114 / 211
#111 【ドラマ部門】 視聴率最低は傑作の証② ~翔べ! 必殺うらごろし(後編)~
しおりを挟む
遅くなりましたが、前回の続きです。
まず、必殺シリーズの売りといえば、やはり、その殺しの方法ですよね。
有名どころでは、中村主水の見事な刀さばき、秀のかんざし、三味線屋勇次の三味線の弦、他にも本当に色々あって、相手に花火を飲ませて腹の中で爆発させる、三間しか射程距離のない手製の鉄砲で狙撃する、心臓を握りつぶす、足の指で相手の喉仏をつぶす等々。
ユーチューブにいっぱい上がっていますので、よければ見てください。
さて、では、この「うらごろし」では、どんな殺しが展開されるのか。それを見ていきたいと思います。
【先生】(中村敦夫)超常的な跳躍力で大ジャンプを敢行し、手にした旗竿で敵を一突きにして地面に縫い付ける。
たまに怪力で相手を投げ飛ばす。
【若】(和田アキ子)その長身を生かし、女だてらに、殴る、蹴るの格闘技。相手の首が180度回転するまでとにかく殴る。
【おばさん】(市原悦子)「落とし物だよ」などといってターゲットに近づき、いきなり懐に入って短刀でぐさり。「落としたのはあんたの命だよ」とかキメ台詞を吐き、更にグサッと心臓をえぐる。
どうです。どれも様式美にとらわれない、なかなかの肉弾技でしょう?
特に市原悦子演じる「おばさん」の殺し方は芸達者なだけにあまりにリアルで、そのせいで視聴者が離れたといわれているほど。
後期の必殺は、メンバーの衣装や暮らしぶりがいかにも小奇麗で鼻についたものですが、この三人の不可触民みたいな貧しさにはまず共感しかないですし、全員最後まで「先生」「若」「おばさん」と、本名すら出てこないのもその後の運命を象徴していて切ないです。最終回で記憶を取り戻したおばさんが殉職し、その死体を正十(火野正平)が土砂降りの雨の中、先生の所までおぶって走るシーンなどは、ほんと、泣けました。
惜しむらくは、後半になるにつれ、和田アキ子の体調不良で「若」の殺しの場面が減っていったこと。最終回なども、出番がないわけではないですが、格闘シーンは無しで、そこがいまひとつ。ぜひあの無茶苦茶な喧嘩殺法で、先生と一緒に、おばさんの仇を討ってほしかったです…。
あと、第一話のゲスト、栗田ひろみがとっても可愛いです。機会があれば、この一話だけでも見てください。
ほかに好きなのは、「新・必殺仕置人」ですけど、この傑作についてはまたいずれ。
まず、必殺シリーズの売りといえば、やはり、その殺しの方法ですよね。
有名どころでは、中村主水の見事な刀さばき、秀のかんざし、三味線屋勇次の三味線の弦、他にも本当に色々あって、相手に花火を飲ませて腹の中で爆発させる、三間しか射程距離のない手製の鉄砲で狙撃する、心臓を握りつぶす、足の指で相手の喉仏をつぶす等々。
ユーチューブにいっぱい上がっていますので、よければ見てください。
さて、では、この「うらごろし」では、どんな殺しが展開されるのか。それを見ていきたいと思います。
【先生】(中村敦夫)超常的な跳躍力で大ジャンプを敢行し、手にした旗竿で敵を一突きにして地面に縫い付ける。
たまに怪力で相手を投げ飛ばす。
【若】(和田アキ子)その長身を生かし、女だてらに、殴る、蹴るの格闘技。相手の首が180度回転するまでとにかく殴る。
【おばさん】(市原悦子)「落とし物だよ」などといってターゲットに近づき、いきなり懐に入って短刀でぐさり。「落としたのはあんたの命だよ」とかキメ台詞を吐き、更にグサッと心臓をえぐる。
どうです。どれも様式美にとらわれない、なかなかの肉弾技でしょう?
特に市原悦子演じる「おばさん」の殺し方は芸達者なだけにあまりにリアルで、そのせいで視聴者が離れたといわれているほど。
後期の必殺は、メンバーの衣装や暮らしぶりがいかにも小奇麗で鼻についたものですが、この三人の不可触民みたいな貧しさにはまず共感しかないですし、全員最後まで「先生」「若」「おばさん」と、本名すら出てこないのもその後の運命を象徴していて切ないです。最終回で記憶を取り戻したおばさんが殉職し、その死体を正十(火野正平)が土砂降りの雨の中、先生の所までおぶって走るシーンなどは、ほんと、泣けました。
惜しむらくは、後半になるにつれ、和田アキ子の体調不良で「若」の殺しの場面が減っていったこと。最終回なども、出番がないわけではないですが、格闘シーンは無しで、そこがいまひとつ。ぜひあの無茶苦茶な喧嘩殺法で、先生と一緒に、おばさんの仇を討ってほしかったです…。
あと、第一話のゲスト、栗田ひろみがとっても可愛いです。機会があれば、この一話だけでも見てください。
ほかに好きなのは、「新・必殺仕置人」ですけど、この傑作についてはまたいずれ。
0
お気に入りに追加
13
あなたにおすすめの小説



サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

ちょっと大人な体験談はこちらです
神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない
ちょっと大人な体験談です。
日常に突然訪れる刺激的な体験。
少し非日常を覗いてみませんか?
あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ?
※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに
Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。
※不定期更新です。
※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。


甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる