魔王にレイプされてゴミのように棄てられた女戦士は、悪役令嬢に生まれ変わって復讐します

戸影絵麻

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第5章 屑肉と化した女戦士は魔王討伐の夢を見るか

#24 禁断の地⑪

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 出発を目前にして、サトはマリウスの部屋の中にいた。

 エリスは仲間たちの元に戻し、今はマリウスとふたりきりである。

「あの妖魔の言葉だが、サト、おまえはどう思う?」

 シャツの前をはだけ、椅子に長い脚を組んで腰かけたマリウスが訊いてきた。

 サトはメイド服を脱ぎ、ボンテージ風のスーツに着換えている。

 胸は大きく開いて豊かな谷間を見せ、ハイレグ気味に鋭く切れ込んだボトムからは網タイツに包まれた脚が惜しげもなく曝け出されている。

 マリウスの意向を汲んでの着替えだった。

 サトにはマリウスの下心など、とうの昔にお見通しなのだ。

「わかりません。でも、蕩源郷でしかるべき施術を施せば、否が応でもはっきりすることと思います。ルビイさまが無事蘇生されれば、ご本人が何か語られるのではないでしょうか?」

「おまえは、故郷を追放された身だと聞いたが…その故郷に帰ることが、怖くはないのか?」

「ええ。私はインキュバスと人間の女のハーフですから。両親は掟を破った罪で殺され、私は12歳になるまで、奴隷小屋で育ちました。正直、帰郷は気が進みません」

 そう言うサトは、マリウスに近づくと、少しずつそのシャツを脱がしていく。

「お互い、気苦労が多いな」

 椅子から立ち上がると、サトを抱き寄せるようにして、マリウスがささやいた。

「私も気が重くてならないよ。これからいよいよ、東側との戦端を開くとなると」

 ぴっちり下半身に貼りついた乗馬ズボンの中心を、サトが手のひらで撫でまわす。

 マリウスのそこは、異物でも仕込んだかのように不自然にふくらんでしまっている。

「おまえとも、しばらく会えない。だから、いいかな?」

 マリウスは、乗馬ズボンの下に何も穿いていなかった。

「どんな趣向にしますか? 獣のように私を犯しますか? それとも、凌辱されるほうを希望されますか?」

「凌辱で、頼む」

 マリウスの頬が、赤らんだ。

「いつかルビイとふたりでしてくれたように、一番恥ずかしいやつを頼む。ロープも針も用意しておいた」

「これを、虐め尽くせばいいのですね?」

 サトが反り返ったマリウスの性器を、そっと手のひらで包み込む。

 その鋼のように硬い肉でできた筒状の器官は、浮き出た血管でごつごつしている。

「ロープと鞭の痕が目立たぬよう、顏と手足だけは避けてくれ。後はこれも乳首もアナルも、おまえのしたいようにさせてやる」

「睾丸をお忘れですよ」

 空いたほうの手で、性器の下に下がった肉の袋をぎゅっと握りしめ、サトが淫蕩に微笑んだ。
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