気まぐれシネマレビュー

戸影絵麻

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#161【ドラマ部門】 DOC あすへのカルテ

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 NHK総合でやってたイタリアの医療ドラマです。

 本国では視聴率ナンバー1で、現在、本第三シーズンを製作中とか。

 日本での放送は、以前ご紹介した、『アストリッドとラファエル』と同じ枠ですね。

 前回、国内の冬ドラマは不作と書きましたが、さすがNHK。

 高い受信料取っているだけあって、良質の海外ドラマをそろえてきてくれます。

 これなんかもそのひとつ。

 ちょっと長いけど、あらすじはこんなふう。(ウィキからの抜粋)

 

 ミラノにあるアンブロジアーノ総合病院の内科医長アンドレア・ファンティは、類稀なる観察力で患者に対し的確な診断を下す名医である。しかし、その卓越した手腕が、自信過剰で傲慢な態度に表れ「決して患者を信用するな」というモットーが口癖になっている。その才能は皆の認めるところで、彼の医療チームは医師としてのアンドレアを信頼し、同僚の女医ジュリア・ジョルダーノとは愛し合っている。一方で、その高圧的な言動により同僚や患者との間に摩擦が生じることもしばしばであった。

ある日、この病院で治療中に死亡した少年の父親が、アンドレアの医療ミスによって息子が殺されたと信じ込み、帰宅しようとしていたアンドレアを待ち伏せ拳銃で襲う。弾はアンドレアの頭部の左側に当たり、集中治療室に運ばれた。一命をとりとめたものの、脳の一部である前頭前野を損傷したため、彼は過去12年間の記憶を失ってしまう。

権威ある医長の座を失い、自分の勤務していた病棟の患者となったアンドレアは、同僚たちのことを思い出せず、病院長で元妻のアニェーゼ・ティベリと離婚したことも覚えていない。だが、アニェーゼと二人の子供に恵まれ幸せな家庭生活を送っていた記憶だけは鮮明に残っていた。

2008年で記憶が止まっているアンドレアは、その間に進化した科学技術を理解できず、スマートフォンやタブレット端末の使い方も全く分からなかった。そして、記憶の抜け落ちたアンドレアは、未だアニェーゼのことを愛し続けており、彼女を取り戻すため様々な障害に立ち向かうことになる・・・。


 毎回、原因不明の病気で運ばれてくる患者がふたり。

 そこに、医師たちの恋愛やら権謀術数やらが絡み合い、異様に濃密なドラマが展開されます。

 イタリアの病院は、男はみんな髭モジャで、あれは衛生的にどうなのか、とか、

 女性院長のアニェーゼはなんでいつもおっぱいの半分見えそうな服を着ているのか、とか、

 イタリアの医者たちは現実の世界でもあんなふうに仕事中にいちゃついているのか、

 日本だったら「職務中に職場で性行為」と完全に炎上するのにイタリアはいいのか、

 最後にわかる病気の正体がたいてい聞いたこともない名前の感染症なのだが、インチキではないのか、

 などと見ている間、いろんな疑問が湧いてきますが、そこはさすが本国視聴率ナンバー1ドラマの勢いか、
 
 ついつい引き込まれて毎回ラストまで見てしまいます。

 個人的には、生まれ故郷の期待を一身に背負ってイタリアにやってきたエチオピア人の研修医ガブリエルのエピソードが、なかなかハードで印象に残っています。

 これも9月に第二シーズンを放映してくれるそうなので、今から楽しみですね。

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