は確かに怖くて体が動かないくらいだったのに、いつの頃からか、見過ぎて馴れてしまったのか、どんなホラー映画にも全然恐怖を感じなくなってしまったのが、少し悲しいです。
この「サユリ」の前半も、おそらく普通の人にはけっこう怖いのではと見ていて客観的には思うのですが、主観的にはそれが全然で、この状況はついこの前YouTubeで無料配信していた「仄暗い水の底から」を見た時も同じかな。
いつかまた、恐怖で椅子から立てなくなるほど恐ろしいホラー映画が見たいです。
白石監督といえばなんといっても2005年公開の「ノロイ」。
筆者が唯一怖いと思った和製ホラーです。
ということで期待は高まるのですが、さて、結果は…。
【あらすじ】
念願の一戸建てに引っ越してきた神木家。夢のマイホームでの生活がスタートしたのもつかの間、どこからか聞こえる奇怪な笑い声とともに、家族が一人ずつ死んでいく。神木家を襲う恐怖の原因は、この家に棲みつく少女の霊「サユリ」だった。次男、長女、母が目の前で相次いで死を遂げ、長男・則雄の前にもサユリの影が。
その時、認知症の祖母・春枝が突然覚醒し、「復讐じゃ。アレを地獄送りにしてやる」と力強く言い放つ。
則雄はカンフーの達人でもある祖母と2人、家族を奪ったサユリへのリベンジマッチに挑む。
あらすじでもわかる通り、前半は王道の和製ホラー、後半はギャグとシリアスの混在したバトルもの。
美少女の悪霊かと思いきや、その実ダンプ松本がゾンビになったらかくやという姿のサユリ、立ち向かう根岸希衣演ずるスーパーばあさん、生命力の象徴ともいえる下ネタでここぞという時危機を回避する孫の則雄など、それぞれキャラが立っていて面白い。
できるなら予備知識なしで見たかったというのが正直なところ。
「和製ホラーでは人間が必ず負け組になる。その常識をひっくり返したかった」という白石監督の狙いは見事に当たったというべきでしょう。
ただ、個人的なことを言えば、最近、何を見ても怖くない。
昔、「エクソシスト」や「死霊のはらわた」を見た時は確かに怖くて体が動かないくらいだったのに、いつの頃からか、見過ぎて馴れてしまったのか、どんなホラー映画にも全然恐怖を感じなくなってしまったのが、少し悲しいです。
この「サユリ」の前半も、おそらく普通の人にはけっこう怖いのではと見ていて客観的には思うのですが、主観的にはそれが全然で、この状況はついこの前YouTubeで無料配信していた「仄暗い水の底から」を見た時も同じかな。
いつかまた、恐怖で椅子から立てなくなるほど恐ろしいホラー映画が見たいです。
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