気まぐれシネマレビュー

戸影絵麻

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#122 続編としてどこに力を入れるのか? ~ファブル 殺さない殺し屋~

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 岡田准一主演のアクションです。

 第二弾の公開に合わせて、地上波でも放送されたので、見られた方も多いのでは?

 原作未読ですが、まず主演の岡田准一がハマっています。

 アクションのすごさももちろんのことながら、

 異様な猫舌

 三流芸人の大ファン

 笑いのテンポが少しずれている

 趣味は可愛らしいイラストを描くこと
 

 などなど、そのボケぶりがとにかく笑えます。

 今回も、冒頭の暗殺シーン、山場での工事中の団地の足場を走り回る超絶アクションシーンなど、見所は色々。

 ただ、惜しむらくは、前作に比べ、敵役の規模が小さい。

 それから、車椅子の少女、平手友梨奈が話の中心になっていて、肝心のファブルとその周りの人々があまり描かれない。

 車椅子の少女が立ち上がるというストーリーは『アルプスの少女ハイジ』で十分ですから、もっと敵役の堤真一の造形に力を入れてほしかったと思います。

 変態ぶりは出ていたけれど、もう少し表の世界での顔を描くとか。

 あと、木村文乃はコメディエンヌとしてはイマイチという感じがするのですが、いかがでしょうか。

 せっかくの面白いギャグシーンも、彼女の甲高い声で今ひとつ笑えない。

 ともあれ、アクション映画が好きな方にはおすすめの一本です。

 

 
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