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第6章 ネオ・チャイナの野望
#16 鬼岩城⑪
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「望むところ」
言うなり、ルビイは低い姿勢から跳んだ。
振り上げた右足が空を切る。
童子はすでにそこにいなかった。
恐るべき敏捷さだった。
着地して耳を澄ます。
ルビイの鋭敏な聴覚が、壁を蹴るかすかな音を捉えた。
右だ。
とっさに地を蹴って反転する。
寸前までルビイの立っていた位置に、石礫のように童子が落ちてきた。
その時にはルビイはすでに正面の玉座がけて跳躍し、天蓋を足場に天井近くまで舞い上がっていた。
上空のルビイを追って、童子がジャンプする。
軽く地面を蹴っただけに見えたのに、驚くべき跳躍力だった。
空中で、落下するルビイの蹴りと、飛び上がって半回転した童子の脚が一瞬クロスした。
顎を狙って飛んできたキックを、ルビイは間一髪のところで躰をねじって避けた。
乳房の谷間をすり抜けるように、童子の躰が急上昇していく。
すれ違う瞬間、伸ばしたルビイの右手が硬い棒状のものをつかんだ。
勃起したままの童子の性器だった。
「うっ」
童子がうめくのが聞こえてきた。
遠心力を利用して、ルビイはつかんだ肉棒を起点に童子の躰を振り回し、地面に叩きつけた。
性器をつかまれたのがよほど衝撃的だったのか、バランスを崩し、童子が着地に失敗する。
その背後にすっくと立つと、ルビイは童子の腋の下から両腕を入れ、首の後ろで手首を組んだ。
肘でうなじを押さえつけると、動けなくなった童子が唾を吐いて悪態をついた。
「くそっ、なんてやつだ」
「オスってのはとことん損な生き物だよね。そんな邪魔なモノをオッ立たせてさ。無防備にもほどがある」
思いっきり笑い飛ばしてやって、ルビイは背中を反らし、そのまま童子の躰を持ち上げた。
次の瞬間、腰のばねを活かしてブリッジする要領で全身を曲げ、渾身の力で床に童子の後頭部を激突させる。
すばやく腕をほどいて立ち上がると、童子は口から泡を吹いて伸びていた。
股間からそそり立つ逞しい肉の棒だけが、今更ながらに存在感を放っている。
「男なんて、たわいもないものね」
ルビイはその顔面を踏み潰そうと右足を振り上げた。
「その綺麗な顔、さっきのお仲間同様に、血まみれのひき肉に変えてやる」
が。
そうはいかなかった。
「くっ」
ルビイはうめいた。
振り下ろした右脚を片手でつかむと、童子がカッと眼を見開いたのだ。
「お互い、油断は大敵だな」
ルビイの右足をねじり上げながら、童子が立ち上がった。
「俺の空中戦について来れるやつがいるとはな。おかげでなかなか楽しい思いをさせてもらったよ。だがな、お遊びはここまでだ。さあ、女に生まれたことを後悔したくなるぐらい犯してまくってやるから、覚悟しろ」
言うなり、ルビイは低い姿勢から跳んだ。
振り上げた右足が空を切る。
童子はすでにそこにいなかった。
恐るべき敏捷さだった。
着地して耳を澄ます。
ルビイの鋭敏な聴覚が、壁を蹴るかすかな音を捉えた。
右だ。
とっさに地を蹴って反転する。
寸前までルビイの立っていた位置に、石礫のように童子が落ちてきた。
その時にはルビイはすでに正面の玉座がけて跳躍し、天蓋を足場に天井近くまで舞い上がっていた。
上空のルビイを追って、童子がジャンプする。
軽く地面を蹴っただけに見えたのに、驚くべき跳躍力だった。
空中で、落下するルビイの蹴りと、飛び上がって半回転した童子の脚が一瞬クロスした。
顎を狙って飛んできたキックを、ルビイは間一髪のところで躰をねじって避けた。
乳房の谷間をすり抜けるように、童子の躰が急上昇していく。
すれ違う瞬間、伸ばしたルビイの右手が硬い棒状のものをつかんだ。
勃起したままの童子の性器だった。
「うっ」
童子がうめくのが聞こえてきた。
遠心力を利用して、ルビイはつかんだ肉棒を起点に童子の躰を振り回し、地面に叩きつけた。
性器をつかまれたのがよほど衝撃的だったのか、バランスを崩し、童子が着地に失敗する。
その背後にすっくと立つと、ルビイは童子の腋の下から両腕を入れ、首の後ろで手首を組んだ。
肘でうなじを押さえつけると、動けなくなった童子が唾を吐いて悪態をついた。
「くそっ、なんてやつだ」
「オスってのはとことん損な生き物だよね。そんな邪魔なモノをオッ立たせてさ。無防備にもほどがある」
思いっきり笑い飛ばしてやって、ルビイは背中を反らし、そのまま童子の躰を持ち上げた。
次の瞬間、腰のばねを活かしてブリッジする要領で全身を曲げ、渾身の力で床に童子の後頭部を激突させる。
すばやく腕をほどいて立ち上がると、童子は口から泡を吹いて伸びていた。
股間からそそり立つ逞しい肉の棒だけが、今更ながらに存在感を放っている。
「男なんて、たわいもないものね」
ルビイはその顔面を踏み潰そうと右足を振り上げた。
「その綺麗な顔、さっきのお仲間同様に、血まみれのひき肉に変えてやる」
が。
そうはいかなかった。
「くっ」
ルビイはうめいた。
振り下ろした右脚を片手でつかむと、童子がカッと眼を見開いたのだ。
「お互い、油断は大敵だな」
ルビイの右足をねじり上げながら、童子が立ち上がった。
「俺の空中戦について来れるやつがいるとはな。おかげでなかなか楽しい思いをさせてもらったよ。だがな、お遊びはここまでだ。さあ、女に生まれたことを後悔したくなるぐらい犯してまくってやるから、覚悟しろ」
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