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#96 正統派ホラー ~ヘレンダリー/継承~
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本日より、GWにDVDを借りてきて続けて見た映画をいくつかご紹介したいと思います。
まずは、この春『ミッドサマー』がヒットしたアリ・アスター監督の正統派ホラー、『ヘレンダリー/継承』。
ウィキからあらすじの一部を引用させていただくと、ざっとこんなふう。
ミニチュア模型アーティストのアニー・グラハムは、長年疎遠であった母エレンの死をきっかけにグループ・カウンセリングに参加するようになる。アニーはカウンセリングの席で、母が解離性同一性障害を発症していたこと、父が精神分裂病で餓死したこと、兄が極度な被害妄想が原因で自殺したこと、そして自身も夢遊病に悩まされていることを語る。彼女は先天性遺伝による精神疾患がいずれは自分の子ども達にも発現することを心配していた。
アニーの息子で高校生のピーターは友人宅のパーティーに行くため、母の車を借りようとすると、ピーターが飲酒をしないよう、13歳の妹チャーリーも連れて行くことを条件にアニーはパーティーへの参加を許可する。パーティーでは一人きりにされてしまったチャーリーがナッツ入りのケーキを食べアレルギー発作を起こしてしまい、ピーターは妹を病院に運ぶため車で夜道を疾走。呼吸困難にもがき苦しむチャーリーが車の窓を開け顔を出したその時、ピーターが路上に横たわった動物の死骸を避けるためハンドルを切り、道路脇の電柱とチャーリーの頭部が激突してしまう。ピーターはショック状態になり誰にも事態を報告しないまま、自宅の寝室に戻り、翌日、頭部のないチャーリーの死体を発見した母の悲壮な叫び声が響き渡る。
チャーリーの死をきっかけにアニーとピーターは険悪な関係になってしまう。悲しみに沈んだアニーは、カウンセリングでジョーンと知り合い、ある日、彼女の自宅に招かれ交霊会の儀式を行っているところを見る。そこでの体験を経て、アニーは交霊の儀式が本物であると信じ、チャーリーのスケッチブックを使い自分も交霊の儀式を行い娘と交信しようと試みる。交信は一旦成功するが、夫スティーブによって儀式は中断される。一方ピーターも妹の幻覚を見たり、アニーに殺される悪夢にうなされるなど精神が病んでいく。
いやはや、長いですね。ちなみにウィキのあらすじはこの後まだこの3倍くらいの分量が続き、すべてネタバレしているので、これから見ようかなという人には注意が必要です。
本作もすでにあちこちで語り尽くされており、上映後は「伏線の回収が見事」「今年一番怖い映画」「久々の正統派ホラー」など、各界で絶賛されていたようです。
で、ここからは私個人の感想なのですが、一番似ているのは、『ローズマリーの赤ちゃん』でしょうか。モチーフから言えば、『サスペリア』も同ジャンル。オープニングのミニチュアの家が次第に現実の世界になるという撮り方は『キャビン』かな。評にもある通り、脚本がよく練られており、きちんとした出来の映画であることは確かです。ただ、なんというか、華がない。あくまで個人的な意見なのですが、ホラーといえば、やはり美少女や美女がひとりくらい出てきてくれないと…。
ちょっとびっくりしたのは、あらすじにもあるチャーリーの首が飛ぶシーン。あと、見終わっても気づかなかったのは、彼女がパーティーで呼吸困難になる原因がナッツ入りのケーキを食べたせいであること。(ネットのネタバレ感想に出ていました)。そう思うと、色々見どころの多い映画ではありましたね。
まずは、この春『ミッドサマー』がヒットしたアリ・アスター監督の正統派ホラー、『ヘレンダリー/継承』。
ウィキからあらすじの一部を引用させていただくと、ざっとこんなふう。
ミニチュア模型アーティストのアニー・グラハムは、長年疎遠であった母エレンの死をきっかけにグループ・カウンセリングに参加するようになる。アニーはカウンセリングの席で、母が解離性同一性障害を発症していたこと、父が精神分裂病で餓死したこと、兄が極度な被害妄想が原因で自殺したこと、そして自身も夢遊病に悩まされていることを語る。彼女は先天性遺伝による精神疾患がいずれは自分の子ども達にも発現することを心配していた。
アニーの息子で高校生のピーターは友人宅のパーティーに行くため、母の車を借りようとすると、ピーターが飲酒をしないよう、13歳の妹チャーリーも連れて行くことを条件にアニーはパーティーへの参加を許可する。パーティーでは一人きりにされてしまったチャーリーがナッツ入りのケーキを食べアレルギー発作を起こしてしまい、ピーターは妹を病院に運ぶため車で夜道を疾走。呼吸困難にもがき苦しむチャーリーが車の窓を開け顔を出したその時、ピーターが路上に横たわった動物の死骸を避けるためハンドルを切り、道路脇の電柱とチャーリーの頭部が激突してしまう。ピーターはショック状態になり誰にも事態を報告しないまま、自宅の寝室に戻り、翌日、頭部のないチャーリーの死体を発見した母の悲壮な叫び声が響き渡る。
チャーリーの死をきっかけにアニーとピーターは険悪な関係になってしまう。悲しみに沈んだアニーは、カウンセリングでジョーンと知り合い、ある日、彼女の自宅に招かれ交霊会の儀式を行っているところを見る。そこでの体験を経て、アニーは交霊の儀式が本物であると信じ、チャーリーのスケッチブックを使い自分も交霊の儀式を行い娘と交信しようと試みる。交信は一旦成功するが、夫スティーブによって儀式は中断される。一方ピーターも妹の幻覚を見たり、アニーに殺される悪夢にうなされるなど精神が病んでいく。
いやはや、長いですね。ちなみにウィキのあらすじはこの後まだこの3倍くらいの分量が続き、すべてネタバレしているので、これから見ようかなという人には注意が必要です。
本作もすでにあちこちで語り尽くされており、上映後は「伏線の回収が見事」「今年一番怖い映画」「久々の正統派ホラー」など、各界で絶賛されていたようです。
で、ここからは私個人の感想なのですが、一番似ているのは、『ローズマリーの赤ちゃん』でしょうか。モチーフから言えば、『サスペリア』も同ジャンル。オープニングのミニチュアの家が次第に現実の世界になるという撮り方は『キャビン』かな。評にもある通り、脚本がよく練られており、きちんとした出来の映画であることは確かです。ただ、なんというか、華がない。あくまで個人的な意見なのですが、ホラーといえば、やはり美少女や美女がひとりくらい出てきてくれないと…。
ちょっとびっくりしたのは、あらすじにもあるチャーリーの首が飛ぶシーン。あと、見終わっても気づかなかったのは、彼女がパーティーで呼吸困難になる原因がナッツ入りのケーキを食べたせいであること。(ネットのネタバレ感想に出ていました)。そう思うと、色々見どころの多い映画ではありましたね。
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