気まぐれシネマレビュー

戸影絵麻

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#20 石原さとみ最強伝説① ~貞子3D~

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 日本におけるワンダーウーマンは誰か。

 今回はこの命題について、考察してみようと思います。

 まず名前が挙がるのは、「僕の彼女はサイボーグ」でアリータよりずっと早くサイボーグ少女を演じ、「ICHI」では殺陣に挑戦、最近では「精霊の守り人」で切れのあるアクションを見せている綾瀬はるかあたりでしょうか。

 ですが私はここであえて、「シン・ゴジラ」でルー大柴なみの巻き舌イングリッシュを披露し、観客を煙に巻いたあの石原さとみを推したいのです。

 なぜか。

 石原さとみが「最強」の片鱗を見せた映画に、「リングシリーズ」の「貞子3D」があります。

 この作品で彼女が演じるのは、一介の女教師です。

 2000年代ともなると、さすがに貞子もビデオではなく、「ニコニコ動画」から登場します。

 映像もあの凝った暗示的なものではなく、ただ「井戸が映ってるだけ」に簡略化されています。

 さて、この「ニコ動」を契機として、石原さとみの周囲でさまざまな怪異が起こり始めます。

 すったもんだの末、彼女はついに貞子の巣窟?を突き止め、単身そこに乗り込んでいくのですが、そこに現れたのは”逆四つん這い”で動き回るおびただしい貞子の分身たち。こうなるともはや「リング」の域を超え、貞子はわけのわからない怪物と化してしまっています。

 蜘蛛みたいな無数の貞子もどきに襲われる石原さとみ。ふつうのヒロインならキャアキャア喚きながら逃げ回るところです。

 しかし、彼女は違いました。

 なんと、鉄パイプ片手に貞子もどきたちに立ち向かっていくのです。

 それも、「あんた、居合抜きの達人かよ?」と言いたくなるほどの見事な鉄パイプさばきで、一撃のもとに怪物を仕留めてしまいます。

 こうなるともう、とてもただの女教師とは思えません。

 貞子と近接戦闘で楽々勝利を収める石原さとみ。

 私が彼女を「日本版ワンダーウーマン」に推す理由のひとつがこれです。

 ちなみに、この映画、ラストで貞子融合体がなぜか橋本愛に変わる、という意味不明のおまけつきです。

 石原さとみと橋本愛という、わが国を代表する2大美女スターの共演を楽しみたい方には、要チェックの1本だと思います。

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