気まぐれシネマレビュー

戸影絵麻

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#25 こんなのを実写映画化してほしい!②

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 よく「映像化不可能と言われた傑作、ついに映画化!」といううたい文句を目にします。

 でも、蓋を開けてみると、大したことなかったというのがほとんどですよね。

 そこでぜひ実写化に挑戦していただきたいのが、筒井康隆「虚構船団」です。

 精神病を患った文房具たちの乗った宇宙船がイタチの惑星と戦争し、ラスト、荒廃した大地で文房具とイタチの混血児が生まれるという、誰も夢想だにしなかった奇想を純文学の文体で重厚につづった超大作です。

 擬人化された定規とかコンパスだけでも怖いのに、その戦いの相手がひとつの惑星を丸ごと支配するイタチとは…。

 よくこんなすさまじい設定、考えつきますね。まさに天才です。

 しかし、映画化したはいいものの、いったい誰が見たいと思うのか、そこが疑問と言えば、疑問なのですが…。

 
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