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♯177 良くも悪くも令和の時代のホラー・ミステリ ~怪物の木こり~
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『世界でいちばんすきとおった物語』や『六人の嘘つきな大学生』を読んだ時も思ったけど、最近こういった傾向のミステリ多いなあ。
アイデアもストーリー展開も抜群に面白いのに、コンプライアンス重視の時代の空気に合わせてか、着地点がみんな”いい話”。
で、この怪物の木こりも、ご多聞に漏れず、そんな感じ。
あらすじは、こんなふう。
絵本「怪物の木こり」に登場する怪物の仮面を被った殺人鬼が、斧で頭を割って脳を奪い去る猟奇殺人事件が連続して発生。
その殺人鬼が次の標的として狙いを定めたのは弁護士の二宮彰(亀梨和也)。
実はこの二宮彰もまた、目的のためには手段を択ばないサイコパスだった。
辛くも殺人鬼の襲撃をかわした二宮は、犯人をつきとめ、必ず殺すことを誓うのだが…。
オープニング。
幼児を実験台にして禁断の手術を繰り返す夫婦の屋敷に警察が踏み込むシーンは、なかなかいい雰囲気。
続いて登場する、亀梨和也演じるサイコパス弁護士二宮もいかにもそれっぽくて及第点。
犯人を追う警察側のプロファイラーに扮する菜々緒もかっこいい。
誰が猟奇殺人鬼”怪物の木こり”か、という謎に対するミスリードもふたつほどあり、サイコパスを作り出す脳チップなるアイデアも相まって、前半戦はけっこう面白いのだがー。
とにかく、真犯人が分かってからが、長い。
怪物の木こりと二宮のふたりは、ともに脳チップが壊れたせいで人間らしさを取り戻すのだけど、おまえらあれだけ人を殺しておきながら今更?感が強くて感情移入できないし、そもそも贖罪のためにほかのサイコパスを殺して回っていたという犯人の動機が理解不能。
まあ、このあたりは原作がそういうつくりになっているってことかもしれないけれど、無理していい話に落とし込まなくてもいいんじゃない? もっと猟奇殺人鬼vsサイコパスのバトルを徹底的に描いたほうがスカッとするし、面白くなったのでは? と思う次第。
久しぶりに普通の女性を演じていた吉岡里帆もよかったし、前述した菜々緒も素敵だっただけに、いろいろ残念な作品だったと思います。
アイデアもストーリー展開も抜群に面白いのに、コンプライアンス重視の時代の空気に合わせてか、着地点がみんな”いい話”。
で、この怪物の木こりも、ご多聞に漏れず、そんな感じ。
あらすじは、こんなふう。
絵本「怪物の木こり」に登場する怪物の仮面を被った殺人鬼が、斧で頭を割って脳を奪い去る猟奇殺人事件が連続して発生。
その殺人鬼が次の標的として狙いを定めたのは弁護士の二宮彰(亀梨和也)。
実はこの二宮彰もまた、目的のためには手段を択ばないサイコパスだった。
辛くも殺人鬼の襲撃をかわした二宮は、犯人をつきとめ、必ず殺すことを誓うのだが…。
オープニング。
幼児を実験台にして禁断の手術を繰り返す夫婦の屋敷に警察が踏み込むシーンは、なかなかいい雰囲気。
続いて登場する、亀梨和也演じるサイコパス弁護士二宮もいかにもそれっぽくて及第点。
犯人を追う警察側のプロファイラーに扮する菜々緒もかっこいい。
誰が猟奇殺人鬼”怪物の木こり”か、という謎に対するミスリードもふたつほどあり、サイコパスを作り出す脳チップなるアイデアも相まって、前半戦はけっこう面白いのだがー。
とにかく、真犯人が分かってからが、長い。
怪物の木こりと二宮のふたりは、ともに脳チップが壊れたせいで人間らしさを取り戻すのだけど、おまえらあれだけ人を殺しておきながら今更?感が強くて感情移入できないし、そもそも贖罪のためにほかのサイコパスを殺して回っていたという犯人の動機が理解不能。
まあ、このあたりは原作がそういうつくりになっているってことかもしれないけれど、無理していい話に落とし込まなくてもいいんじゃない? もっと猟奇殺人鬼vsサイコパスのバトルを徹底的に描いたほうがスカッとするし、面白くなったのでは? と思う次第。
久しぶりに普通の女性を演じていた吉岡里帆もよかったし、前述した菜々緒も素敵だっただけに、いろいろ残念な作品だったと思います。
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