170 / 211
#166 ある意味和製ターミネーター? ~最後まで行く~
しおりを挟む
この『最後まで行く』は、2015年公開の韓国映画をリメイクしたクライムサスペンス。
監督は、『余命10年』などの藤井道人。
岡田准一、綾野剛のクセ強俳優のW主演です。
あらすじはこんなふう。
12月29日。刑事・工藤(岡田准一)は、危篤の母のもとへ急ごうと雨の中で車を走らせていると、スマートフォンに署長から着信が入り、署内での裏金作りへの関与を問われる。
さらに続く電話で妻から母の死を知らされて混乱した工藤は、ふいに車の前に現れた男をひいてしまう。
パニックに陥り、後先も考えず、男の死体を車のトランクに入れてしまう工藤。
その直後、運悪く警察の検問にひっかり、トランクを開けられそうになるが、突如現れた県警本部監察官の矢崎(綾野剛)のおかげでなんとかその場を凌ぎ、病院に到着。
進退窮まった末、工藤は葬儀場で母とともに男の死体を焼こうとするが。そこへ「お前は人を殺した。知っているぞ」とのメッセージが届く。なぜか送信主はあの監察官・矢崎。
実は彼も、工藤がひいた男を追う、悪徳警官だったのだ・・・。
畳みかけるような演出は、オリジナルが韓国映画だからでしょうか。
落ち着いたかな、と思うと、ほっとする間もなくすぐ新たなハプニングが発生し、テンポよく話は進みます。
実際、ラストシーンはその最たるもので、ある意味『ターミネーター』か『キャリー』みたい。
主人公の工藤が血まみれになりながらも離婚寸前だった妻(広末涼子)と和解し、めでたしめでたし、こりゃよかった、と思ったら、全然そうじゃなかった。ああ、タイトルの意味はここにあったのか、と思い知らされる演出にはなかなか唸らされるものがあります。ついにイってしまうここでの岡田准一と綾野剛の鬼気迫る笑顔は一見の価値あり、とだけつけ加えておきましょうか。
ただ、残念なのは、ネットのレビューでは、シリアスものではなく、アクションコメデイであるとの評が多かったので、『ファブル』のノリを期待して見に行ったのですが、そこまで笑えるところがなかった点。
あと、今回の映画でもメインキャストを務める柄本明などがそうですが、邦画というと脇役の顔ぶれがどうしても限られてしまい、TVドラマとごっちゃになって既視感ありまくりになること。もう少し人材の幅を広げてほしいと思うのは私だけではありますまい。
監督は、『余命10年』などの藤井道人。
岡田准一、綾野剛のクセ強俳優のW主演です。
あらすじはこんなふう。
12月29日。刑事・工藤(岡田准一)は、危篤の母のもとへ急ごうと雨の中で車を走らせていると、スマートフォンに署長から着信が入り、署内での裏金作りへの関与を問われる。
さらに続く電話で妻から母の死を知らされて混乱した工藤は、ふいに車の前に現れた男をひいてしまう。
パニックに陥り、後先も考えず、男の死体を車のトランクに入れてしまう工藤。
その直後、運悪く警察の検問にひっかり、トランクを開けられそうになるが、突如現れた県警本部監察官の矢崎(綾野剛)のおかげでなんとかその場を凌ぎ、病院に到着。
進退窮まった末、工藤は葬儀場で母とともに男の死体を焼こうとするが。そこへ「お前は人を殺した。知っているぞ」とのメッセージが届く。なぜか送信主はあの監察官・矢崎。
実は彼も、工藤がひいた男を追う、悪徳警官だったのだ・・・。
畳みかけるような演出は、オリジナルが韓国映画だからでしょうか。
落ち着いたかな、と思うと、ほっとする間もなくすぐ新たなハプニングが発生し、テンポよく話は進みます。
実際、ラストシーンはその最たるもので、ある意味『ターミネーター』か『キャリー』みたい。
主人公の工藤が血まみれになりながらも離婚寸前だった妻(広末涼子)と和解し、めでたしめでたし、こりゃよかった、と思ったら、全然そうじゃなかった。ああ、タイトルの意味はここにあったのか、と思い知らされる演出にはなかなか唸らされるものがあります。ついにイってしまうここでの岡田准一と綾野剛の鬼気迫る笑顔は一見の価値あり、とだけつけ加えておきましょうか。
ただ、残念なのは、ネットのレビューでは、シリアスものではなく、アクションコメデイであるとの評が多かったので、『ファブル』のノリを期待して見に行ったのですが、そこまで笑えるところがなかった点。
あと、今回の映画でもメインキャストを務める柄本明などがそうですが、邦画というと脇役の顔ぶれがどうしても限られてしまい、TVドラマとごっちゃになって既視感ありまくりになること。もう少し人材の幅を広げてほしいと思うのは私だけではありますまい。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説



サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。


甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる