気まぐれシネマレビュー

戸影絵麻

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#152 【ドラマ部門】 霊媒探偵 城塚翡翠②

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 私の予想はたいてい外れるのですが、これに関しては的中しましたね。

 前々回触れたTVドラマ『霊媒探偵 城塚翡翠』。

 5話で終わるなんてありえないと思ったら、実際は次回からちゃんとシリーズ第2作『城塚翡翠 倒叙集』に
 移行するそうで。

 最近放映された原作ありのミステリドラマと言えば、『元彼の遺言状』『競争の番人』などがありますが、

 原作に忠実という点ではこの『霊媒探偵 城塚翡翠』がピカイチ。

 第4話こそ原作にない水増し回で、あからさまなミスリードのオンパレードで失笑ものでしたが、後は言うことなしでしょう。

 特にありとあらゆる伏線が回収され、これまでのすべてが引っくり返る第5話の出来は秀逸。

 鍵になるのはなんといってもヒロイン城塚翡翠の”キャラ変”なのですが、これを清原果耶が見事に演じきっていました。(ほとんど原作通りのあの長広舌の台詞もスラスラで、この子すごいなあとひたすら感心)

 正直、原作を読んだ時も、3話が終わったところまで来て、なんでこれが1位なの?

 と首を傾げたものでした。

 霊能力で先に犯人を当てちゃうヒロインに対し、それをバデイの推理作家がロジックで後付け証明するというアイデアは面白いけれど、いい所はそれだけというか、少女漫画っぽいヒロインのキャラも鼻につくし、恋愛要素も余分だし、事件の真相もフツーだし…と思っていたら、全部、だまされていたのですね、すみません。

 という話だったのです。

 次回からの『倒叙集』は、予告編を見る限り、清原果耶と小芝風花のふたりがメインでこれまでとは打って変わって雰囲気も明るく、もう少し視聴率が伸びればいいなと思います。(5話までの平均は5%くらい)

 私自身、ここから先は原作を読んでいないので、けっこう楽しみでもあるのですが・・・。

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