気まぐれシネマレビュー

戸影絵麻

文字の大きさ
上 下
140 / 211

#137 多国籍+手話+犬=受賞? ~ドライブ・マイ・カー~①

しおりを挟む
 毎年思うんだが、GWって、どうしてこう、そそる映画が少ないんだろう?

 せっかく休みでも、観たい映画がないじゃないか!

 というわけで、今回観て来たのは、アカデミー賞受賞以来、いまだ劇場にかかっているこの作品、

 『ドライブ・マイ・カー』です。
 
【あらすじ】※以下、一部wikiから引用

家福悠介(西島秀俊)は、俳優・舞台演出家で妻の音(霧島れいか)は脚本家。
音は夫を愛しながらも、とっかえひっかえ複数の男と肉体関係を持ち、悠介はそれを知りながらも平穏な生活を壊したくないために、素知らぬ顔をしている毎日。
音から「帰宅したら話したいことがある」と言われた日の夜、音が急死する。家福が家に帰ると音は床に倒れていて、意識を回復しないまま死んでしまったのだ。

二年後。家福は舞台演出家として、広島で行われる国際演劇祭の招聘を受ける。
この演劇祭では、家福が広島に長期滞在して演出を務め、各国からオーディションで選ばれた俳優がそれぞれの役を自国語で演じながら、『ワーニャ伯父さん』を上演することになっていた。

自分の車で広島へ到着した家福は、事務局から安全のため車での移動には専属のドライバーをつけさせてほしいと言われる。家福は断ろうとするが、やってきたドライバーの渡利みさき(三浦透子)は有能で車の扱いに長けていた。
車での移動がつづくうち、寡黙なみさきが、少しずつこれまでの人生を語り始める。みさきは北海道出身。雪崩で家が押し潰された時、母を見殺しにしたという過去を持っていた。
劇場での最終稽古が始まったある日、ワーニャ役の高槻(岡田将生)が事件を起こし、警察沙汰に。事務局は家福に、中止するか、家福がワーニャ役を引き継いで上演を続けるかの選択を迫る。猶予は二日間しかない。

大きな衝撃を受ける家福。どこか落ち着いて考えられるところへと提案するみさきに、家福は、みさきの育った場所を見せてほしいと伝える。そして、二人の乗った車は北海道へと向かうのだが…。


 さて、数々の賞に輝くこの映画、どこがそんなに素晴らしいのでしょうか。
 序盤は霧島れいか演じる音のベッドシーンが多く、かなりエロチックです。そのものずばりの場面はないのですが、音のアノ時の声と動きがあまりに真に迫っているからでしょう。そのエロさは、一瞬「あれ、何の映画見に来たんだっけ?」という錯覚に陥るほどです。
 音が死んでから、映画は落ち着き?を取り戻します。
 舞台が広島に移ってからは、車の中、演劇の読み合わせ練習のシーンが多くなり、ひたすらチェーホフの戯曲、『ワーニャ叔父さん』の台詞を聞かされることになります。主人公の内面を反映するかのような台詞の数々を聞きながら、観客はひたすら美しい瀬戸内の光景を堪能します。
 
 う~ん、なんか長くなってきたので、2に続きます。





 
  
しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

淫らな蜜に狂わされ

歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。 全体的に性的表現・性行為あり。 他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。 全3話完結済みです。

処理中です...