気まぐれシネマレビュー

戸影絵麻

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#18 女神降臨 ~ワンダーウーマン①~ 

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 戦う美女というのは文句なくかっこいいもので、このワンダーウーマンはその筆頭。

 何度見てもその雄姿にはほれぼれします。

 ただ、映画として見た場合、アメコミ原作の常として、この「ワンダーウーマン」、「?」となるところがいくつかあります。

 まず、オープニング。

 ここで紙芝居風に彼女の属するアマゾン族の歴史が語られるのですが、これがよくわかりません。私が馬鹿なのか、3回見ても理解できませんでした。人間を見守るために神に作られたアマゾン族。そのうち圧政に耐えかねて反乱を起こし…みたいな話だったと思うのですが、「え? 誰に? 神様に? 最期は仲良く戦ってるのに?」みたいな感じでしょうか。

 更なる爆弾は、ワンダーウーマンたるダイアナが、粘土からつくられたという設定です。

 は? 粘土?

 遺伝子工学とか、そういうのじゃなくて?

 しかし、いくら神話をベースにしているとはいえ、「粘土」はないのでは…?

 もう少しましな素材はなかったのでしょうか…?

 これなら、指輪物語のオークのほうが、まだましな出生じゃないかと思いますが。

 ですが、そんなことでめげてはいけません。

 そのようなアホ設定を吹き飛ばしてしまうほど、彼女は強く美しくけなげなのです。

 特に前半、単身ドイツ軍に戦いを挑むシーンなど、必見といえましょう。

 あまりのかっこよさに、他のことはすべてどうでもよくなってしまう。

 あっと、時間がなくなってきました。

 続きは次回ということで。
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