気まぐれシネマレビュー

戸影絵麻

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#94 怪獣映画ではないと思う ~ランページ 巨獣大乱闘~

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 地上波でノーカット放送されたので、ご覧になった方も多いのでは?

 ロック様ことドウェイン・ジョンソンが、三体の怪獣を相手に大立ち回りを演じる冒険活劇です。

 ウィキによれば、あらすじはこんな具合。

 シカゴの企業エナジン社は宇宙ステーションでCRISPRによるゲノム編集の実験を行っていたが、実験動物のネズミが暴走して宇宙ステーションは破壊され、アトキンズ博士の乗った脱出ポッドも爆発し、遺伝子サンプルが地球に落下する。落下したサンプルの影響を受けたオオカミやワニが巨大化し、サンディエゴの動物保護地区に保護されていたアルビノ・ゴリラのジョージも巨大化してしまう。エナジン社のワイデン姉弟はサンプルを回収するためワイオミングの森に民間軍事会社のバークたちを派遣するが、そこで巨大化したオオカミ(ラルフ)に襲われて全滅する。 

 そもそも、この巨大化を引起こす遺伝子サンプルというのが謎で、正体はカプセルから噴き出す緑色の霧みたいなものなのですが、そこにサメだのシロナガスクジラだののDNAが組み込まれているとの説明にもかかわらず、なんで霧状なのか?

 で、結局白ゴリラとオオカミとワニがでかくなってシカゴで暴れるのですが、主人公のロック様が特殊部隊出身の動物学者かなんかで、白ゴリラの飼育員だったこともあり、途中でゴリラの目を覚まさせ、以降はふたりで共闘して巨大狼と巨大鰐と戦います。
 
 三体の怪獣は怪獣というよりほとんど動物がでっかくなっただけ。(ただ、狼はムササビみたいな膜を持ち、鰐は全身が棘だらけという若干のアレンジあり)。ちなみにゴリラはただ白いだけです。

 というわけで、やはり私の好きな平成ガメラとかヘドラとか日本の怪獣映画をベースにして見ると、これは違うだろ? という感じ。

 なぜかといえば、そこに怪獣に対するリスペクトと愛がないから。

 これは明らかに、子どもと一緒に楽しめる、ロック様主演のファミリーものですよね。

 これを見る限りでは、ハリウッド版ゴジラ2作は、まあ頑張っているほうだと思います。

 (一番怪獣映画らしい外国映画は、『クローバーフィールド』の1作目だと確信していますが、いかんせん、肝心の怪獣がブサイクすぎる。)

 
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