気まぐれシネマレビュー

戸影絵麻

文字の大きさ
上 下
184 / 211

♯180 希望をくれる映画 ~映画大好きポンポさん~

しおりを挟む
 このアニメ、簡単にまとめれば、
「見た目子供の映画プロデューサーのポンポさんが、祖父から引き継いだ人脈と資金、そして持ち前の才能を生かして、アシスタントのジーンを監督に仕立て、彼に映画を撮らせる話」です。

 なんですが、これがめちゃくちゃ面白い。
 モノづくりの楽しさ、がいっぱい詰まってる。
 ポンポさんがジーンを制作アシスタントに採用した理由が、いい。
「目が死んでるから」
 幼い頃から周囲になじめず、映画を見ることだけを糧に生きてきた青年ジーン。
 その彼にポンポさんは”伝説の俳優マーティン”の復帰作でもある新作映画を任せます。
 世界最高の俳優であり、10年ぶりに復活するマーティン。
 ヒロインは工事現場でバイトしながら女優を目指す新人ナタリー。
 苦労して撮影したフィルムは72時間にも及び、それを90分の尺に縮めるために苦しむジーン。
 この過程が映画の半分くらい。
 やがてジーンは、自分の撮りたい映画にするためには、欠けているシーンがあることに気づき、ポンポさんに追加撮影を頼むのですが、それには莫大なお金と手間が必要で…。
 制作の遅延でスポンサーが降りてしまい、資金繰りに苦しむポンポさん。
 そこにジーンの高校時代の同級生、現在はヘタレ銀行員のアランが現れて…。

 公開当時、人物像系が浅いとか、こき下ろす人もいたけれど、いやいやいや。そんなことないだろ。
 見終わった後、こんなに明るい気持ちになれるアニメは久しぶり。
 個人的には、序盤でポンポさんが作っていた、
 ”大蛸怪獣vsビキニ姿の美女”
 のアニメをぜひ別枠で鑑賞したいところです。
 
 
しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

処理中です...