気まぐれシネマレビュー

戸影絵麻

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#92 007VSキャプテンアメリカ? ~ナイブズ・アウト/名探偵と刃の館の秘密~

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『スターウォーズ 最後のジェダイ』で批判を浴びたライアン・ジョンソン監督の新作です。
 今度はがらりと変わってアガサ・クリスティーをほうふつとさせる王道ミステリ。

 あらすじはこんな感じ。(ウィキより引用)

小説家のハーラン・スロンビーは推理小説の分野でベストセラーを連発し、莫大な財産を築き上げた。ところが、85歳の誕生日パーティーの翌朝、ハーランが屋敷の書斎で喉を切り裂かれて死んでいるのが見つかった。当初、地元警察はハーランの死を自殺とみなしていたが、そこに私立探偵のブノワ・ブランがひょっこり現れた。ブランはハーランが自殺に見せかけて殺されたと考えており、前日、敷地内にいたハーランの親族たちに聞き取り捜査をすることにし、その際ブランはハーランの世話をしていたマルタを助手として付き従わせることにした・・・。 

主要キャストは、以下の3人。

ブノワ・ブラン(ダニエル・クレイグ)・・・名探偵。匿名の人物からの依頼で事件を捜査。

ランサム・ドライズデール(クリス・エヴァンス)・・・問題児でハーランの遺産相続人から外される。

マルタ・カブレラ( アナ・デ・アルマス)・・・ハーランの看護師。嘘をつくと嘔吐するという特性あり。

 さて、感想ですが、映画自体、久しぶりの古式ゆかしき王道ミステリで、とても引き込まれます。
 おなじみ登場人物たちの事情聴収シーンで退屈になりかかったところで倒叙方式っぽく切り替わるなど、観客を飽きさせない工夫が随所に凝らされています。
 面白いのがヒロインである看護師マルタの「嘘をつくと嘔吐してしまう」という設定。これがラストでもうまく生かされ、「おおっ」と唸らせられること請け合いです。

 ただ、探偵ブランの個性が今ひとつはっきりしないのが、残念といえば残念でした。

 物語自体の愉しみ以外にも、この映画、探偵が007、怪しいやつがキャプテンアメリカ、ヒロインが『ブレードランナー2049』のホログラム美少女と、配役が超豪華。

 個人的には、『ブレードランナー2049』のジョイがずっと出ずっぱりで、それだけでもうれしかったです。
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