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#104 何が感動作だ! こんなムナクソアニメ ~聲の形~
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なかなか新作を見に行くことができないので、この前地上波で放映されていたアニメを。
京都アニメーション制作の『聲の形』ですね。
ご存知の方も多いかと思いますが、一応、ウィキからあらすじの引用を。
「高校3年生の石田将也はこれまで続けていたアルバイトを辞め、また自室の家具を全て売り、銀行口座から全財産を引き出す。そしてその札束を封筒に入れ、母の眠る枕元に置き家を出ると、橋の上から飛び降りて自殺しようとする。しかし飛び降りることができず断念する。
小学6年生の将也のクラスに先天性の聴覚障害を持つ少女・西宮硝子が転校してくる。硝子は「筆談用ノート」でクラスメイトと交流しようとするが、将也たちは硝子をいじめるようになる。硝子の補聴器が何度も紛失・故障したことで学級会が開かれ、将也が犯人と決めつけられる。将也の母は息子を責めず、補聴器代170万円を弁償する。将也は逆にいじめられる立場となり、硝子も転校してしまう。中学生になっても将也は孤立し、やがて「自分がしたことは自分に跳ね返る。自分は罪を背負い、罰を受ける必要のある人間である。」との思いから心を閉ざしてしまう。
自殺を決意した将也は母親に補聴器代を返し、硝子が通う手話サークルを訪れる。硝子と再会した将也は、手話で「友達になってほしい」と話しかけていた。自殺することを思いとどまった将也は再び手話サークルを訪れるが、硝子の妹西宮結絃に阻まれ、硝子に会えなくなる。
将也はひょんなことから同じクラスの永束友宏と友達になり、永束の助力で将也は硝子と会うようになる。二人は小学生時代硝子と仲良くしていた佐原みよこ、硝子をいじめていた植野直花とも再会し、同じクラスの川井みきと真柴智とも親しくなる。全員で遊園地に遊びにいった将也は、久しぶりに人との関わりを楽しむ。しかし昔のいじめ事件を蒸し返したことで、再び将也は孤立してしまう。
将也は硝子一家と花火大会を見に行く。だが一人家に戻った硝子はベランダから飛び降りようとする。将也は彼女を引き上げるが、転落し意識不明になる。硝子は意を決して仲間たちと和解する。深夜、意識を取り戻した将也は病院を抜け出し、橋の上で泣いている硝子を見つける。将也は「君に生きるのを手伝ってほしい」と伝える。
退院した将也は硝子たちと高校の文化祭を回る。将也はようやく周囲に心を開き涙を流すのだった。」
前半は、いじめをする小学生のクズっぷり全開のムナクソ場面が続きます。
耳の聞こえないヒロインにここまでひどいことを平気でする主人公には、この時点で感情移入や同情は無理。
あとでいくら反省して心を入れ替えようと、これはもはや死刑でしょう。
だいたい、主人公が反省するのは、自分がいじめのターゲットにされてから。
子どもだからって、やってはいけないことはある。
だからこれは自業自得。
なのに映画は後半ヒロインが主人公を好きになるという謎展開へと進みます。
はたしてこれは誰の願望の具現化なのでしょうか。
小学校の時、高価な補聴器を8個も壊され、唯一のコミュニケーション手段であるノートをも奪われ、毎日のように虐められてボロボロにされた少女が、後年、そのいじめ相手に好意を抱く?
こんなこと、リアルの世界では、絶対にあり得んでしょう。
いじめられた経験を持つ人なら、見てて嫌な気分になること請け合いです。
こんなご都合主義の妄想を、これほど美しいアニメーションで描かれても・・・絶句するしかないんですけど。
京都アニメーション制作の『聲の形』ですね。
ご存知の方も多いかと思いますが、一応、ウィキからあらすじの引用を。
「高校3年生の石田将也はこれまで続けていたアルバイトを辞め、また自室の家具を全て売り、銀行口座から全財産を引き出す。そしてその札束を封筒に入れ、母の眠る枕元に置き家を出ると、橋の上から飛び降りて自殺しようとする。しかし飛び降りることができず断念する。
小学6年生の将也のクラスに先天性の聴覚障害を持つ少女・西宮硝子が転校してくる。硝子は「筆談用ノート」でクラスメイトと交流しようとするが、将也たちは硝子をいじめるようになる。硝子の補聴器が何度も紛失・故障したことで学級会が開かれ、将也が犯人と決めつけられる。将也の母は息子を責めず、補聴器代170万円を弁償する。将也は逆にいじめられる立場となり、硝子も転校してしまう。中学生になっても将也は孤立し、やがて「自分がしたことは自分に跳ね返る。自分は罪を背負い、罰を受ける必要のある人間である。」との思いから心を閉ざしてしまう。
自殺を決意した将也は母親に補聴器代を返し、硝子が通う手話サークルを訪れる。硝子と再会した将也は、手話で「友達になってほしい」と話しかけていた。自殺することを思いとどまった将也は再び手話サークルを訪れるが、硝子の妹西宮結絃に阻まれ、硝子に会えなくなる。
将也はひょんなことから同じクラスの永束友宏と友達になり、永束の助力で将也は硝子と会うようになる。二人は小学生時代硝子と仲良くしていた佐原みよこ、硝子をいじめていた植野直花とも再会し、同じクラスの川井みきと真柴智とも親しくなる。全員で遊園地に遊びにいった将也は、久しぶりに人との関わりを楽しむ。しかし昔のいじめ事件を蒸し返したことで、再び将也は孤立してしまう。
将也は硝子一家と花火大会を見に行く。だが一人家に戻った硝子はベランダから飛び降りようとする。将也は彼女を引き上げるが、転落し意識不明になる。硝子は意を決して仲間たちと和解する。深夜、意識を取り戻した将也は病院を抜け出し、橋の上で泣いている硝子を見つける。将也は「君に生きるのを手伝ってほしい」と伝える。
退院した将也は硝子たちと高校の文化祭を回る。将也はようやく周囲に心を開き涙を流すのだった。」
前半は、いじめをする小学生のクズっぷり全開のムナクソ場面が続きます。
耳の聞こえないヒロインにここまでひどいことを平気でする主人公には、この時点で感情移入や同情は無理。
あとでいくら反省して心を入れ替えようと、これはもはや死刑でしょう。
だいたい、主人公が反省するのは、自分がいじめのターゲットにされてから。
子どもだからって、やってはいけないことはある。
だからこれは自業自得。
なのに映画は後半ヒロインが主人公を好きになるという謎展開へと進みます。
はたしてこれは誰の願望の具現化なのでしょうか。
小学校の時、高価な補聴器を8個も壊され、唯一のコミュニケーション手段であるノートをも奪われ、毎日のように虐められてボロボロにされた少女が、後年、そのいじめ相手に好意を抱く?
こんなこと、リアルの世界では、絶対にあり得んでしょう。
いじめられた経験を持つ人なら、見てて嫌な気分になること請け合いです。
こんなご都合主義の妄想を、これほど美しいアニメーションで描かれても・・・絶句するしかないんですけど。
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