気まぐれシネマレビュー

戸影絵麻

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#75 正真正銘の美少女登場 ~テラビシアにかける橋~

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 アナソフィア・ロブという女優をご存知ですか。

「チャーリーとチョコレート工場」「ソウル・サーファー」などに出ていた、究極の美少女女優です。
(といっても、現在は25歳か26歳ですが。)

 そのアナソフィアの美少女っぷりが炸裂するのが、今回ご紹介する「テラビシアにかける橋」です。

 ウィキから一部を引用すると、あらすじはこんなふう。


バージニア州南西部の田舎町に住むジェス・アーロンズは5人姉弟の真ん中で唯一の男の子。仕事に忙しい父親と、姉妹しか構わない母親。妹のメイベルはジェスを追いかけまわす。孤独を感じているジェスは空想の世界をひたすらスケッチブックに描いていた。 

ある日隣の家に作家夫婦とその子供のレスリー・バークが引っ越してくる。学校での出来事からジェスとレスリーは親友となり、ロープで飛び越えられる小川の向こうの森に「テラビシア」という想像上の王国を作る。2人は放課後になると毎日のように小川を飛び越え、「テラビシア」の王と女王として楽しく過ごしていた。 

 
 ここまではよくあるボーイ・ミーツ・ガールの物語。

 でも、とにかくレスリー役のアナソフィアの存在感といったら半端なく、まさに妖精、透き通るようにキラキラしていて一時も目を離せません。

 まさに、こんな子と友達になれたら、どんな引きこもりでも一発で社会復帰したくなるだろうというぐらいの破壊力です。(ちなみに主人公の男の子は、「ハンガー・ゲーム」に出てたあの子です。)

 日本の青春ものに起用されるアイドルと彼女との違いは、”生理の匂いのしない透明感”、そして、なんといっても聡明そうな大きな目。
 
 ある意味アクが強いので、好き嫌いの分かれる顏ではありますが、私は好きだなあ…。

 さて。

 ところがこの映画、中盤でこのヒロイン、なんとあっけなく死んでしまうのです。

 愕然とする主人公。

 見ている私もショックで声が出ないありさまです。

 その後に描かれるのは、前半で主人公につらく当たっていた人々が、彼女の死を境に優しくなるという物語。

 厳格な老女教師、いじめっ子、みんなが亡きヒロインに影響を受けて変わっていく。

 イージーではありますが、そんなシーンが胸を打つ。

 ラストは、主人公が、それまで邪険にしていた妹を、アナソフィアの代わりにテラビシアに迎え入れる、という場面で終わります。

 若干ファンタジーの味付けはあるものの、心に沁みる青春映画なのです。

 地味ではあるけれど、廉価版のDVDが出ているところを見ると、そこそこ知られた作品なのかもしれません。

 アナソフィア・ロブは現在も活躍中で、昨年は「ダークスクール」なる「サスペリア」の二番煎じみたいな映画に出ていたようですが、できたらもっとヒット作に出してあげてほしいなあ。

 アベンジャーズの新作で超能力少女の役とか、けっこういいと思うんだけど。
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