気まぐれシネマレビュー

戸影絵麻

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#173 ジブリでないのは別にかまわないですけど・・・ ~メアリと魔女の花~

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 2017年の作品ですから、ちょっと古いですかね。

 ジブリに関わった方々が作っただけあって、絵柄はジブリそのもの。

『魔女の宅急便』の続編かと思いましたよ。

 あらすじはこんなふう。

赤い館村に引っ越してきた赤毛の少女メアリ。好奇心旺盛で天真爛漫な彼女は、森で7年に1度しか咲かない不思議な花“夜間飛行”を見つける。それはかつて魔女の国から盗み出された、禁断の“魔女の花”だった。一夜限りの魔女の力を得たメアリは、魔法大学“エンドア大学”に入学を許可される。しかし、メアリがついた、たった一つの嘘が、やがて大切な人を巻き込んだ大事件を引き起こしていく。しだいに明らかになる"魔女の花"の正体。メアリは魔女の国に拉致されたピーターを救うべく、最後の花の力を借りて校長たちの野望に立ち向かう。

 上映された時ネットでも酷評されていましたが、色々雑です。
 筆者としては、とにかくストーリーの破綻が気になりすぎて、乗れずじまいでした。
 森に生えていた『夜間飛行』は数株あり、メアリはそのうちの一本を取ってきただけのはず。
 ならば最後の決戦?の時、おばさんからもらった花一輪に頼る必要はなく、生えていたところへ行って、残りの株を全部取ってくればいい。そうすれば強大な魔力が手に入り、エンドア大学の校長たちなど屁でもなかったはず。
 いやその前に、校長たちエンドア大学側が『夜間飛行』を使って何をしたかったのか、さっぱりわからない。
「生徒をすべての魔力を使える魔法使いにする」ことにどんな意味があるのか。
 なぜそれが「世の中すべての人が魔法を使える世界をつくる」ことにつながるのか。
 ベタすぎるが、自分が超絶的な力を手に入れて世界を征服するため、というほうが、まだわかる。
 それに最後に出て来たあの液体人間みたいなラスボスは何?
 魔法のかたまり?
 だいたい、なんで大学だけが空に浮かんでいるのだ?
 異世界なら異世界なりに、ほかの街とかもあってよさそうなものなのに・・・。

 主人公メアリの性格も、前半と後半で整合性が見られず、ピーターと心が通い合うシーンもあまりないので、後半の展開がやや突飛な感じがする。

 ええーい、とにかく、色々わけのわからない映画であった。
 これをつくった人たちは、日本人はジブリっぽい絵柄のアニメなら何でも喜ぶとでも思っていたのだろうか。

 
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