気まぐれシネマレビュー

戸影絵麻

文字の大きさ
上 下
83 / 211

#81 久々に見た本格スプラッタ―描写 ~ヘルボーイ リプート版~

しおりを挟む
 この『ヘルボーイ』は、アメコミ原作のダークヒーローもので、かつてギレルモ・デル・トロ監督によって、2作映画化されています。

 今回のは、そのリプート版。

 ヴィランの魔女ニムエ(ブラッドクイーン) を『バイオハザード』で有名な- ミラ・ジョヴォヴィッチが演じています。
 

 あらすじはこんなふう(ウィキより引用)。

魔界で生まれ、地球で育てられた悪魔の子・ヘルボーイ。超常現象調査防衛局(BRPD)のエージェントとして活動する彼のもとに、英国中を荒らし回っている人食い巨人を退治せよとの指令が下る。そこでヘルボーイは暗黒時代に封印されたブラッドクイーンが1500年の眠りから覚めたことを知る。 

人類への復讐心から地上を魔物の世界へ変えようと企むブラッドクイーンの野望を打ち砕くため、霊媒能力を持つ少女アリスやジャガー人間のベン・ダイミョウ少佐らとともに地球を守るための決死の戦いを挑む。 

しかし、ヘルボーイを王として迎え入れようと企てる彼女の甘言と魔力により、世界を滅亡させてしまうほどの強大なパワーを手に入れてしまう。ロンドンの街を破壊し尽くす戦いは、やがて天変地異へと発展していく。 


 トロ監督の前作は、BRPDの新人調査員の視点からヘルボーイを描くことにより、彼のキャラクターをうまく演出していたのですが、今回はバトル中心で話が進むため、ヘルボーイの良さが少々損なわれている気がします。ただ、前作には魔物が2種類しか出てこなかったことに比べると、そのあたりは大盤振る舞い。後半、地獄からロンドンに現れた巨人たちの気持ち悪さはなかなかのもの。人間の皮を剥ぎ、股を裂き、頭を潰し、と、近年ホラー映画からさえ消えていたスプラッター描写がてんこ盛りで、これだけでも一見の価値ありでしょうか。

 惜しむらくは、もう少しヘルボーイの戦闘場面を多くしてほしかったことと、せっかくのミラですから、胸元だけでなく脚などももう少しエロめにサービスしてほしかったこと。まあ、彼女の首が二度切断される場面などは、けっこういい感じでしたけど。

 ラストは前作とほぼ同じなので、終盤興味が徐々に薄れてしまったのも残念なところです。

 なお、最後の最後で相棒の半魚人が発見されますが、これは続編から登場ということなのでしょう。
しおりを挟む
感想 44

あなたにおすすめの小説

友達の母親が俺の目の前で下着姿に…

じゅ〜ん
エッセイ・ノンフィクション
とあるオッサンの青春実話です

父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

四季
恋愛
父親が再婚したことで地獄の日々が始まってしまいましたが……ある日その状況は一変しました。

淫らに、咲き乱れる

あるまん
恋愛
軽蔑してた、筈なのに。

サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由

フルーツパフェ
大衆娯楽
 クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。  トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。  いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。  考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。  赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。  言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。  たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。

だんだんおかしくなった姉の話

暗黒神ゼブラ
ホラー
弟が死んだことでおかしくなった姉の話

ちょっと大人な体験談はこちらです

神崎未緒里
恋愛
本当にあった!?かもしれない ちょっと大人な体験談です。 日常に突然訪れる刺激的な体験。 少し非日常を覗いてみませんか? あなたにもこんな瞬間が訪れるかもしれませんよ? ※本作品ではPixai.artで作成した生成AI画像ならびに  Pixabay並びにUnsplshのロイヤリティフリーの画像を使用しています。 ※不定期更新です。 ※文章中の人物名・地名・年代・建物名・商品名・設定などはすべて架空のものです。

アイドルグループの裏の顔 新人アイドルの洗礼

甲乙夫
恋愛
清純な新人アイドルが、先輩アイドルから、強引に性的な責めを受ける話です。

甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。

海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。 ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。 「案外、本当に君以外いないかも」 「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」 「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」 そのドクターの甘さは手加減を知らない。 【登場人物】 末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。   恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる? 田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い? 【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】

処理中です...