気まぐれシネマレビュー

戸影絵麻

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#163 相変わらず渋い! ~仕掛人 藤枝梅安2~

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 豊川悦司が梅安を演じる劇場版2作目です。

 あらすじはこんな具合。

 江戸を離れ、京都へ旅する梅安と彦次郎は、途中、独りの武士(椎名桔平)と行き合うのだが、その男こそ、かつて彦次郎の妻子が死ぬ原因をつくった極悪人だった。
 男の後をつける梅安は、やがて彦次郎が復讐しようとしている相手は、その男の双子の弟の方であることを知る。
 男は、京都で浪人たちと徒党を組んで狼藉の限りを尽くす弟を仕掛人に始末してもらうため、京にやってきたのだった。
 顔見知りの元締めに渡りをつけ、彦次郎の復讐を果たすため、その男の依頼を受ける梅安。
 ところが、その仕掛けの最中、今度は梅安の方が、自分に恨みを持つ侍(佐藤浩市)に姿を見られてしまう。
 侍は、梅安が若い頃手にかけた女の亭主で、現在はその剣の腕を買われ、仕掛人に身をやつしていた。
 なんとか仕事を終え、江戸にもどった梅安を、仕掛人たちが襲う。
 が、梅安の家の天井には、襲撃を予測して、すでに彦次郎が身を隠していたのだった。
 こうして、仕掛人vs仕掛人の闘いが始まった・・・。

 豊川悦司の梅安は、相変わらず、過去最高の渋さです。
 しかもわざとらしさが微塵もなく、滋味に溢れた人間性をも醸し出しています。
 片岡愛之助演じる彦次郎は、毒の吹き矢を武器とする仕掛人で、今回の立ち回りではまさに最強。
 (彦次郎の扱いは、緒形拳主演のテレビ版『必殺仕掛人』と全然違っているようです。)
 前作よりもアクションシーンが増えた分、ストーリーはシンプルでわりとあっさりした感じでした。

 池波正太郎の原作に忠実な本作。
 見事に再現された江戸の町、更に小説にも頻繁に出てくる当時の料理の数々など、見どころは色々です。
 原作や必殺シリーズを知らずとも十分楽しめますので、この機会にぜひ一度ご鑑賞を。
 
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